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心意気
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『海賊と呼ばれた男』の嫡男、経営陣へレッドカード

2016年08月23日 | 国際情勢
昭和シェル石油との合併に反対する出光興産の創業家嫡男

経済産業省に乗せられたサラリーマン経営陣の短慮が、創業家の逆鱗に触れた
創業者出光佐三(佐三)氏の精神を忘れた現経営陣の浅はかさによる
出光の創業者は、百田尚樹氏の小説『海賊と呼ばれた男』の「日章丸事件」の主人公です
佐三氏「金力の横暴、資本家に対する反抗、独立自営の夢」この理想を実業界で実現しようとした
会社側の関係者は、「海賊の嫡男」を動かすのは並大抵のことではない
百田尚樹氏の小説『海賊と呼ばれた男』私も読みましたが、面白い本で、佐三氏の苦労良くわかりました
FACTA8月号記事他参考&引用(昨日15日発売)










出光石油(ネットより画像引用)

株主総会後創業家と経営陣の話し合い
創業家の代理人の弁護士は、「双方の主張を確認した、話し合いは平行線」
弁護士が創業家の代理人を引き受けたのは、妻同士が懇意の関係から

創業家を舐めた経営陣のチョンボ
出光婦人は、佐三氏をモデルにした小説『海賊と呼ばれた男』の著者百田尚樹氏と面接
「今の経営陣が、創業家を舐めたんだ」?石油業界関係者話す
経営陣は、既成事実化すれば押し切れると思った事が、創業家を怒らせてしまった

創業家が「合併反対」したのは、16年1月
サウジアラビアとイランが国交を断絶した
日本は、原油輸入の8割を中東に依存している
日本にとり、サウジは、最大の輸入元(31%)、イラン(5%)で重要な輸入元です

日本の石油元売りの多くはサウジと関係深い
出光はイラン派で、出光とイランの歴史は古い
民族主義に目覚めたイランは石油の国有化を宣言
旧宗主国の英国は、イランが石油輸出をできないように、艦隊で海上を封鎖した
独自の原油調達ルートを求めていた佐三氏は、出光の石油タンカー「日章丸」をイランに差し向けた
日章丸は英艦隊の封鎖網をかい潜って原油を持ち帰る
米欧の石油メジャーによるカルテルに単独で挑む海賊の気風は、出光嫡男に受け継がれている
出光と昭シェルが合併すれば、新会社はイランとサウジに二股をかけることになる

M&A交渉
交渉が始まった時のシナリオは「出光による昭シェル買収」だった
再浮上での両社が発表した合意内容は、大きくすり替わっていた
発表資料によると「両社対等の精神で経営統合を目指す」とある
出光経営陣は、昭シェルにおしまくられている

出光は、何故「買収」から「対等合併」に譲歩したのか?
石油業界再編を急ぐ経済産業省の強い意思です
過当競争を続ければ「国家のエネルギー安全保障に支障が出る恐れがある」と指摘
元売う各社に、処理能力削減を要求した
引くに引けない創業家と経営陣は「話し合いを続ける」というが打開策は見えていない


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