山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

山里の涼しさ、豊かさ、切なさを歩く

2013-07-21 21:44:41 | 旅行・散策
 
 久しぶりの森林散策会。
 山のてっぺんに池がある不思議な「新宮池」に至るという、春野町の「瀧澤新道」を歩く。
 今では地元の人でもあまり通らないという。
 確かに人も車も全く出会わなかった。
 出会ったのは元気そうなマムシだけだった。

              
                        
 しかし、杉や檜に囲まれた石垣には見事な「イワタバコ」群落が続いた。
 まるで待っていたかのような紫の花をつけていた。
 
 また、気品あふれる「ヤマユリ」も次々蕾を開いてくれていた。
 暗い林間のなかに凛と咲く花が参加者の心を動かしてくれる。

  
 折り返し点の「春野陶房」の作品を鑑賞する。
 都会から田舎暮らし8年目の吉田さんは、「春野人めぐり」の仕掛け人でもある。
 廃屋を何軒か見てきた参加者も悠々自適に暮らす吉田さんにホッとする。
 ゴールの「天狗村」で歩数計を見たら14000歩を越えていた。

 参加者の最後尾では、主催者メンバーの「春野いきいき天狗村」主人が事故対策カーを運転し、最後までわれわれを見守ってくれた。
 利害を越えた地元の協力に支えられた散策会に心が温かくなる。

 参議院選挙の開票速報がどうしてもうつろに聞こえてくる。                                
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

たくましいカボチャを整える

2013-07-20 17:08:44 | 農作業・野菜
 カボチャ族が勢力を伸ばしている。
 苗が小さいときはウリハムシ軍団のいじめにあったが、今では多少のケガがあってもびくともしない。
 頼もしいカボチャ族が夏の畑を謳歌している。

                           
 それどころか、他の野菜を凌駕するほどのパワーが目に余るようになってきた。
 そこで雑草を抜きながら、孫ズルや黄色くなった葉を撤去し、親ヅル・子ヅルをきれいに誘引する。

                     
 西洋カボチャは孫ヅルをすべて取り去るのがいいらしい。
 ほおっておくと小さなジャングルができてしまう。
 
      
                       
 雌花を探したらやっと出会えた。
 細長い子房をもつ雌花は、近所の人からいただいた「ヒダカボチャ」だ。
 ぶっといヘチマや大根級のカボチャになる。

 カボチャの敷きわらのかわりに、草刈機でばっさり刈り取った雑草を敷く。
 見たくれは悪いが将来肥料にもなる緑の絨毯だ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

江戸のファストフード、エダマメを収穫

2013-07-19 21:12:26 | 農作業・野菜
 「そろそろ、ええじゃあないかのう!」と和宮様がのたもうたので、試しにエダマメ3本を収穫する。
 豆の膨らみもまあまあ。
 来週から本格収穫とする。

                   
 江戸時代はエダマメ売りが往来で売りに来たという。
 お客はそれを買ってすぐ歩きながら食べたという。
 今で言うファストフードだったとのこと。

        
 昼食の前菜としてポリポリ食べ始めるが、指が止まらない。
 けっこうな量があったが完食してしまった。

 ダイズをエダマメのように未熟なまま食べるのは日本だけらしい。
 繊細な食文化をもつジャパンに敬服しながら、これからエダマメとつきあうことにする。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

トウガンにカモミールに

2013-07-18 20:46:29 | 農作業・野菜
 トウガンの苗を初めて育てる。
 カボチャとの違いがいまだわからない。
 ましてや、「この花なーに?」と言われてもトウガンとは言えない。

