旅日記

旅の記録と紀行文を紹介する事でしょう。
写真は私が撮影したものを使用しています。

ぐるり台湾 高雄→新竹

2010-10-10 09:00:00 | 台湾日記

ホテルの窓から壽山が見える!

民國99年7月31日星期六、高雄のホテルで目覚める。今日のホテルには窓がある。昨日は南迴線に乗っている時に雨が降っていたが、今日は天気が良いようだ。


中西式自助早餐

朝食に出掛ける。朝食会場は混雑しており、少し騒々しい。例によっていわゆるバイキングだが、お茶碗はなく、お皿1枚を渡される。ご飯はないのか。餡の入ってない饅頭とおかずをよそってゆく。焼き飯があったので、これももらう。食べ終えると、コーヒーを飲んで部屋に戻る。


喜悦商務大飯店 (高雄市前金區七賢二路)

今日は9時の列車に乗らなければならない。ホテルから駅まで少し歩く。8時半前にはチェックアウトする。このホテルには大陸からの観光の団体さんが泊まっていたようだ。


高雄捷運 紅線 高雄車站 (高雄市三民區建國二路)

3年前には出来ていなかった捷運が開業している。高雄駅付近は地下を走っているので、地下鉄と考えて差し支えないと思う。台灣高鐵(新幹線)の駅や高雄國際機場へも1本で行く事が可能。今回は乗らなかったが、いずれ乗りつぶしに。


臺灣鐵路管理局 縱貫線 高雄車站高雄市三民區建國二路
以上、民國99年(2010)7月31日撮影

こちらが台湾の国鉄ともいうべき臺鐵の高雄駅。これは仮駅舎だそう。臺鐵の路線を地下線にする計画という。先代の駅舎は昭和15年の建築で、場所を移して「高雄願景館」の名で保存されている。日本だと関西本線奈良駅も移動して保存している。


高雄願景館 (高雄市三民區建國二路)
民國95年(2006)11月27日撮影


西部幹線 自強1010次 [E1000型車両] (高雄)
以下、民國99年(2010)7月31日撮影

入場する前にアイスコーヒーを買いに、高雄駅構内のマクドへ。持ち帰りにすべく、「外帶」と言うと通じた。しかし列車内で商品を見てみると、冰那堤(アイスカフェラテ)だった。まあミルクを入れる手間が省けたと。ちなみに台湾のマクドでもMcCaféをやっている。自動改札から入場して月台へ。1本前の気動車の自強號2052次が停車している。台東発新左營行で、終点で高鐵(新幹線)と接続する。臺鐵と高鐵は競合しており、相手側への乗換えを考慮している事が不思議に思えるが、利用者側とすればこれでいい。2052次の出発した後、屏東発七堵行の自強號1010次が入線してきた。編成の前後に機関車を配置し、間に客車を挟んだプッシュプル方式である。切符に指定された席に行くと、予想通り、進行方向左の窓側の席だった。ちなみに日本の国鉄・JRの車両場合、横4列の席ならA席またはD席が窓側、B席またはC席が通路側と明解だが、臺鐵の車両には数字しか振られておらず、切符をパッと見て分からない。しかし次のような順に席番が振られているようだ。これは自分の観察によるもので、特に資料とか見た訳ではないので、これと違った席番の車両があってもご勘弁願いたい。



通路側には「道」、窓側には「窗」と表示してある。「道」の席には就職活動風のスーツの若い女性が乗ってきた。9時ちょうどに高雄出発。まず列車は西に走る。窓から日が射しこみ、前の席の客はすぐカーテンを閉めてしまう。眺めが悪くなった。愛河を渡ると列車は北に向きを変え、もう日の射す心配はない。しかし前の客はカーテンを開けずにおやすみの様である。左營に続いて、高鐵の乗換駅の新左營も通過する。冰那堤を飲みながら車窓を眺める。何やら新線の建設している。新しい月台も見える。中洲という駅で、高鐵台南站への連絡線となる、臺鐵沙崙線が開業する予定である。高鐵と臺鐵は別組織で競争相手のはずだが、商売敵という訳ではないのかも知れない。JR西日本は新幹線と競合する航空機の発着する広島空港への鉄道建設に前向きでない。高雄から30分間無停車で臺南に到着。度小月擔仔麵を思い出す

昭和11年の時刻表を見てみる。高雄發午前7時30分の急行2列車は各等(1等、2等、3等車)、食堂車も連結。次の停車駅の臺南著は午前8時16分となっている。高雄から新竹までは5時間57分、臺北までは7時間26分を要している。民國99年の自強號は食堂車こそないが、そんなにも時間は掛からない。臺南を出発すると新營、嘉義、斗六と停車する。集集線が近づいてきて二水を通過。今回の旅で集集線に乗る事も考えたが、工事で運休の区間があるそうで、全線乗れるようになってからにしたい。集集線沿線は南投縣になるが、台湾島内でここだけ訪れた事のない縣となった。高雄から2時間で員林に到着した。高雄から乗っていた隣の女性が降りる。すぐに他の女性が乗ってきて席は埋まる。なかなか乗車率は良い。次の彰化を出発すると、車窓に扇形庫が見える。そこに1両の蒸気機関車がおり、見学者らしき人たちが、写真を撮っている。集集線で走っているカマだろうか。彰化の先で線路は二手に分かれる。海沿いを行く海線と、山間を行く山線である。山線は台中線で、台湾第3の都市の台中を経由するが、勾配がきつかった。蒸気機関車の時代、重量のある貨物列車には海線は平坦で有利である。東北本線と常磐線の関係に似ている。この列車は山線を行く。



高鐵との乗換駅、新烏日を通過して、11時27分に臺中に到着する。豐原を出ると山間に向かうが、今では線路は付け替えられており、列車は快走する。長い三義隧道(7,728m)を抜ける。街と水田の繰り返しだった平野部と違って、山間部の車窓となった。それでも山の中に大きな街が現れてきて苗栗に到着。山間を抜けると、彰化で分かれた海線と合流して竹南を通過する。車窓に海が見えてきた。


車窓に風車と台湾海峡 (崎頂-竹南?)

並行する省道台1線に家具屋が目立つようになり、12時29分に新竹に到着した。高雄から3時間29分。今日の目的地である。 (つづく)

西部幹線 自強1010 高雄(9:00)→新竹(12:29) 40PPT2005


metro自強號で新竹站到了symbol6