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日本の異常すぎる金利抑制策

2022年11月28日 | 政治
🌸日本の異常すぎる金利抑制策に募る「最大の疑念」

 ☆国債市場が機能不全なのに転換しないのは不健全
 ☆総合経済対策で巨額の国債発行が行われることを予想し
 *国債市場で取引が成立しない事態が生じた
 ☆日本の政治は、物価高騰に対して本来なすべきことをせず
 *問題の隠蔽だけを考えている
 *金利というシグナルを殺したため、不合理な政策がまかり通る

巨額の総合経済対策で、大量の国債増発
 ☆10月の国債市場で異常な状況が発生した
 *10年国債の業者間取引が、3営業日連続で売買不成立
 *最近も、不成立となる日が続いている
 ☆原因は、総合経済対策をめぐる政治の動きにある
 *首相は所信表明演説で物価高対策を中心にした経済政策を打ち出した
 *昨年の補正予算が30兆円を超える規模
 *こうした動きが、冒頭の異常事態を起こしたと考えられる
 ☆国債市場の異常と総合経済対策とは、密接に結びつく
 *日本経済が由々しき状態に陥っていることを示している
 *総合経済対策の財源は、その大半を国債増発に頼らざるをえない
 *それを予想して、長期金利が上昇する(国債価格が下落する)
 ☆日銀は、長期金利と短期金利の誘導目標を操作し長期金利を抑えている
 *国債価格が本来は下落するはずなのに
 *それを買い支える政策を行っている
 *長期国債の価格が、本来あるべき水準に比べて高すぎる水準
 ☆日銀との間の固定価格での取引のみが行われ
 *市場では、国債が取引されない
 ☆この意味で、日本の国債市場は、機能しなくなってしまった

抑圧されて不自然な形になったイールドカーブ
 ☆日本銀行は、「イールドカーブ・コントロール」政策を導入した
 *政策金利だけでなく、長期金利も直接の統制下に置く方式だ
 ☆10年国債の金利に目標値を設定し
 *国債の買いオペで、長期金利をその上下の一定範囲内に抑える政策
 *長期金利の直接コントロールだ
 *どの国の中央銀行も採用したことがない政策だ
 ☆現在のイールドカーブの形状は、10年金利が低く抑えられ
 *期間の長い金利が急に高くなる不自然な形状になっている
 *明らかに市場の実勢を表していない
 ☆総合経済対策の主要な中身は、物価対策だ
 *物価高騰に対処するために本来必要なのは
 *金利の上昇を認めることによって、円安を抑えることだ
 *現在、輸入物価上昇の約半分は円安によるものだから
 ☆市場価格を操作するのでなく
 *困窮者に対する直接の補助を行うべしは、経済政策の鉄則である
 ☆現在、資源価格が上昇しているのは
 *省エネが必要だとの市場のシグナルだ
 *補助策で価格を抑えてしまうと、省エネが行われなくなってしまう
 *それでは、問題は何も改善されない
 ☆省エネは行われないので、事態を悪化させる最悪の政策なのだ

われわれは、朝三暮四の猿ではない
 ☆「朝三暮四」という故事
 ☆宋の狙公は、貧乏になり、飼っている猿のトチの実を減らそうとした
 *「朝に三個、夕方に四個にする」と猿たちに提案したところ、猿は激怒
 *そこで、「では、朝に四個、夕方に三個にする」と再提案したら
 *猿たちは大喜びした、という話だ
 ☆「朝三暮四」とは
 *実態は何も変わらないのに、見かけを変えてごまかすこと
 ☆ガソリン代、電気代、ガス代などが値上がりすると、国民は怒る
 *補助金を出して価格を抑える
 *そのための財源として国債を増発する
 *そのままだと金利が上昇してしまうので、それを抑える戦略だ
 *事態はわかりにくくなるので、国民は喜ぶだろうというわけだ

イギリスでは、金利高騰が不合理な政策を撤回させた
 ☆イギリスのトラス政権は、電気・ガス料金を凍結する政策を打ち出した
 *前政権が予定していた法人税率の引き上げを取りやめるとした
 *所得税の基本税率を下げるという大減税策を打ち出した
 ☆国債発行額は、当初計画から約7兆円増額された
 *これに対して、市場金利がただちに急騰した
 *ポンドの対ドル相場も、最安値を記録した
 ☆長期金利が急騰したため、年金基金で損失が膨らんだ
 *損失に伴う支払いのために、債券や株式を売却した
 ☆イングランド銀行、国債の買い入れを開始したが、すぐにやめた
 ☆トラス氏はバラマキ政策を撤回し辞任に追い込まれたのだ
 ☆長期金利高騰がトラス政権の無謀な経済政策を拒否し
 *倒閣させたことになる
 ☆日本では、金利という経済の体温計が壊されている
 *だから、病気になっているのに、それがわからない

長期金利が上がると、さまざまな困難が発生する
 ☆財政資金の調達が困難になるという。そのとおりだ
 *いままで、容易すぎたので、無原則なバラマキが行われたのだ
 ☆住宅ローンの金利が上がるという。そのとおりだ。
 *いままで低すぎたので、マンション価格が高騰したのだ。
 ☆日本では、低すぎる金利によって引き起こされた歪み
 *矯正することが必要なのである
 ☆市場原理を働かせて不合理な政策を撤回させたイギリスと
 *国債市場が機能不全に陥っても金利抑制を続ける日本と
 *どちらが健全な経済か?
 ☆経済の体温計を壊した国の将来を冷静に判断すべきだ
                     (敬称略) 
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
⛳投資は、自己責任、自己満足、自己判断で
⛳詳細は、出典原書・記事・番組・画像でご確認ください
⛳出典「東洋経済オンライン」



日本の異常すぎる金利抑制策
(「東洋経済オンライン」記事、ネットより画像引用)

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