読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

ボルゲーゼ美術館展

2010年03月27日 15時29分44秒 | ■見る
東京都美術館で開催されている展覧会です。15-17世紀のイタリア美術を、代表的なラファエロやカラヴァッジョの作品を交えて紹介しています。実見して驚いたのは、色彩が美しい事です。今まで観ていた絵の多くは、年月を経ていて、描いた当時の色彩がくすんでいたのか、元々、そのような色遣いなのか、素人の私には分かりませんが、展示された作品の多くは洗浄され修復されており、鮮やかな色彩が実感できました。例えば、ボッティチェリとその弟子による《聖母子、洗礼者ヨハネと天使》など、実に鮮やかな色彩でした。展示の主役となっているラファエロの《一角獣を抱く貴婦人》は、理知的で上品な女性が貞淑の象徴である一角獣を抱いている肖像がですが、制作後加筆されてしまい、近年にX線写真でその事実が判明したため、加筆部分を除去したのだそうですが、一体どの様にして修復したのか、と驚嘆しました。実に繊細な絵画を修復する技術に脱帽です。
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URL => http://www.tobikan.jp/museum/borghese.html
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会場では、ボルゲーゼ美術館や、その由来を映像で解説しており、休みがてらゆっくりと鑑賞する事が出来ましたが、正面から見ると照明の反射がある作品がいくつかありました。照明は難しいのでしょうか。
いずれにしろ、以前から興味を持っていたラファエロとボッティチェリの原画を見る事が出来て、非常に満足でした。
評価は4です。

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