慶喜

心意気
「明日迄の命の気持ちで、人生を!」
「不老不死の気持ちで、知識の習得を!」

PTSD個人の経歴・文化的差異を隠す

2023年03月07日 | 生活
🌸すべての記憶は「偽物」である5

PTSDをめぐる短い歴史
 ☆わたしたちは、今「心の病」を当たり前のものとして語っている
 *ヨーロッパに「狂気」という概念が生まれたのは啓家主義時代
 *対象者を病院に監禁するようになった
 *「早発性痴呆」と呼ばれていた統合失調症(精神分裂病)であった
 ☆当時は原因も治療法もわからず、
 *患者は劣悪な環境で拘束・監禁されているだけだった
 *フロィトは、精神分析学で心の病を科学の枠組みで語るようにした
 ☆精神医学を大きく進歩させたのは戦争だった
 *南北戦争、米西戦争、ボーア戦争、日露戦争で
 *精神医学的負傷に関する多くの症例が記録されていた
 ☆決定的なのは第一次世界大戦
 ☆「シェル(砲弾)ショック」が関心を集めた
 *実際に負傷しなくても激しい爆発の近くにいると
 *「神経の不安定性」が引き起こされるとされた
 *症状の多くは、麻痺や関節の動きが制限される筋拘縮
 *身体の歪み、一時的に耳が聞こえなくなる、目が見えなくなる
 *疲労、不眠症、めまいなども見られた
 ☆シェルショックの典型的な症状を示す患者の多く
 *前線やその近辺にいなかったことだ
 *仮病を疑われ、「臆病以外」と処分されたケースも多かった

第二次世界大戦後のシェルショツク
 ☆シェルショツクに特徴的な症状はまれになる
 *代わり頭痛、めまい、疲労、集中力の欠如などに変化した
 ☆アメリカ軍における「神経衰弱」の症例の3分2
 *前線に展開された兵士ではなく
 *米国内にいる訓練中の兵士で占められていた
 ☆ベトナム戦争では、戦闘中のストレス反応はまれだった
 *アメリカがベトナムから撤退したあと
 *帰還兵の戦争関連者のトラウマの有病率が上昇した
 ☆ベトナム戦争で戦闘中のストレス反応が見られなかったのは
 *両大戦に比べて戦争の「強度」が低かったからだ
 *多くの兵士は激しい戦闘に巻き込まれることなく
 *軍務を終えることができたが
 *その間、強い不安と緊張にさらされていた
 ☆心的外傷を体験をしていない兵士のほうが
 *心的外傷後の精神症状に苦しめられていた

⛳軍事精神医学の研究結果
 ☆「トラウマ体験が精神症状を引き起こす」の因果関係を調べた
 ☆男性のベトナム帰還兵約48万人のうち
 *3割の兵隊は、いずれかの時点でPTSDを発症している
 *帰還兵の約8割、25年経過してもPSTDで悩んでいる

⛳PTSDは、個人の経歴・文化的差異を隠す
 ☆文化人類学者指摘している
 *PTSDが個人の経歴の差異や文化的差異を覆い隠す
 *「万能の診断」になっていると
 *「医師と患者が共同で、特定の症状やその説明を形作っている」とも
 ☆PTSDの精神的な問題を抱える人々診断されることを望む
 *PTSDの診断はメンタルヘルス業界に巨大な収益機会をもたらした
 *先進国で「トラウマ産業」が隆盛をきわめることになる
 ☆日本でも、トラウマは
 *映画、小説、アニメなどのサブカルチャーで頻繁に描かれ
 *PTSDはいまやごくありふれた病気になった
 ☆専門家のなかに、PTSDやその他の疾患に関する用語
 *苦痛や不幸を正当化する権利を主張するための
 *手段と化していることを懸念する声もある
 *どれが真正のPTSDなのか決めることは不可能だ

 *PTSDは「病者の大国」の市民権となった
 ☆いまでは誰もがトラウマを抱えた「被害者」なのだ
                      (敬称略)                                     
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
⛳投資は、自己責任、自己満足、自己判断で
⛳詳細は、出典原書・記事・番組・画像でご確認ください
⛳出典、『バカと無知』



PTSD個人の経歴・文化的差異を隠す
(ネットより画像引用)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« バターリャ(ポルトガルの勝... | トップ | ナザレ(マリア像に由来する... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

生活」カテゴリの最新記事