高杉良さんの同名小説を映画化した、2006年公開の日本映画です。現在、TKCとして知られる栃木計算センターを設立した飯塚という税理士が主人公です。高度経済成長が始まる直前の昭和30年代最後の時期の栃木県鹿沼が物語の舞台です。
中小企業を顧客とする会計事務所を経営する飯塚は、別段賞与という会計処理を顧客に勧めていましたが、それが違法であるとの国税局の指導に従わなかったことから、国税局が、様々な圧力や . . . 本文を読む
Think the Earth プロジェクト、紀伊國屋書店刊
「Think the Earth」というNPO法人が発行した書籍です。環境汚染や貧困、戦争などの人間の愚行が繰り返された20世紀を写真で示し、その反省の上で、21世紀に希望をつなごうと呼び掛けています。
日々の消費が確実に資源を消費し、同時に、地球の何処かの貧しい人々の富を収奪していることに気付かされます。かつて、作家の立松和平さんに伺 . . . 本文を読む
何度か食してがっかりしていた鴨蕎麦の敵を討つべく、美味しいと聞いた蕎麦屋に入りました。スーパーの中にある店ですが、入り口脇のブースで主人と思しき男性が蕎麦を打っていました。
頼んだのは鴨南蛮そばと鴨付け汁そばです。両方で2,500円程でした。写真では、鴨肉が余り見えませんが、実際は結構な量が入れられていました。しかし、残念ながら、またしても鴨の風味が薄い。しかし、前回までよりは感じられました。今回 . . . 本文を読む
ニッック・レーン著、みすず書房刊
本書は、生命の誕生と進化の上で画期となった10の革新的な出来事を取り上げて、その発生の機序を解説しています。その出来事は、以下の通りです。
1.生命の誕生-変転する地球から生まれた
2.DNA-生命の暗号
3.光合成-太陽に呼び起こされて
4.複雑な細胞-運命の出会い
5.有性生殖-地上最大の賭け
6.運動-力と栄光
7.視覚-盲目の国から
8.温 . . . 本文を読む
大分前、縁あってつくば市の筑波ハムでベーコンの入った鍋を食しました。宴会で良く使われる鍋に、ベーコンの厚切りにウィンナー、それにジャガイモなどの野菜が入っており、ご飯やサラダが付いていたように記憶しています。見掛けが悪く値段の割に量が少ないと思いながら食べてビックリ。生まれて初めてベーコンの美味しさを知りました。正確に言うとベーコンの脂身が美味しかった。
そんなことを思い出して、久し振りに筑波ハム . . . 本文を読む
東京に美術展を見に行くついでに、完成なった東京駅を見物に行きました。美術展の観覧後、食事をしてから、日本橋丸善と大丸の東急ハンズに寄ったのですが、人が多いような気がしました。そして八重洲口から反対側に行くために、大丸付近の混雑を避けるため、地下通路を通って行きましたが、半端でない込みようで、途中でうんざりしてしまいました。やっとの思いで地上に出てみてびっくり。週末の歌舞伎町(最近は行っていませんが . . . 本文を読む
久し振りの東京なので、ネットで調べて、小洞天の日本橋店に行きました。食したのは台南担々麺と焼きそばのセットです。焼きそばは、まぁこんなものか、という感じですが、台南担々麺は、ニラとモヤシが生のような火が通っているような、非常に微妙な加減で美味しく、プロの技を感じました。また、麺が細くて独特です。両方に共通した麺ですが、初めての食感です。堅くなく柔らかくなく仕上がっていて、細めながら直ぐに伸びるよう . . . 本文を読む
ジャン=アンリ・ファーブル著、集英社刊
1823年に生まれたファーブルは、独自に昆虫の観察を行い、著名な本書を著しました。しかしながら、欧米文化圏での知名度は低いのだそうです。本書の名前は何度も聞いており、名著の誉れが高いので、いつか読んでみたいと思っていました。たまたま図書館に第1巻の下しかなかったため、読み始めたのが本書からです。
本書は、ファーブルが知人とヴァントゥー山に登る所から始まってい . . . 本文を読む
たまたま刺身用のイカが一杯50円で売っていたいので買い求め刺身にしました。しかし、足とエンペラは、刺身にするには、私の包丁の技術が足りないので炒めることにしました。バターで炒め、若干醤油を垂らしても美味しいのですが、今回は、最近好きになっているオリーブオイルで軽く炒め、かろうじて火が通ったら火を止めて、予めボールにしごいて取り置いた肝を加え余熱のフライパンの中でかき混ぜます。余熱で肝は固まりますが . . . 本文を読む
信田和宏著、NTT出版刊
著者は電通でマーケティングの仕事を中心に担当し、ヨーロッパと東南アジアの現地法人の社長を務めた、現代の最先端のビジネス事情に通じた方です。そして、2006年から、新潟に本校がある事業創造大学院大学の教授を務められています。
著者は、いわゆる”まちおこし”をマーケティングの視点から、論理的に進めるべきとの観点から、戦略、戦術の建て方から説き起こしています。いわば総合的なプロ . . . 本文を読む
2012年公開の日本映画です。東野圭吾さんの原作を映画化したものです。私の苦手な推理小説なので、見始めて、しまったと思いました。事実、最初は謎解きの要素がかなり強かったので。しかし、謎解き以外に、人間性に根差した主張が強く込められた作品で、原作は読んでいませんが、その良さを上手に脚本化したのではないかと思います。
出演者には若い人が多かったのですが、皆さん、それぞれの役を立派に演じており、最近の日 . . . 本文を読む
北村薫著、文藝春秋刊
戦前の日本の上流階級に育った女学生の英子が主人公です。3つの謎解きから構成される推理小説です。私は推理小説は好みませんので、謎解きに関しては、へぇー、という感じでしたが、本書に登場する類型的ながら魅力的な人物達に心惹かれました。
この間読了した中島京子さんの「小さいおうち」もそうでしたが、戦前の日本の様子をよく調べて舞台を作り上げています。作家というのは本当に凄いと思いました . . . 本文を読む
2007年公開の日本のアニメ映画です。監督は「ほしのこえ」の新海誠さんです。本作は、3つのショートストーリーから構成されています。そのテーマは、距離と時間です。「ほしのこえ」ではSFの舞台装置を使いましたが、本作は、現実世界の現代が舞台となっており、第1話では、中学に進学する男女が、転居故に遠く離れて暮らすことになり、一度の逢瀬が叶うまでの切ない時間が描かれています。第2話は、更に転校した男の子が . . . 本文を読む
岡田憲夫、杉万俊夫、平塚伸治、河原利和著、岩波ブックレットNo.520
鳥取県の山中の人口1万人に満たない智頭町の町おこしを紹介した書籍です。小さな村故の安定した固定的な人間関係を乗り越えて、志を持った二人の男(前橋登志行さんと寺谷篤さん)が立ち上がって始めたまちづくりと、そこから発展した「ゼロ分のイチ村おこし運動」を紹介しています。人の志の大切さと力を思い知りました。
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栗の家の残念な栗おこわではありましたが、もう一つ楽しみにしていたのが、栗むし羊羹です。写真AとBは、散歩の途中で撮影した栗の様子。美味しそうです。写真Dのように、立派な包装で期待が盛り上がります。で、開けると写真Cのとおり、にょきっと出てきました。写真Eは、それを八等分したものを盛りつけた様子です。手前の黒文字の楊子は、商品に付いていたものです。
肝腎の味は、まぁまぁでした。栗は良いのですが、餡は . . . 本文を読む