スタジオSZ8のブログ

スタジオSZ8(鈴八)のぬるめの日常

トリシティー、大試乗会

2015-12-25 | 車 バイク
アクシストリートより先に、トリシティーのレビューをする事になるとは(笑)。
トリシティーって何? と言う方はこちらを→ヤマハ発動機

ヤマハがトリートでリコールをやらかして(リコール自体は悪い事ではないんだけど)、ヤマハからのダイレクトメールでそれを知り、「さて、どうしたものか」と、思案に暮れていたころ、買った店から「リコールでーす」と電話が。

いろいろ話しているうちに、ヤマハが代車として「トリシティーを持ってきた」という事になり、それに惹かれて(笑)、ショップまでトリートを持って行く事になったのです。

リコールの打ち合わせもそこそこに(苦笑)、50㎞も走行していない、ピカピカの新車のトリシティーを借り受け。

レビューとして一言いうと、
ヌメッとした走りをするです。
これはもうバイクじゃないです。
じゃあ、なんなんだ?と言われると困りますが、少なくとも僕の知ってるバイクじゃない。
ちゃんと地面の凹凸は拾うのですが、進行方向の縦方向に続くギャップ(水道管の工事跡等)を跨ぐ時なんか、「今」という感覚がないんですよ。
横のギャップを乗り越える時はショックが来るんですが、縦方向だとそれがないんです。
ヌルッとした乗り越え方。

カーブとかでも、すごい安定していて不安感がないのですが、前タイヤの接地感がないんですよ。それなのに車体は安定しているのが、すごい違和感なんです。
乗っているのではなく、乗らされている。という表現がぴったり。

エンジンのパワーはあります(なんと水冷)。
ただ、車体が重いので(150㎏超)、それで相殺されて、加速が飛びぬけていいというわけでもなく、まあ普通。
交通の流れに乗れない。と言う事はありません。
逆に、その車重も関係するのか、高速走行も、ものすごい安定してます。やわkm/hぐらいなら安定して出ます。ゆわ㎞/hまでは出せませんでしたが、法定速度の道路で流れに乗れないという事は、まったくないです。

走りに関しては、全く新しい乗り物が誕生したと感じられるのですが、これを40万円を切る価格で販売したヤマハは確かにすごいと思います。
ただ、購入するかと言うと、これは難しい。
まず、車体が大きい。
家に置いてみたら、これがもう、場所をとる場所をとる。
その大きさゆえ、取り回しも大変だし、なにより、停車している時も「立ちごけ」に対してかなり気を使います。
加えて、案外シート下の収納も狭くて、現在のスクーターの主流となる、フロントバスケットやコンビニフック、ヘルメットのリングを引っかけて外側に出して収納する棒(なんて言うんだ?アレ)などの装備もなくて、実用性という点では、かなり不足を感じます。


たぶん、ヤマハとしては、全く新しいコミューターを提唱していると思うのです。
これが125㏄超のバイク、150㏄とか200ccとかになっているのなら、大きさとかも許容範囲なんでしょうけど、125ccとしては、正直厳しいかも? というのが正直な感想です。
法令とかで3輪の125㏄超バイクというのが出しにくいのかも知れませんが、それが出ればなあ。と思わずにはいられません。

ヤマハの意欲作であることは間違いないのですが…。