
月村了衛著、光文社刊
機龍警察シリーズで月村さんの魅力にノックアウトされてしまいました。
独特の緊迫感が堪りません。
作品が多彩で、本書は一時世を騒がせた医学系大学の女性受験者の足切り問題を取り上げています。
事件の実相がどの程度作品に盛り込まれているのか分かりませんが、大学内や新聞社内の動きが結構生々しく感じます。
その一方で、類型的な登場人物や事件の推移など、有り勝ちと感じる面もありますが、本作では、女性が被る有形無形の差別が通奏低音となって、作品全体に流れています。
月村さんの作品は多彩で、作品によってガラリと雰囲気が変わり、つくづく多彩な才能をお持ちと感じます。
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○月村了衛
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評価は4です。
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