🌸イスラムは「遅れている」の3
「要旨」
☆宗教から離れることを「進歩」だと確信する人びと多い
☆イスラム過激派の暴力
*反帝国主義、反植民地主義の戦いの延長線上に起きた
☆キリスト教、宗教(教会)は政治的権力から切り離し「政教分離」した
*イスラムにはカトリックのような教会組織がない
*イスラムには「聖」と「俗」を分ける発想がない
⛳宗教から離れることを「進歩」だと確信する人びと多い
☆今の西欧に、キリスト教から離れて世俗的な価値観のなかに
*生きる人はいくらでもいる
☆第一次世界大戦は、ヨーロッパ列強が
☆第一次世界大戦は、ヨーロッパ列強が
*中東地域を植民地化するための戦争だったが
*キリスト教西欧の側にとっては
*宗教の違いのせいだとした方が好都合だった
☆イスラム過激派の暴力
☆イスラム過激派の暴力
*反帝国主義、反植民地主義の戦いの延長線上に起きた
*しかし、それを認めると、過去の植民地支配に対する
*しかし、それを認めると、過去の植民地支配に対する
*賠償問題や謝罪の要求が際限なく出てくることになる
☆それを避けるには、キリスト教やユダヤ教に対すイスラム教徒の
*憎悪に落とし込んでしまう方が都合がよかった
☆「進歩的」という表現は、日本でもよく使う
*憎悪に落とし込んでしまう方が都合がよかった
☆「進歩的」という表現は、日本でもよく使う
*西欧社会における「進歩」は
*個人の自由を制約してきた教会に対する反発から生まれた
*教会だけでなく、キリスト教の規範から自由になることから
*「進歩」は始まったと考えるようになる
*一つは市民が主権をもつという考え方です
*一つは市民が主権をもつという考え方です
*もう一つは科学の発展でした
*個人の自由を核とする基本的人権の考え方
*ほとんどは教会に縛られていたら実現できなかったものです
*このような動きを総合的に言い表したのが、「啓蒙」です
⛳イスラムには「聖」と「俗」を分ける発想がない
☆彼らにとって近代化とは、「進歩」で
⛳イスラムには「聖」と「俗」を分ける発想がない
☆彼らにとって近代化とは、「進歩」で
*彼らは信仰心の篤い人たちを「遅れた人」と思うようになる
*そこから差別感情が生まれた
☆信仰者の方も、自分たちに干渉しないでいてくれるなら
*それでいいというところで落ち着いた
*どの国でも信教の自由として認められています
*個人の信仰とその実践は自由で
*キリスト教会が政治を左右することはありません
☆宗教(教会)は政治的権力から切り離され、「政教分離」した
*西欧では「国家と教会の分離」でした
*一番明確に、厳しく切り離したのはフランスです
*一番明確に、厳しく切り離したのはフランスです
*最も緩やかなのはドイツやイギリスです
☆ムスリムが西欧で嫌われるのかを考えるときの焦点
☆ムスリムが西欧で嫌われるのかを考えるときの焦点
*ムスリムは、世俗主義、国家と教会の分離ということを理解できない
①理由の一つは、イスラムにはカトリックのような教会組織がない
①理由の一つは、イスラムにはカトリックのような教会組織がない
*教会を構成する位階のある聖職者もいません
*国家から「教会」を切う離しなさいというのが世俗主義の基
*ムスリムは、国家から何を切り離せと言われていかわからない
*カトリックでは、教皇は神の代理人になりますが
*カトリックでは、教皇は神の代理人になりますが
*イスラムにはそのような人はいません
*全ムスリムを統率するカリフという地位はあります
*全ムスリムを統率するカリフという地位はあります
*その地位は、オスマン帝国の減亡とともに消えてた
(カリフとは神の使徒の代理人、つまうムハンマドの代理人)
(カリフとは神の使徒の代理人、つまうムハンマドの代理人)
*いるのは、「イスラムの先生」イスラム学者です
➁イスラムには「聖」と「俗」を分ける発想そのものがない
*超越的絶対者であるアッラーは、森羅万象を照らしている
*人間社会の一部に「俗」な領域
*宗教から離れた領域を設定することができない
*ムスリムには、アッラーの意志が及ばない領域など考えられない
☆世俗主義(政教分離もその一部)
☆世俗主義(政教分離もその一部)
*人間がつくる社会や国家のなかの「公」の領域に
*「アッラーは手を突っ込むな」ということですから
*そのようなイデオロギーとイスラムは両立しません
⛳実際のイスラム圏の国家のほとんどは世俗主義
☆近代西欧のつくりあげた国家システムは、現在世界を支配している
⛳実際のイスラム圏の国家のほとんどは世俗主義
☆近代西欧のつくりあげた国家システムは、現在世界を支配している
☆イスラム圏でも、現状の国家の多くは、世俗主義を受け入れている
☆受け入れないで、イスラム通りに国をつくるとすると
☆受け入れないで、イスラム通りに国をつくるとすると
*タリバン政権のアフガニスタン
*すべての法体系をイスラムに従わせなければなりません
☆アフガニスタンは、過去20年、アメリカの事実上の占領下で
☆アフガニスタンは、過去20年、アメリカの事実上の占領下で
*国家に世俗主義を導入してきましたから
*法の体系をイスラムに戻すのは容易なことではありません
*世俗的なルールに慣れてしまうと
*その方が暮らしやすいと感じる人は、ムスリムのあいだにも多い
☆ムスリムは、西欧がイスラム世界に対して
☆ムスリムは、西欧がイスラム世界に対して
*おまえたちも両者を分離しないと進歩できないぞと主張しても
*そこは受け入れられません
☆ムスリムがアフガニスタンのタリバン政権やイランのイスラム体制
*支持するかと言えば、それもなかなか難しいことです
*為政者は、国を一度、イスラムに則った体制や法体系にしてしまうと
*タリバンやイランのように、上から力ずくで個人の自由を奪い
*民主主義を否定します
☆個人の自由も民主主義も、もとは西欧由来のもの
*それは、ムスリムの間に広く、深く浸透している
*それらを捨てるよう求めても、ムスリムは簡単にはついてこない
(敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
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⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
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⛳出典、『分断を乗り越えるためのイスラム教入門』
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「無宗教≠進歩」「聖と俗」「タリバン政権」
(ネットより画像引用)
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