作品論では、ブームの呼び水となった新書サイズの『私たちはいかに「蟹工船」を読んだか』(遊行社2008)をはじめ、昨年9月英国・オックスフォード大学で開催の多喜二シンポジウムの記録『多喜二の視点から見た身体・地域・教育』(小樽商科大学出版会・紀伊國屋書店2009)、『いま中国によみがえる小林多喜二の文学』(東銀座出版社2007)、『「文学」としての小林多喜二』(至文堂2006)、『小林多喜二と「蟹工船」』( 河出書房新社2008)、『読本・秋田と小林多喜二』(同刊行会2001)などが最新の研究成果を多彩にまとめていて圧巻。
新刊では荻野富士夫『多喜二の時代から見えてくるもの』(新日本出版社2009)、不破哲三『小林多喜二―時代への挑戦』(新日本出版社 2008)、浜林正夫『「蟹工船」の社会史』(学習の友社2009) などが注目される。
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