読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

天国までの百マイル

2019年04月17日 17時54分37秒 | ■読む
浅田次郎著、朝日文庫刊 とても泣かせる浅田さんの長篇です。浅田さんは幅広い作風をお持ちですが、人間への信頼が通底しているように感じます。 本書の主人公はバブル崩壊で身を持ち崩したしょぼい男。別れた妻子への扶養費を送る日々を何とか、そして無気力に過ごしています。どうなるんだろうと読み進めると、重い心臓病の母親の命を救おうとする主人公の願いが、一筋の灯りとなって、天国への百マイルを歩み始めます。山本周 . . . 本文を読む
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