                           
 孫ツルは和宮様が切ってくれてすっきりしたが、ほんとうは親ツルをまず摘心しなければいけなかったらしい。
 それでも元気に花は咲いてくれた。

 ただし、雄花ばかりでやっと先端に雌花が咲いたばかりだ。
 トウガンの「あんかけ」を想像してよだれを抑える。

             
 昨年からハーブの「カモミール」を播種していたが失敗ばかりだった。
 今年はやっと花が咲いた。
 もったいなくて花をもいでハーブティーにする気になれない。

 雑草やススキ、バイオトイレの屎尿などを堆肥にした有機質土壌がじわじわと効果をあげてきたようで、当初より失敗が少なくなってきた。
 最近、草刈り労働がきわめて多くなってきたので、きょうは2台目の草刈機を農協から購入する。   
                 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山里は多様な昆虫ワールド

2013-07-17 21:39:58 | 生き物
 くもりの予報なのに暑い晴れ間が続く。
 草刈りにゼイゼイしたので庭で長い休憩をする。
 庭ではピョンピョン飛び回る黒いハチがいた。
 
                          
 腰には鮮やかなオレンジの紋が見事だ。
 「オオモンクロベッコウ」というベッコウバチの仲間らしい。
 クモを毒針で麻酔させ土中の巣に連行し捕食するという。
 他のハチのように集団生活はしない孤高のハチだということだ。

     
 ちょうどそのとき、和宮様が「あれ、ナナフシじゃぞ」と指をさす。
 指の先の地面を見るがわからない。
 なんどか言われてやっと確認。
 体色が緑ではなく土色だったのでわかりにくい。

                
 気を取り直してススキの群落を伐採する。
 ふとその根元を見たら、「ニイニイゼミ」の抜け殻をいくつか発見。
 ジージー鳴いているセミはわが荒地から生まれたのだと感心する。
 荒地も昆虫にとっては貴重な生育場所なんだな。

                         
 そして夜、緑の小さな蛾がやってきた。
 翅の前縁がまだらな黄色なので「キマエアオシャク」(シャクガ科)というのだそうだ。
 クリやウメを食樹するという。
 なるほど、家の周りに植わっている。

 かくして山里は多様な生物が共存している。
 虫を排除した都会の生活は異常であることを覚醒しなければならない。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ズッキーニを収穫、落花生に花

2013-07-16 21:51:20 | 農作業・野菜
 ズッキーニが順調に成育し、ついに実をつけた。
 昨年は苗を買ってきて挑戦したが、今年は種からの挑戦だった。
 ズッキーニの葉はかなり大きく場所もとる。
 しかも、図体が重く、「存在に耐えられなくて」茎がぽきりと折れてしまう。

                         
収穫したズッキーニは天ぷらでいただく。
 なかなか美味で、ペロリとたいらげる。
 畝のあちこちに分散して植えてあるので、これからが楽しみだ。

 きょうは夏野菜最後の苗「モロヘイヤ」を移植する。
 これもなかなか芽が出なくて毎年苦労する。
 ススキを刈り込み、畝の周りを養生する。

 苗を植えるのはきょうのような曇りや雨天が予想される日を選ぶのだ。
 農耕民族はこうして天とともに、森とともに共存を図る。

 脱原発(長期的なエネルギー政策)がこんどの最大の選挙争点のはずなのに、アベノミクスマジックでまたまたみんな「善良な市民」(忌清志郎)にもどってしまった。
 戦後の過度期を迎えているはずの日本はまたもや迷宮に入り込みそうだ。

 日本沈没が現実性を帯びた数年前の教訓がばりばり風化していく。
 「日本をとりもどす」とは、「森の思想」を現実化・日常化することではないのか。  どんよりした空を見上げ、ため息一つ。  
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

残念!オニフスベを食べられず

2013-07-15 21:47:51 | 食彩・山菜・きのこ
 先週のこと、わが農園のキウイフルーツの様子を見ていた。
 すると、足元近くに白いものがチラリと見えた。
 モリアオガエルの卵塊に見えた。
 しかし、地面にあるのはおかしい。

                       
 もう少し近づいてみる。
 「あっ、ひょっとすると」
 見覚えのあるキノコだ。
 大きさが50cmにもなるというあの「オニフスベ」(ホコリタケ科)だった。

 大きさは20cmほどの小さなものだった。
 何日かようすを見ていたがあまり大きくならず、きょうの段階では黄色くなってきた。
 「しまった。食べるには時期を逸した」
 キツネノチャブクロなどのホコりタケはよくシチュウーに入れて食べたことがある。
 オニフスベはその仲間なのできっと無味なのに違いない。
 残念。 

                        
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夏はやっぱスイカでしょ!?

