
禪刹大本山 金井山梵魚寺 曹溪門 (釜山廣域市金井區梵魚寺路 靑龍洞)
西紀2025年2月21日金曜日。釜山廣域市の梵魚寺に来ている。27年振りのお参りを済ませて釜山市街地へと戻る。



梵魚寺賣票所バス停
バス停には始発と最終の時刻のみで運賃も書いていない。調べるもので調べればバスの位置情報も判るようだが、とりあえず運賃が判らないので困る。ICカードのTmoneyの残額に不安があるのだ。

三信交通 90番 (梵魚寺賣票所)
バスが来た。一番最後に乗り込む。Tmoneyを読取部にタッチすると明らかにエラーのような音がする。表示されている内容はハングルで全く判らないが運賃に対して残額が不足しているのだろう。通じないだろうが運転士に日本語で残額不足らしいと言うと、運賃箱を指し示す。手元には五万ウォン札が1枚のみ。運転士はやれやれみたいな表情をする。それを見ていた車内のご婦人が千ウォン札を運賃箱に入れてくれる。お礼を言い千円札を渡そうとするが辞退される。何かそれでいい事になってバスは出発する。運転士にもお礼を言う。結局運賃はいくらなのか。1,000ウォンでいいのか。27年前に同じ路線を利用した時には運賃は1,000ウォン未満で、海外のバスなのでお釣りが出ない事を承知で千ウォン札を入れようとしたら、運転士が制止して他の乗客が支払う運賃の中から釣銭をつくって返してくれた。後日調べてみると、今の釜山の一般のバスは均一運賃で1,700ウォン、TmoneyなどICカードで1,550ウォンとあった。1,000ウォンでは足りないのだ。車内のご婦人に1,000ウォンを損させ、バス会社には700ウォンを損させた。本当に申し訳ないと思う。地下鉄を降りた時に何としてもチャージ出来る場所を探して済ますべきだったのだ。27年前にソウル市内の地下鉄駅の券売機の前で当地の男性(身なりは悪くない)に運賃の550ウォンを無心されたが、自分はその三倍以上の額の損害を与えている。大いに反省する。折角お寺で清々しい気持ちになったのに。

三信交通 90番 (梵魚寺入口)
三信交通 90番 梵魚寺賣票所(12:17頃)→梵魚寺入口(12:25頃) 運賃1,700ウォン

やはりバス停に運賃は書いていない。バスに乗る時は千ウォンなどの小額紙幣を用意するか、事前にTmoneyなどICカードに充分チャージしておくべきだった。五万ウォン札だからではなく、そもそもバス車内でチャージは出来ないようである。

往路で見掛けた環状交差点(ラウンドアバウト)へ

回転車両優先
標識は共通かと思ったが、右側通行だから矢印の回転する向きが日本とは反対になっている。

日本の環状交差点(ラウンドアバウト)の標識
※内閣府のウェブサイトより
地下鉄駅まで戻ってきた。速やかにTmoneyに10,000ウォンをチャージするべく機械を操作する。しかし五万ウォン札が入らない。ちなみにカード残高は1,300ウォン。バスのIC運賃に250ウォン足りなかった。駅でのチャージが駄目ならと地上に出てコンビニエンスストアに入る。

emart24 梵魚寺驛店 (釜山廣域市金井區中央大路 南山洞)
店員さんにカードと五万ウォン札を見せて日本語で「一万ウォンチャージしてください」というと意味は通じて、一万ウォン札4枚がお釣りで戻ってきた。英語で「TEN THOUSAND KOREAN WON」といった方が聞き間違いも防げそうだが日本語で大丈夫だった。チャージだけでは申し訳ないので飲み物を買ってゆく。Dr Pepper 500mlが2,100ウォン。昨日両替したレートで235円95銭6厘。やはり物価は高く感じる。これで大手のコンビニエンスストアは大体入ったか。27年前にはファミリーマートに入ったけど、今はCUになっている。

釜山都市鐵道 釜山交通公社 1號線 梵魚寺驛 (釜山廣域市金井區中央大路)
チャージしたし安心して地下鉄に乗れる。自動改札よりTmoneyで入場する。





高層住宅がニョキニョキ (長箭ー久瑞)

長箭に停車中
ここのホームドアなら列車の写真も撮れそう。でも降りてまで撮らない。

港町で平野が少ないのか山が迫っている (溫泉場-釜山大学)
暫し地下から出て地上の高架区間を走っていたが、東萊を出るとまた地下区間に戻る。

釜山驛に帰って来た
1號線 梵魚寺(12:46)→釜山驛(13:23) 1804 IC運賃1,800ウォン



自動改札よりTmoneyで出場する。もう今回の旅ではIC乗車券としては使わない。

釜山都市鐵道 釜山交通公社 1號線 釜山驛 (釜山廣域市東區中央大路)

KORAIL 京釜線 釜山驛 (釜山廣域市東區中央大路)
駅には喫煙所があり、煙草を吸っている若い人も多いのかなという印象。

Busan is good
英文だと「Busan」だが以前は「Pusan」だったはず。まあ釜山は「プサン」読みでいいのでしょう。それでは昼食に。駅構内の飲食店を見てみる。サムギョプサルとは何だっけ。和食の店もある。あまりお店の数は多くない。駅前の食堂を見てみる。

맥주 麥酒(₩5,000)
麦酒があるからこの店に決めたのではないが、置いてあるので頂く。栓抜きでコンコンして開栓。瓶が透明なのには違和感があるが、直射日光が当たり悪くなる前に消費するのでしょう。知らんけど。27年前にはOBビールとHITEの二銘柄をよく見掛けて飲んだが、今回は見掛けない。後日調べるとCASSを醸造しているのがOBビールなのだそう。緑色のラベルの麦酒も見掛けたが、そちらはHITEの醸造するTERRAだった。TERRAも飲んでおけばよかったが、今回は釜山で一泊するだけなので何度も麦酒を飲む機会がなかった。多くて一日二回まで。

꼬마김밥 Small Gimbap(₩5,500) 비빔냉면 Cold Noodles With Spicy Mixure(₩9,000)
海苔巻を注文。お店の方が小さいのにするか聞くので小さいのにする。麵に合わせるから小さいのでいいでしょう。うどんやおでんの料理名はそのままだが、海苔巻はGimbap キムパプとなっている。キムが海苔で、パブが飯である。麵はうどんにしようかとも思ったが、朝に食べたからいい。春先でまだ寒いのに冷麵にしてしまう。何か暖かい麵にすればよかったのに、ピビムネンミョンと声に出して言いたかった。ピビムは混ぜるである。ピビムパプはパプだからご飯ものになる。さて鋏が置いてあったので食前に麵を切るのかも知れないが長いなりに食べる。あまり辛くない。麦酒のアテにもなり旨い。海苔巻も沢庵が入っているのか実に旨い。いいお昼ごはんでした。ごちそうさまでした。


ここまで現金払いだったが手持ちのウォンが減ってきたのでカードで決済した(前払い)。レシートを求めたが話が通じない。どこのコンビニエンスストアでもレシートといえば話は通じたのに。決済時に画面を見ていたら19,000ウォンだった。思っていたのと合計額と違う。19,500ウォンのはず。請求額の方が安いからいいだろうけど、何で500ウォン安いのか知りたい。実は食べたのはピビムネンミョンではなかったとか。ちょっと明細が確認したかった。先程のバスでのやらかしがあるのでお金にはキチンとしたい。ちなみに後日確認したがカードの請求は19,000ウォンで間違いなかった。カード会社の2月24日のレートが0.1098となり、2,085円の請求額だった。港で両替したのよりレートがいい。ここ数日で円高傾向になったのもある。

153구포국수 153밀면 釜山驛店 (釜山廣域市東區中央大路)
翻訳する能力がないのでそのまま店名を記す。最後の麵しか判らない。ご飯と麵類のお店でしょう。

KORAILの釜山驛に入る

改札口は廃止されている
ちょっとプラットフォームを見てみる。

釜山発幸信行KTX40列車が出発を待っている。釜山発14時31分、ソウル着17時14分、終着の幸信着17時37分。ソウル驛はソウル特別市、幸信驛は京畿道高揚市にある。ソウルも京畿道に属していたが、西暦1946年に京畿道から分離している。

プラットフォームと段差がある
車内を硝子越しに見てみると、昔の新幹線0系のように車両の中央を境に前向きと後向きで座席の向きが固定されている。集団離反式である。後ろ向きのままソウルへ行きたくないな。

KORAL KTX 40列車 [100000호대] (釜山)
「100000호대」は「100000號臺(号台)」だと思うが確証はない。これ以上はプラットフォームの先には入らないように注意書きがあるので列車の前からの写真は撮っていない。先頭車両は動力車で電気機関車という事だろう。客車には動力はない。最後尾にも動力車が配され、中間に客車を挟んだプッシュプル方式。かつてのセマウル号もプッシュプルで、非電化だったので動力車はディーゼルだった。食堂車も連結しており、食事をして麦酒を飲んだ。KTXには食堂車はないそう。

KTXは昨年、開業から20周年を迎えたそう。おめでとうございます。

부산 BUSAN 釜山
京釜線の隣の駅は釜山鎭だったと思うが、後日調べると今は貨物駅となり旅客列車は全て通過するという。昨日訪れた沙上の駅名もなく龜浦となっている。KTX京釜高速線の隣の駅は蔚山廣域市にある蔚山。蔚山は慶尚南道に属していたが、西暦1997年に慶尚南道から分離している。

SRT 120000호대 (釜山)
隣のプラットフォームに停車中のSRTの列車。釜山発14時48分、水西行SRT344列車だと思う。KTXよりも編成が短いので先頭の機関車を撮影出来る。水西驛はソウル特別市にある。

KTXとSRTとの違いがよく判らなかったのだが、国鉄から公社になったKORAILが運行するのがKTXで、子会社のSRが運行するのがSRTだそう。SRが保有する130000호대車両もあるが、写真の120000호대車両はKORAILからのリースという。ソウル特別市から釜山廣域市までSRの路線がある訳ではなく、水西平澤高速線(水西-平澤分岐點間)がSRの路線で、その先はKORAILの京釜高速線に乗り入れる。平澤分岐點は京畿道平澤市にある。KORAILの区間に入ってもSRTはSRの運営。京成電鉄が北総鉄道の北総線を使って特急〔スカイライナー〕やアクセス特急を走らせている成田空港線のような感じなのか。北総線(北総鉄道)と成田空港線(京成電鉄)で運賃は変わらないが、SRTはKTXよりも運賃が安く設定されているのだそう。ソウル側のターミナルが異なるのが大きな違いか。




それでは釜山驛より港へと向かう。駅では若い兵隊さんを何人も見掛けたけど徴兵の人かな。

KORAIL 京釜線 釜山驛 (釜山廣域市東區中央大路)
海側の東口にあたる出入口。


駅頭の様子
造成中である。


釜山港のターミナルを望む

2012年10月
歩道橋には埋め立て中の写真が展示されている。以前は釜山驛の海側は海だった。港のターミナルも今の場所にはなかった。以前のターミナルは釜山驛より南にあり、27年前に歩いて行った。かつての釜山桟橋驛への線路なのか、貨物線なのか伸びていた。すでに廃線だったかは不明。

西暦2015年開業の新ターミナル

釜關フェリー〔星希〕(16,875t) (釜山港) PUKWAN FERRY SEONGHEE
船体にJEJUとあるので母港は釜山ではなく済州島か。今日、乗る船である。

釜山港大橋(1,114m)を望む



釜山港国際旅客ターミナル (釜山廣域市東區忠壯大路)
釜山港へ帰…ってきた。

ターミナル内の様子
閑散としている。

JR九州高速船の窓口

平成3年にJR九州が開設した国際航路。平成17年より子会社のJR九州高速船が運航。昨年の時点では高速船〔クイーンビートル〕(2,300t)が福岡と釜山とを約3時間40分で結ぶダイヤだった。詳細は省くが安全確保に関する重大な問題の発生により、8月12日の便を最後に欠航。運航再開はせずにJR九州高速船は船舶事業から撤退となった。

釜關フェリーの窓口
下関では関釜フェリーの窓口、釜山では釜關フェリーの窓口で乗船手続きを行う。復路の切符は下関で発券して貰っているが、釜山の窓口に出して改めて釜關フェリーの乘船券を発券してもらう。その際に施設使用料7,000ウォン、燃油サーチャージ12,000ウォンが必要。現金で支払ったが、クレジットカード利用可と下関で聞いている。

乘船券 Passenger Ticket・搭乘券 Boarding Pass BUSAN ➡ SHIMONOSEKI 2等B(6,300円)
※運賃の他、施設使用料7,000ウォン、燃油サーチャージ12,000ウォンが必要。
運賃はインターネット割引で往復分を日本円で決済済である。ちなみに2等の正規運賃は9,000円なので三割引となっている。関釜フェリー〔はまゆう〕の2等にはカーペット敷きの大部屋と2段の寝台の部屋があって、料金に違いはなく寝台を利用したが、釜關フェリー〔星希〕の2等は大部屋のみという。長時間乗船するフェリーで大部屋を利用するのは30年振りくらいではないか。大丈夫かな。

出航は21時だが、乗船手続きは14時30分から17時30分まで。ギリギリに港へ来てはいけない。まだ15時だがすでに順番待ちの荷物が置かれている。

出船は21時発下関行の〔星希〕と22時30分発福岡行の〔ニューかめりあ〕

탑승 登机・搭乗 Boarding
ハングルを漢字で表すと「塔乘」。和文の「搭乗」、英文の「Boarding」はいいのだが、中文の「登机」に違和感がある。簡体字の「机」は「飞机」、即ち飛行機の「機」のはず。「Boarding」の直訳と思われるが、船に乗るのに「登机」でいいのか。「登船」ではないのか。知らんけど。

展望デッキがあったので出てみる いずれも西紀2025年2月21日撮影
出国審査までまだまだ時間がある。 (つづく)