スタジオSZ8のブログ

スタジオSZ8(鈴八)のぬるめの日常

伝説巨人イデオンを、じっくり見た

2014-04-19 | アニメ、漫画
…思い込みほど、スケールは大きくなかった…

何十年ぶりになるのか、伝説巨人イデオン(TV版、劇場版)を、じっくり見る機会を得ました。
さすが、黒冨野全盛期の作品。久しぶりに、暗澹としたドロッとした気分が、残るものになりました。

いちばん驚いたのが、長い年月で記憶のすり替えと言うか、思い込みがあって、「こんな話だったっけ」という事が多々。

特に、「イデの発動=ビッグバン」
的な思い込みが、なぜかあって、物語最後の爆発も、設定から計算すると、せいぜい超新星爆発程度しかなくて、あれあれあれ?という思いにとらわれてしょうがありませんでした。

あれだと、生き残ってる人間も多数いるだろうし(現にそういう描写も)、全宇宙に影響を与えるってほどでもない。
うーん。こんなものだっけ? と思ってしまいました。

そもそも、イデが無限エネルギーだとか、意思のあるエネルギーとかってのも、登場人物の勝手な解釈のみだから、本当のことはよく判らない。
また、イデに訳もなく死に追いやられた(広い意味で)人々って、ほとんど物語の外の人たちで、物語の中心にいる人々って、たがいに殺し合って死んでるんですよねえ。
セリフでは「イデの導き」とか言ってるけど、僕にはどうしても「自滅」にしか思えないんですよ。

どこかで回避できる道があったと思えるのに、結局、破滅に至ってしまう。
結果を知ってる身からすると、「こんな時にそんなことを言ってる場合じゃないんだけど」という事が多い。
もっとも、それを見せる作品であったんだろうけど。という理解だけは、昔と変わらない結論なんですけどね。




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