蘊蓄cafe

-日々発見、身の回りの話題 【うんちくカフェ】-

「それでもボクはやってない」

2007年10月28日 | 音楽・映画レビュー
[感想:★★★★-:ぜひ勧めたい!]
 映画の大半は公判の場面で、淡々と裁判が進むのがとてもリアルである。裁判は、「真実を明らかにする場 所」ではなく、集められた資料でとりあえず有罪か無罪かを「判断する場所」だと言っている。だから裁判官によっても判断は異なる。裁判において有罪か無罪 かを知っているのは被告自身のみである。裁判制度の限界、問題点を突いた面白い作品だと思う。最初気軽に見始めたが、とても重い映画だ。このようなテーマに着目し作品にした力量に感服させられる。また、いかにも○○主演という映画がよくあるのだが、この映画では役者が完全に配役になりきっているのも好感がもてる。

ぽすれん・レビューAmazon・レビュー
監督:周防正行
出演者:加瀬亮、瀬戸朝香、山本耕史、役所広司
Story:
『Shall we ダンス?』の周防正行監督が、11年ぶりに手掛けた社会派ドラマ。満員電車で痴漢に間違えられた青年を主人公に、日本の刑事裁判制度の問題点を浮き彫りに する。主演の加瀬亮をはじめ、瀬戸朝香、役所広司ら多彩なキャストが顔を揃える。(それでもボクはやってない)

「独り荒野をめざせ―趙治勲物語」

2007年10月28日 | 囲碁
[感想:★★★★-:ぜひ勧めたい!]
「独り荒野をめざせ―趙治勲物語」(小堀 啓爾著、毎日新聞社)
 囲碁棋士の「趙治勲」 について書かれた本。平成10年に本因坊戦十連覇を達成した後の平成11年の出版である。プロは一目で途方もない手数を読む人達である。また、そうした名 人クラス同士の七番勝負では、我々アマチュアが知ることができないところで闘われているという。特に趙治勲は、読んでも分からない場面で読んで読んで読み まくり「次の一手」を探し求めると言われる。その道は険しく孤独だ。誰が見ても悪手と思われる「悪魔的な手」の裏には膨大な読みと駆け引きが存在する。趙治勲の囲碁観に触れよう とする希有な一冊。棋戦での小林光一とのやりとりの記載も、この囲碁ライターならではで、興味深い。趙治勲は、当時、棋聖・本因坊・名人のタイトルを保持。現在も、十段を保持し、今期の勝ち数は4位を誇る。

ますの寿し

2007年10月28日 | Weblog

 スーパーで売っていた富山の「ますの寿し」!
 全国の駅弁が売られていたので目移りしてしまったが(^^;
 富山に行った時も必ず買う。帰りの電車の中で、一人で1個食べてしまったことも・・・
 このパッケージ、四隅が角のように尖っているので、うまく入れないと買い物袋が破れるのが難点。

「シャレード」

2007年10月28日 | 音楽・映画レビュー
[感想:★★★★-:ぜひ勧めたい!]
 「ローマの休日」の13年後の1963年、オードリー・ヘプバーンが33歳頃のサスペンス&ロマンス映画。相手役のケーリー・グラントはオードリーより25歳上の58歳。ジェームズ・コバーンやジョージ・ケネディも悪役で出ているのも面白い。監督のスタンリー・ドーネンは、この6年前にもオードリーで「パリの恋人」を作っている。いくつもの謎を盛り込み、最後までドキドキハラハラさせる展開はすばらしい。「ティファニーで朝食を」で「ムーン・リバー」を作ったヘンリー・マンシーニがこの映画でも音楽を担当していて、主題曲は耳から離れなくなる名曲。オードリーの衣装はジバンシィが担当している。

ぽすれん・レビューAmazon・レビュー
監督:スタンリー・ドーネン
出演者:ケイリー・グラント、オードリー・ヘプバーン、ウォルター・マッソー、ジョージ・ケネディ、ネッド・グラス
Story:
『ローマの休日』のオードリー・ヘプバーン主演のパリを舞台にしたロマンティックサスペンスコメディ。スキー場から戻ってきた、レジーナを待っていたのは離婚する予定だった夫の死だった。(シャレード)