新・臨床検査の光と影

人の命を測る臨床検査に光を!

専門職の偽装労働の数々

2007-11-13 11:32:47 | 臨床検査技師の業務

         パート・臨時技師の使い捨て?(8)

   病院検査室に限らず、いまや、どこの企業でも正社員を減らして、いつでも首のすげ替えができる、そして安上がりなパートや臨時雇用の職員を増やして対応する傾向がふえています。

 とくに、団塊世代の退職者の穴埋めとして、便利に利用している風潮がみえます。

 なかでも、採用辞令がないから、労働条件が定かでない、オりエンテーションもないから、業務の範囲が不明確で、行き当たりばったりに戸惑っている、「こんなのあるのでしょうか?」こんな問い合わせや相談がふえています。

 ブランチラボなのに、堂々と病院側の検査部長や技師長の指揮命令下で仕事が回っている。なかでも、緊急の生理検査を指示されているとか、夜間や休日、病院の緊急検査を、あたかも検査当直に組み込まれているような例もありました。

 「臨床検査技師なら、生理外的検査はできるはずだ」

  (ブランチは請負ですから、病院医師の指揮命令で、生理学的検査は臨衛技法違反<保助看法第37条違反です>。しかし、この論議と主張は、日衛協役員からも出ています。)

 「君は派遣社員なんだから、注文主(病院)の指揮命令下にある」

 (これこそ、偽装の派遣であり、都合のいいときだけ、派遣や出向を使い分ける手合いです。)

 あげくの果てに、経団連会長まで、「請負社員にも、注文主の指揮命令ができるよう、法律を改正すべきだ」と公式な席で発言する始末です。

 「不平や文句の多い技師は交代させてくれ」こんな暴言に、「どう対応したらいいか」の訴えもありました。まさに、これでは使い捨てではありませんか。

 これらの偽装行為に、よって立つ検査技師の基盤である検体検査のフィールドを奪われて、どの職能団体も学術団体も、反論も異議も挟まないで、黙って見過ごしていることは、到底許されることではありません。 


気分転換・850キロ・ドライブ

2007-11-09 17:18:18 | 日記・エッセイ・コラム

Photo Photo_2        南・東北850Kmのドライブ

 久しぶりに、夫婦でドライブしてきました。

 蔵王スカイライン、上杉謙信神社、鶴の恩返し「珍蔵寺」、二本松城菊人形祭りなど、ところが気分転換どころか、蔵王山頂で側溝に脱輪したり、カーナビに逆らって道を間違えたり、歳には逆らえないことを思い知らされました。

  なにしろ、この1ヶ月、あまりの雑用に追い回されて、疲労困憊、気分転換とばかり、それに、おそらく長距離運転は、これがラストドライブになるだろうと決め込んで、意を決して?3日間、南東北を850キロをかみさんも、喜び勇んでついてきましたが、「やっぱり、家がいい」てなことになって、反省すること、しきりです。  

 フォトアルバムに編集しておきましたので、クリックしてご覧になってください。

 


専門職の違法労働の数々

2007-11-09 11:04:59 | 臨床検査技師の業務

       検査センターの言い分は本音?(7)

 決して大きくはないプロジェクトチームですが、この国からブランチラボをなくすことを目標に、行動を続ける熱意だけは、誰にも劣らない、そんな自負もあって、わが国を代表するトップクラス2社の衛生検査会社を訪問、いずれも筆頭格の取締役にインタビューを試みました。

 それぞれ2時間、快く応じてくださり、真摯に対応してくれましたなかで、語気強く、共通して語ってくれたことは「われわれは決してブランチラボを推進しようとは思っていな。むしろ、営業の方針としては“ブランチラボ反対”だ。」

 「しかし、他社との競合も激しく、病院側のブランチラボの要請に応えないと、特殊検査の委託まで、すべて他社に奪われることになり、やむを得ず、受注せざるを得ないのが現状だ」

 「競合による受注単価の値崩れは、結果としてバルクラインを引き下げる要因となり、同業者同士で首を絞めあっている矛盾と責任は痛感している」

 「そのうえ、ブランチ化による余剰人員として病院検査技師の受け入れを強要され、押し付けられる羽目になっている」

 これらの嘆きは、本音として理解しようとは思いますが、末端の営業マンの、契約を取る、凄まじい活動を垣間見るにつけ、本社と先端社員との、著しい乖離を感じざるを得ません。

 ブログをしばらく更新しないでいましたら、「病気?」の噂、いや、ご心配を掛けたようで、これ以上沈黙していると、今度は{死んだ?」になりそうなので、再開しました。

 ひどい労働環境と労働条件で、違法な労働を強いられている、若い検査技師からの相談や問い合わせが輻輳して、その対応に追われていたことも事実です。お許しください。