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「ギャングース・ファイル 家のない少年たち」鈴木大介

2019年07月01日 19時12分45秒 | 読書(犯罪)
「ギャングース・ファイル 家のない少年たち」鈴木大介

少年犯罪ルポ。
相当な年月をかけて、少年たちの背景、育ちから調べて書いている。
その犯罪の実態が詳細に描かれる。

P13
少年はなぜ犯罪者になるのか。犯罪者になった少年は、何を思うのか。
(中略)
「犯罪者はけしからん」というのは、正論だ。
 社会には治安と秩序が必要だ。だが犯罪者が犯罪者である背景を知らずに、単に「けしからん」と切り捨てるような良識ある者こそが、僕は世に犯罪を蔓延らせる元凶だと考えている。

P145
女という帰属先は、彼らを強制的に“市民生活”に引き戻す。子どもを認知するためには住民票が必要だし、結婚したければ戸籍謄本を取らなければならない。

ホストに入れ込む女について
P171
「(前略)精神的に健康な女なんて、自分の財布が許す範囲でしか遊ばないから、ダメなんですよ。病んだホストが呼ぶ病んだ女は、ちょっとプッシュすればドカッとヤバい遊びをしてくれる。こういう女からきちんと集金していけば、店はどんどん大きくなる」

【ネット上の紹介】
親と社会に棄てられた少年が、生きるために選んだのは犯罪だった。少年院で出会った仲間と重ねる、強盗、詐欺。大金を得ても満たされない、居場所と家族を求める心。血縁も地縁もなく、犯罪者だが被害者でもある少年たちは孤独の中で何を思うのか。原案漫画も人気沸騰、少年犯罪の現実を抉り出す衝撃のルポ!
序章 老兵の予言
第1章 邂逅
第2章 18歳の振り込め詐欺日記
第3章 予行演習
第4章 カラフルな男たち
第5章 楽園
第6章 最弱ホストの居場所
第7章 帰還兵
第8章 共食いの時代
第9章 出発
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