
妹尾河童著、文春文庫刊
妹尾さんの著作を初めて読んだのは「河童が覗いたトイレまんだら」だったと記憶しています。以来、何作か読みましたが、添えられた細密なイラストが楽しく、しかも、取材中の逸話が面白い。特に、北海道の刑務所のトイレ(だったかな)の取材の際には、北海道の道路が、囚人達の血と汗と涙で出来たもので、広い荒野を、地形にお構いなしに真っ直ぐに作ったとの話であったと記憶しています。一昨年に読んだ吉村昭さんの「赤い人」で、それらの囚人の多くが明治政府による政治犯であったことを知りました。
さて、本書は、タクアンが大好きな(これも妹尾さんの他の著書で読んだと記憶しています)妹尾さんが、全国のタクアンを調査した週刊誌の記事に海外編などを加えたものです。例によって細密なイラストと興味深い話がセットのなって実に楽しい本でした。そして、神津カンナさんが解説で指摘している通り、奔放な好奇心で駆け回っているかのような著者は、事前にしっかりと調査して現地に望んでいること。更に、人々の語る物語を何よりも眼を輝かせて聞いているのでした。
立派な仕事上の功績の数々も、才能だけでなく、日々の努力の上に成し遂げられたものであろうと推察します。生涯現役の見本のような方とお見受けしました。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/妹尾河童
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評価は5です。
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妹尾さんの著作を初めて読んだのは「河童が覗いたトイレまんだら」だったと記憶しています。以来、何作か読みましたが、添えられた細密なイラストが楽しく、しかも、取材中の逸話が面白い。特に、北海道の刑務所のトイレ(だったかな)の取材の際には、北海道の道路が、囚人達の血と汗と涙で出来たもので、広い荒野を、地形にお構いなしに真っ直ぐに作ったとの話であったと記憶しています。一昨年に読んだ吉村昭さんの「赤い人」で、それらの囚人の多くが明治政府による政治犯であったことを知りました。
さて、本書は、タクアンが大好きな(これも妹尾さんの他の著書で読んだと記憶しています)妹尾さんが、全国のタクアンを調査した週刊誌の記事に海外編などを加えたものです。例によって細密なイラストと興味深い話がセットのなって実に楽しい本でした。そして、神津カンナさんが解説で指摘している通り、奔放な好奇心で駆け回っているかのような著者は、事前にしっかりと調査して現地に望んでいること。更に、人々の語る物語を何よりも眼を輝かせて聞いているのでした。
立派な仕事上の功績の数々も、才能だけでなく、日々の努力の上に成し遂げられたものであろうと推察します。生涯現役の見本のような方とお見受けしました。
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