🌸「歌集 常(とこ)しへの道」28(生きることのを考える)
☆死刑囚が向き合う生と死の静粛なる31文学
☆理想社会を目指す若者が陥った「世直しの罠」
☆深淵なることばに、目に見えないものを見る
☆深淵なることばに、目に見えないものを見る
☆死刑確定後の短歌からの自選集だ
*佐佐木幸綱が指導していたという
*タイトルは旧約聖書から採っている
☆著者、坂口弘
☆著者、坂口弘
⛳「歌集 常しへの道」著者坂口弘のプロフィール
☆坂口弘「あさま山荘事件」を引き起こした連合赤軍の元幹部
*東京拘置所に収監されている死刑囚
☆連合赤軍は、60年安保闘争から70年安保へと至る過程で
☆連合赤軍は、60年安保闘争から70年安保へと至る過程で
*先鋭化していった赤軍派と革命左派が合流して生まれた
*武装闘争による共産主義革命を唱える
*山岳ベースでの軍事訓練ののち、坂口を含む5名
*軽井沢のあさま山荘に立てこもり機動隊と銃撃戦を展開、逮捕された
*山岳べ‐スで12名もの同志を粛清していた
☆日本の社会主義運動は決定的なダメージを受けた
☆死刑が確定した坂口だが、言語化しづらいはずの己の内面
*みごとな短歌ヘと昇華させ、嶽中から数多くの作品を発表している
☆「歌集 常しへの道」はその歌集
*作品の中から選んだ593首で構成されている
☆「歌集 常しへの道」はその歌集
*作品の中から選んだ593首で構成されている
⛳「歌集 常しへの道」の概要
☆連合赤軍事件に関わる折々の状況が、歌の合間から立ち現れる
*死刑確定直後の93年
*阪神淡路大震災や地下鉄サリン事件に揺れた95年など
☆仲間を逃げようのない総括にかける
☆仲間を逃げようのない総括にかける
*次々と死に追い込む山岳ベースでの地獄を体験した坂口
*死刑囚となり独房の中で1人
*死刑囚となり独房の中で1人
*何と向き合い、何を思考し続けているのか
☆研ぎ澄まされた31文字
*連合赤軍の間を抱え込んだ坂口弘という人間の
*連合赤軍の間を抱え込んだ坂口弘という人間の
*深淵なる内側を照らし出す
⛳坂口の歌集
いつしかダンテになぞらへ
現代の地獄めぐりせる
現代の地獄めぐりせる
心地するなり
耐へられぬ記憶の故に
耐へられぬ記憶の故に
どつぷりと記憶に浸り
耐へてゐるなり
耐へてゐるなり
⛳資本主義&社会主義
☆資本主義社会が人間性を疎外する大きな問題をはらんでいる
☆資本主義社会が人間性を疎外する大きな問題をはらんでいる
*共産主義革命も、資本主義以上の地獄絵図をもたらすかも
*その可能性を連合赤軍事件は突きつける
☆性善説によって組み立てられた社会主義
*「世直しの罠」から逃れられる人はいない
☆赤軍派リーダーの森恒夫は逮捕後、拘置所内で自死
☆赤軍派リーダーの森恒夫は逮捕後、拘置所内で自死
☆革命左派のリーダーで、 一時期は坂口のパートナー
*死刑囚の永田洋子は、脳腫瘍のため獄死した
(敬称略)
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⛳出典、『世界の古典』
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