ようこそ
昨夜NHKの放送で競泳選手で、現役女子大生である池江選手の闘病生活の様子を報道番組で見て、我が事の様に感動した。
彼女は、御存じの通り女子競泳界のスーパースターで、未だに破られていない7個の日本新記録保持者である。
そんな彼女が違和感を覚えて、精密検査を受けたのが、昨年の2月との事。結果は、血液のガンである白血病であった。世界の競泳界で活躍していたとは言え、若干18歳の少女である。日本中に大きな衝撃が走った事を思い出す。
翌年には、東京オリンピックを控えて、強い意識を持って練習に打ち込んでいた最中の悲劇である。「水の申し子」とまで言わしめた彼女は、他人より手足が非常に長く、正に申し子の体型であったようだ。記録もさることながら、アイドルのような明るく、愛くるしい笑顔も人気を後押しした。
私も4回の手術や抗がん剤治療で、約130日位の入院を経験したが、彼女は200日間に及ぶ入院生活で有ったと言う。私をしても、その長さが見て取れる。オリンピックを目前にさぞかし無念であった事は想像に難しくない。
そんな彼女が、悔しさも手伝っての事であろうが、こんな事を言っている。「これで、過酷な練習から解放される」オリンピックに出場する事とは、そんなにも過酷な体力と精神力が必要かのかと思い知らされる。
また、入院中の治療の辛さから、「もう、死んでしまいたい」とまで言っている。病名は違うが、同じ闘病生活を経験した私には、よく理解できる。
ガン治療は、本当に孤独で辛い。当事者しか分からない恐怖と孤独感は、計り知れない。どんな慰めも、その状況では空しく聞こえる。多くの人に励ましていただき感謝しているが、それも今だからこそ思える事で、当時は嫌気さえ覚えた。若干18歳の彼女が、悶え苦しんでいた事は十分に理解できる。
入院期間中に同じ病棟で、同じ治療を受けていた同年代の女性と「親しくなった。夜遅くまで、二人で病床を抜け出して、お互いを慰め合っていたと話していたが、それもよく理解できる。経験した者同士しか理解しあえない思いが有るからだ。心のどこかで健常者に嫉妬しているのかも知れない。
多くの人が、この放送を見ていたと思うが、私のような体験者には、彼女の思いは痛いほど分かる。
この続きは次回に投函したいと思います。コロナ感染も少し落ち着きを見せているようだが、皆さん自己防衛を十分にして、変わりない日常が送れる事を願っています。
お大事にお見舞い申し上げます。
では又ね
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