ソニーエリクソン-PS3との連係やジェスチャーゲーム可能の新型端末-
(2009/05/30 Itmedia)
Sony Ericssonは5月28日、年末商戦向けの新端末を発表した。1210万画素カメラを搭載した「Satio」のほか、プレイステーション3(PS3)と連動する「Aino」、ジェスチャーでゲームができる「Yari」を披露した。
Satioは、Sony Ericssonが2月に「Idou」のコンセプト名で披露したもの。「リッチなコンテンツ、独自のアプリケーション、最高のエンターテインメント体験を融合する」ことを目指したEntertainment Unlimited構想に基づく。OSはSymbian S60を採用。動画撮影もできる1210万画素のカメラを搭載し、キセノンフラッシュ、タッチフォーカス、笑顔検知、ジオタグ機能などが付いている。ディスプレイは3.5インチで16対9ワイドスクリーン。フルタッチ機能を備え、バーチャルQWERTYキーボードや手書き入力が利用できる。音楽プレーヤー、A-GPSも搭載し、コンテンツダウンロードサービスPlayNow areaに対応する。
通信方式はGSM/GPRS/EDGE 850/900/1800/1900、UMTS/HSDPA 850/900/2100。サイズは112×55×13.3mmで、重さは126g。ブラック、シルバー、ボルドーの3色で、09年第4四半期初めに一部地域で発売予定。
Ainoは、PSPで採用されているリモートプレイ技術を導入しており、ユーザーはAinoからPS3内のコンテンツを操作できる。PS3とAinoのローカル接続からでも、インターネット経由でも操作が可能。欧州の一部地域では、PS3にテレビ番組を録画する「PlayTV」サービスもAinoから利用できる。
Wi-Fi経由でパソコン内のコンテンツをAinoに転送する「Media Home」ソフトも搭載されている。Ainoを充電スタンドにセットするだけで、自動的にパソコンとAinoのコンテンツが同期化される(パソコンにSonyEricssonの「Media Go」ソフトをインストールする必要がある)
810万画素カメラ、3インチディスプレイ、タッチ機能も備え、通信方式はGSM/GPRS/EDGE 850/900/1800/1900、UMTS/HSPA 850/1900/2100。サイズは105×50×15.5mm、重さ134g。オブシディアンブラックとルミナスホワイトの2色で、09年第4四半期初めに一部地域で発売予定。
Yariは、「日本以外の市場で初めてのジェスチャーゲーム携帯電話」という。本体を傾けたり振ったりしてゲームをプレイすることができ、ゲーム専用のボタンも供える。
500万画素カメラ、音楽プレーヤーなどの機能も備え、通信方式はGSM/GPRS/EDGE 850/900/1800/1900、UMTS/HSDPA 900/2100に対応する。サイズは100×48×15.7mm、重さは115g。アクロマティックブラックとクランベリーホワイトの2色で、09年第4四半期初めに一部地域で発売予定。
米Microsoft-ゲーム機Xbox 360の世界累計販売が3000万台を突破-
(2009/05/30 Itmedia)
米Microsoftは5月28日、Xbox 360の世界累計販売が3000万台を突破したと発表した。
Xbox 360は05年11月に発売された。08年には販売台数が過去最高に達し、09年に入ってからも、前年比28%増とほかのゲーム機を上回る伸び率を記録している(NPD Group調べ)
またXbox 360向けオンラインサービス「Xbox LIVE」のアクティブ会員数は2000万人を超え、Xbox LIVE Marketplaceからのコンテンツダウンロード件数は約10億に達しているという。特に昨年11月に新しいコンテンツサービス「New Xbox Experience」を立ち上げて以来、新規会員が136%増加し、映画やテレビ番組のダウンロードが2倍以上になったとMicrosoftは述べている。
米E Ink-電子ペーパー技術を利用した電子ブックが100万台を突破-
(2009/05/30 日経エレエクトロニクス)
米E Inkは,同社の電子ペーパー技術を利用した電子ブック端末の台数が,100万台を超えたことを明らかにした。
最も販売台数が多い端末は,米Amazon.comの「Kindle」シリーズとされる。同社は具体的な販売台数を明かしていないものの,アナリストなどの分析によると既に累計50万台を超えているという。
これに次ぐのが,ソニーが米国や欧州などで販売している「Reader」シリーズ。同社は累計40万台以上を販売したとしている。
現在この2社以外にも,世界で多くのメーカーが電子ブック端末を販売している。今後もさらに参入メーカーが増える見通し。一方,E Ink社以外のディスプレイ技術を利用した電子ブック端末も徐々に増えていくと見込まれる。米国のアナリストが最近発表した市場調査レポートによれば,電子ブック端末の市場規模は,2013年には3000万台に近付くとしている。
米DuPont Display-長寿命の有機EL材料を開発-
(2009/05/29 日経エレエクトロニクス)
米DuPont Displayは,塗布プロセス向け有機EL材料を開発したことを明らかにした。同社としては3世代目に当たる有機EL材料となる。中でも緑色発光する材料は,1000cd/m2からの輝度半減期が100万時間を越えたという。これは,連続発光させたまま100年以上も発光し続けることに相当する。この緑色発光する材料は,色座標が(0.26,0.65)で,電流効率は25cd/Aである。
DuPont Display社は今回,青色発光する材料もいくつか開発した。このうち,色座標が(0.14,0.12)の材料は,1000cd/m2からの輝度半減期が3万8000時間,電流効率6.0cd/Aだという。「青色発光する材料としては,公表された中で最長クラスの寿命」(DuPont Display社)と主張する。
色座標(0.14,0.08)とより深い青色で発光する材料は,1000cd/m2からの輝度半減期が7000時間弱,電流効率が3.9cd/Aだった。「初期輝度をディスプレイに必要な200cd/m2にすれば,輝度半減期は約4万1000時間になる計算」(同社)。
色座標が(0.68,0.32)の赤色発光材料では,寿命が6万2000時間,電流効率が13cd/Aだったとする。
同社はこれらの材料の詳細について,09年5月31~6月5日に米国テキサス州で開催する学会「SID Display Week 2009」で発表する予定という。