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塔と宇宙樹(仏塔、ミナレット、ユグドラシル)

2022年02月03日 | 宗教
🌸塔と宇宙樹(仏塔、ミナレット、ユグドラシル)

塔の様々な機能
 ☆塔とは自らの高さを誇る建物で、塔の機能は様々
 *防御のための物見の塔がある
 *天を衝く高さをもって政治権力の象徴とすることもある
 *神への近さを誇り、宗教的象徴とすることもある
 ☆古代文明には印象的な塔状建築
 *エジプトのピラミッドがその代表
 *文明が成熟するとピラミッドを建てなくなったが
 *かわりに、神殿や王宮や世俗の建築物が発達していった
 ☆メソポタミア地域に興った都市国家
 *都市の主神を祀るための土台の高い神殿を建築した
 ☆マヤの神殿は形態的には階段状のピラミッド
 ☆始皇帝の陵墓、日本の前方後円墳も塔状建築の仲間

仏塔
 ☆「塔」は仏舎利を供養する塚を指すストゥーパに由来する
 *漢字で書くと卒塔婆⇒略して塔婆⇒略して塔
 ☆密教において地水火風空という物質的エレメントを象徴する
 *石造の五輪塔というものが建てられた
 *その省略版が、木片の卒塔婆が追善供養などに使われている
 ☆インドを離れた仏塔を英語ではパゴダと呼ぶ
 *中国・日本式・ミャンマー式の塔もパゴダだ
 *タワーに近い形状のものもパゴダ
 ☆仏塔に対する信仰は、仏舎利に対する信仰と関係がある
 *仏塔は仏教が自力の修行の宗教から
 *他力の信仰の宗教に転換で、大きな役割を果たした

塔をめぐる様々な象徴的思考
 ☆塔の意味合い
 *宗教の世界観としてし登場する世界の中心軸という思想
 *仏教およびヒンドゥー教の宇宙論における須弥山がその代表
 ☆世界の中央にある神々のタワーマンションが須弥山
 *何重もの層からなり、途中の層には四天王が住んでいる
 *又神々の王、帝釈天の宮殿がある
 *須弥山の上空にはさらに複数の天が重なっている
 *釈迦が生まれる前に待機していたという兜率天
 *そうした天の一つである
 ☆インド人はヒマラヤを見て須弥山を思いついたのだ
 ☆北欧神話の巨木ユグドラシル
 *巨大なトネリコの木で神々の世界
 (人間界、巨人界、小人界、寒い奈落の世界を支えている)
 ☆山と同様に樹木も世界の中心軸のシンボルとなり得る
 *古代の常緑樹信仰の名残りであるクリスマスツリー
 ☆ブレイクが「創世記」中の族長ヤコブのエピソードを描いた
 *ヤコブが聖なる石の上で眠ると、天使が上り下りする様子が夢に現れた
 *ブレイクはこれをらせん形で描いた

城塞などの塔には監視塔の役割もある
 ☆人間界を監視する「神の眼」
 *ピラミッドのイメージが生まれた
 *ドル札の裏側に描かれたアメリカの国章
 ☆近代、宗教社会から世俗社会に変貌を遂げた欧米社会
 *塔の建築は(科学的。産業的。社会制度的な)進歩の象徴ともなった
 *エッフェル塔やニューコークの摩天楼
 ☆象徴物は宗教原理主義者の怜好のターグットにもなる
 *ニューヨークの貿易センタービル
 *イスラム過激派によって破壊された
 *バベルの塔の神話以来の、世俗の塔に対する
 *宗教的不信感が作用しているのかもしれない
                      (敬称略)                                     
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⛳出典、『宗教図像学入門』









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