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『大陸の黎明 ~聖戦讃歌~』「神話国家の大日本帝国」

2023年08月30日 | 政治
🌸天皇は万国の大君である6

 ☆世界征服ヘ天地開闢(かいびゃく)世界征服ヘ

⛳戦意高揚に貢献した北原白秋と山田耕作
 ☆交声詩曲「大陸の黎明」詩を手掛けたのは北原白秋
 ☆前年に神武東征をテーマにした「海道東征」をつくる
 *作曲したのは、音楽界の大物・山田耕作

 ☆山田は自秋とコンビを組んで、たびたび作品をつくる
 ☆「大陸の黎明」は、神話を小気味よくまとめている
 *神話的な想像力で目下の戦争を肯定した、稀有な作品となっている
 
⛳「大陸の黎明」のレトリック
 ☆「大陸の黎明」は五楽章からなる
 ☆第一楽章は、ゆっくりと荘重な合唱ではじまる
 *内容はさながら日本神話の復習だ
 ☆そして、第二楽章に流れ込む
 ☆第三楽章ここから一気に雄々しく、軍歌調のテンポ
 *軍艦や飛行機が音けたたましくやってきた
 (久米氏と大伴氏という古代軍事氏族の末裔である日本軍である)
 (大伴氏の祖先はニニギの天孫降臨に付き従ったアメノオシヒ神)
 (久米氏の祖神もニニギに付き従ったとされる)
 *日本軍の足音も、神々の足音に等しいとうたわれる
 *日本軍がきたことにより、中国大陸に埋まっていた種子は
 *芽吹き大き陸にはてしなくよみがへる
 ☆第四楽章はさらにたたみかける
 *日本軍は、満洲、モンゴルを勢力圏に収めて
 *華北では北京を陥とし、万里の長城の八達嶺にも達する
 *華南では上海を抑え、南京を攻め落とし
 *長江をさかのぼって、武漢三鎮まで攻略している
 *日本軍が進撃したことによって、すべてのものがよみがえって
 *太陽が照り渡っているとまとめられる
 *太陽神であるアマテラスの子孫である天皇の軍隊の威光が
 (行き渡っている暗喩でもある)
 *第五楽章
 *中国大陸は、日本軍の遠征により平和に統治されている
 *古代も天皇の軍隊はこの従わないものを平伏させた
 ☆天皇の御業はなんとすばらしいことか
 *想像力はさらに「南の海」、つまり東南アジアヘと飛躍する
 ☆「大陸の黎明」
 *神話を理解していないとその意味するところが理解できない
 *その思想と神話の接続に慄然たる思いを禁じえない

 *記紀神話を独創的に解釈してきた先人たちのそれにつらなる

「顕教」による「密教」討伐
 ☆久野収は、戦前の天皇制を「顕教」と「密教」になぞらえた
 *天皇は表向き神聖不可侵な存在だとされて
 *義務教育でもそのように叩き込まれた
 ☆エリートになり、帝国大学などに進むと
 *天皇は統治のための機関であると教えられた
 ☆天皇制は、表向きの「顕教」とエリート向きの「密教」があり
 *たくみに使い分けられていた
 ☆神話についても同じことが言える
 *神話は義務教育などでは事実として教えられていた
 *指導者たちはそれが統治のための方便であることをよく知っていた
 ☆天地開闢で日本の神々が世界をつくったなどとは本気で述べなかった
 *指導者たちは、神話を中途半端につまみ食いした
 *久野がいうところの、「顕教」による「密教」討伐である
 ☆神話国家の大日本帝国
 *オカルティックな想像力に飲み込まれやすいという
 *構造的な欠陥を抱えていたのではなかったか
 *弱小国家だった明治時代には妄想にすぎなかったけれども
 *列強の一角を占めるようになった昭和には
 *現実の延長線上のように勘違いされた
 ☆政府が八紘一字を掲げるようになると
 *神話的想像力はさらに大きく盛り上がった
 *ふたたび呼び出されたのは、神武天皇
                   (敬称略)
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⛳出典、『「戦前」の正体』









『大陸の黎明 ~聖戦讃歌~』『神話国家の大日本帝国』
(ネットより画像引用)

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