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読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

ずるい!?

2010年02月26日 21時55分55秒 | ■読む
青木高夫著、ディスカヴァー・トゥエンティワン刊
かつて、日本で開発されたパソコンのOSである「トロン」が日米貿易摩擦でアメリカ合衆国によって抹殺されたことは事実であると思い、憤りを感じました。また、EUがISOの規格作りで優位に立ち、環境や品質に関する様々な基準を作り出しました。そして、それらの基準をデ・ファクト・スタンダードにして、満たさない製品の輸入を認めないなどの措置を執ったのでした。その行動の背景には深謀遠慮が含まれていると感じていました。
本書は、そうした疑問に多面的に答えており、しかも納得のいく回答を示しています。日本人の美点でもあり欠点でもある潔さを肯定しつつ、欧米の文化に根差した交渉の論理を踏まえて、日本が模索すべき道筋を示しています。
筆者は現役の企業人であり、日々絶大なストレスと悩みに、どっぷりと浸かりながら進むべき道筋を模索してきたのだと思います。他人事の提案ではなく、自らの苦悩に立脚した提案であろうと思いました。
評価は4です。

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