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心意気
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芥川龍之介が見た「地獄」の真相(1)

2023年02月16日 | 宗教
🌸芥川龍之介が見た「地獄」の真相

 ☆芥川龍之介『羅生門』や『鼻』のように、歴史に題材を取り
 *人間心理を描いたインテリ作家というイメージが強いかもしれない
 *芥川にその様な先入観に収まらない深遠な作品も数多い
 ☆芥川は、苦悩を越える道を求め
 *生涯を通し仏典や聖書中国や日本の古典を読み通した知識人でもある
 ☆名作を生んだ芥川の教養の奥には、高い宗教的見識があった
 *『蜘蛛の糸』『杜子春』『西方の人』『続西方の人』『奉教人の死』
 *印象的なのは、霊的世界を見てきたかのような作品である

芥川龍之介『蜘蛛の糸』
 ☆仏が与える救いきっかけ『蜘蛛の糸』
 *極楽の蓮池の周りを歩いているお釈迦様極悪人を救おうとする
 *お釈迦様が池を眺めると、水の下に映った血の池地獄で
 *強盗が多くの亡者の溺れ、もがく姿が観えてくる
 *仏眼で悪行に満ちた強盗の人生を見通すと
 *彼(カンダタ)が生前に一つだけ善行をしたことが分かった
 *お釈迦様は極楽の蓮池から蜘蛛の糸を垂らした
 *カンダタはこれにすがり、「極楽に抜けられそうだ」と思い
 *必死に上る時に下を見ると亡者たちが糸を伝って這い上がろうとしていた
 *カンダタ自分までも、元の地獄へ逆落しに落ちてしまうと思う
 *瞬間に、彼の本性が出てしまう
 *お前たちは一体誰に尋いて、のぼって来たのだと叫ぶ
 *今まで何ともなかった蜘蛛の糸の仏の慈悲とのつながりが絶たれた
 *救いが無効になってしまった
 ☆死後の世界
 *罪が深い者は石のように地獄に沈み
 *罪の軽い者は油のように極楽に浮かんでくる
 *慈しみを持つ者は極楽に集まり、我欲に生きる者は地獄に集まる
 ☆作品『蜘蛛の糸』そうした法則と
 *救いの手を差し伸べてもそこからこばれ落ちてゆく魂を
 *見つめる釈尊の悲しみをありありと描き出している

⛳『蜘蛛の糸』で芥川が語っている事
 ☆最後に描かれた、石のように血の池に沈んでいくカンダタの姿
 ☆本人の心が変わらない限り、魂は救われないことを語っている

芥川龍之介『杜子春』
 ☆「心」を捨ててまで仙人になれるのか
 *杜子春、街外れで会った仙人に魔法で金持ちにしてもらう
 *遊んで散財し一文無しになり仙人と再会した時、杜子春は言った
 *「自分も仙人になりたい」と
 *仙人は「自分が帰るまで口をきいてはならぬ」と命じた
 *閻魔大王の前に連れ出されても、杜子春は、沈黙を続けたので
 *閻魔大王は怒り、彼を地獄に落とした
 *杜子春は地獄に落とされても沈黙を守った
 *閻魔は、杜子春の畜生道の両親を連れて来て鬼にめった打ちにさせる
 *獣を見た杜子春は、二匹とも、形は見すばらしい痩せ馬で
 *顔は夢にも忘れない、死んだ父母の馬の姿にだった
 *母は息子と再会した時に話した「心配をおしでないで」
 *私たちはどうなっても、お前さえ仕合せになれるのなら
 *それより結構なことはないのだからね
 *大王が何と仰っても、言いたくないことは黙って御出で
 *杜子春は思わず、眼をあきました

『杜子春』迫真の霊界描写
 ☆馬の一匹が、力なく地上に倒れたまま
 ☆悲しそうに彼の顔へじっと眼をやっているのを見た
 ☆杜子春が我慢できずに、「お母さん」と叫ぶと
 *いつのまにか元の世界に戻り、仙人の声が響いてくる
 *もしお前が黙っていたら
 *即座にお前の命を絶ちてしまおうと思っていたと語る
                     (敬称略)                                     
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⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
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⛳詳細は、出典原書・記事・番組・画像でご確認ください
⛳出典、『Liberty』




芥川龍之介が見た「地獄」の真相(1)
(『Liberty』記事より画像引用)

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