2013-07-14 21:19:47 | 農作業・野菜
 自信ないまま今年も1本だけスイカの苗を植えた。
 ソフトボールほどのスイカの実ができる。
 このへんまではいつも到達するが、これからが難しい。

      
                   
 ほかの枝をよく見たらスーパーボールほどの小さな実を4つほど発見。
 スーパーでもらってきた廃品のカゴをあわてて被せてみる。

 最近はカラスの被害が多いからだ。
 しかも、ハクビシンやシカ・イノシシも近所を徘徊しているという。
 なんとか、バレーボールくらいのスイカを一つ手にするのが目標だ。

                
 急速にニンジン畑を跋扈してきたのは、カボチャ軍団だ。
 花は雄花が多くてまだカボチャの結実を確認できていない。

 昨日やっと、オクラ・ピーマンと残りのトウモロコシの苗を植える。
 それぞれの苗は高温で弱っていたが、なんとか生き延びてくれた。
 1時間以上かけてきょうも夏野菜への水遣りで一日を終える。

 キュウリは予想通り毎日収穫。
 一日で大きさが倍増になる。
 生命力強し。
 その迫力に感心する。


                             
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夏野菜自衛隊ついに結成??

2013-07-13 20:58:24 | 農作業・野菜
 隣の師匠の畑のトマト・ナス・キュウリがかじられたと言って、まわりに網を張っている。
 わが家の小さく実が結んだナス・キュウリ・トマトも同じ被害が続いた。

                           
 今までトマトはあまり被害がなくてハウスの下半分と出入り口は開いていたが、さすがに防衛の措置をとることになった。
 
                   
 また、順調だったナスの防虫網を外したとたん、あれよというまに葉が虫食いだらけとなる。
 従来はカメムシが多かったが今回はニジュウヤホシテントウが猛威を奮った。
 和宮様が虫取りを日課としてやってくれたがまにあわない。
 無農薬の大変さがひしひしと伝わってくる。
 幅広の防虫網をかぶせる。

    
 エダマメに群がるカメムシも昔ほどではないが、防虫網をずっとかけている。
 そろそろ莢がふくらみつつある。
 このころがいちばん危険なときだ。
 伸びきった草を排除し、追肥をする。

                     
 大玉トマトはまたしても失敗する。
 青い実はできているが、突然枯れてしまう。
 「青枯れ病」らしい。
 肥料をやってすぐだったので、これが原因か。

 無農薬を堅持するには草刈りと防虫網の手間を惜しまないことなんだ。
 きょうも汗ばんだTシャツを3回替える。
 
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

原木シイタケの本伏せをやっと終える

2013-07-12 21:30:22 | 農作業・野菜
 「この暑さじゃ、シイタケ菌が死んじまう」
 と武兵衛はやっと重い腰をあげた。
 まずは2・3年前の本伏せしたほだ木に時間をかけて放水する。
 ほんとうは、日陰を作るべきなんだけどね。

 その前に、ほだ木の周りに繁茂していた雑草の海を草刈りすることからがスタートなのだ。
 灼熱のなかの草刈りはやっぱり暑いので、途中でアイスを買出しに行く。

                   
 手前に昨年仮伏せ中だったほだ木にも放水しながら移動の準備をする。
 家の裏側の日陰に本伏せのスペースを作る。
 ここも雑草の海との格闘は避けられない。

 ほんとうは、梅雨の前にとっくに終えていなければならないのだ。
 懸案だった課題にやっと着手できたことをよしとするしかない。
 収穫の期待値はあまりあげられないけどね。 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする