t-catの徒然寄稿

興の赴くままの煩悩炸裂日記です。買い物(散財)やら、最近のハマリ物公開中。猫(ラグドール)と暮らして18年が過ぎました。

昨日は大阪へ

2011-09-25 11:00:50 | 興の広場


台風の影響が方々に残る中、

 うちの近所も、裏の公園の雑木林の
 (すごいところに住んでるな、私)
 でっかい立木が幹の真ん中からぼっきり。
 複数ぼっきり。
 枝ではなく幹がぼっきり。
 風がいかに強かったかを物語ってます。
 当然ながら、付近は立入禁止です。

かねてから予定していた大阪行きをして参りました。

今年は関西行が多いなあ。

で、早めに現地に入り、
かねてから見学したかった、expo70パビリオンへ。

万博記念公園内に残っている、
旧鉄鋼館を転用しておりまして、
往時をしのばせる展示が随所に見られます。

残念ながら、1回行けば充分な展示内容です、
もう少しふくらみが欲しいとは思うんですが、
内装は目にも彩な赤、それも金赤が基調。

この赤は、私が記憶する限りにおいて、
大阪万博でも多用されつくしたメインカラーで、
70年代初頭の原色で満載されたデザインを彷彿とさせる
大変良い色だと思います。
発色が絶妙でして、記憶に残っている
会場内で使われた赤に大変よく似ています。
そこは大変よろしいです、
この赤だけ見たくてリピートしたくなるかもしれない。

場内は、たまたまなのか、常設なのか、
判別できませんけど、
岡本太郎展が併設されてまして、
太陽の塔の内部で展示されていた
生命の木の展示物(おそらく現物を補修したもの?)が
並んでいます。

たしか、実物サイズで作られている標本類なので、
間近で見るとぎょっとします。



横から見ると普通に魚ですが、
正面から見ると目が寄ってて不気味。



一見おたまじゃくしですけど、
超でっかいので大変不気味。



太陽の塔内で展示されていた生命の木のモデル。
出来が大変よくて、
細目まで見事に再現されています。
足元にぷにぷにしたウミユリとかが
気持ち悪く揺れていたんですけど、
あのえぐさを思い出しました。

奥に行くと、行方がわからなくなっている
地底の太陽の展示が。
これ、なかが真っ暗で、足がすくむんですね。

ああ、テーマ館の展示は
夜の暗さや不気味さが再現されてて
子供心に怖かったな、
その恐ろしさを思い出されてしみじみ。

けど、レプリカなので…
残念ながら迫力にはいまいち、乏しいところがありました。

今回、瞠目に値したのが、
鉄鋼館内のスペースシアターホール。
封印されてきたシアターをこの目にできると
密かに期待してました。

期待が大きすぎ、
ガラス越しでなければ見られない現実にがっくり。
できれば、とば口でもいいので
中に入りたかったです。
消防法の関係で70年当時の建物の中に
人を入れられない事情はよくわかるんですが、
中は暗く、ガラス張りなので
よく見えないし、自分の顔がガラスに映るし。
ちょっと興ざめでしたけど、
場内で使われていた、丸いスピーカーが
1つだけ、ガラス張りのブースに置かれてまして
上から音が流れます。
このスピーカーが出す音が何ともいえずいいんです。

円形劇場内には無数に丸いスピーカーがぶら下がってまして、
これらが一斉にがなる音場はいかにすごかっただろう、と
体感できなくてホントに残念に思いました。

今でも充分に使えそうなモダンな空間、
死蔵していてもったいない。
けど、使われなかったから残ったところもあるようですので、
どうかこのまま、70年当時の建築物として
残り続けて欲しいと願う次第。

また、シアター内には巨大タペストリが2枚展示されています。
1つは太陽、もう一つはおそらく原爆のきのこ雲。
末端に原爆ドームと思しきアイコンが描かれ、
灰が降り注いでいます。
これが、赤と、白と、黒、そして灰色で織られており、
インパクト大で。
ガラス越しでは見えづらい、
できれば場内に一瞬でもいいから入れないものかなあ、と
溜息をつきたくなる空間でした。

特に、今年見ると感慨もひとしお…
多分、3月以前だとさほど心に残らなかっただろうなあ…

中は時折レーザー光線などで照らされますが
基本は真っ暗だったりしますので、
撮影されたい方は高感度に強いカメラをお持ちになることを
強くおすすめします。
フラッシュは、ガラスがありますのでまったく役に立たないので。



壁面に這う蔦もそのままに、
時を重ねる元パビリオン。
これが取り壊し前提で建設された建物とは思えない。

今ではありえないくらいに重厚な簡易的建物、
見る価値は充分にあるかと。

そして、一番の穴場は、お手洗いですね。
鉄鋼館自体が大阪万博以降あまり使われてなかった建物ですし、
水まわりは当時のまま残ってます。
さすがに便器は交換してるだろうけど、
個室のしつらえとか、洗面台とかが
おそろしくレトロです。
近代化されてなくて、何とも懐かしく…

そんなこんなの大阪行き、
午前の予定はここまでとなります。

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