読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

素人包丁 カツ丼の道篇

2010年09月16日 21時20分30秒 | ■読む
また読んでしまった! 読んでも読まなくても良いのですが、嵐山さんがブイブイ虚実のごった煮料理を繰り出します。後書きによれば、本書は「素人包丁」シリーズの二作目に当たるそうです。解説は村松友視さんが書いており、嵐山さん同様、大人のふざけた格好良い文章を書いています。
しかしまぁ、後書きにも仄めかしているように、手抜きの部分があるのですが、これが手抜きになっていない不思議さ、くどさが充ち満ちています。今回の秀逸は「千円札のてんぷら」でした。デタラメを書いているようで、落ちをしっかり計算していることが分かります。
いい大人が、与太って、ふざけた話しを一生懸命書いているのが素晴らしい。なんで、こんな本を読んでいるのかなぁ、と疑問に思いつつ、読み終えるとホノボノとした嵐山ワールドに満足するのでした。
評価は4です。

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