インテルなど日米欧9社-64ビットMPU普及へ100億ドル投資-
(シリコンバレー 2006/01/28 日経)
米インテル、富士通など日米欧のIT大手9社は26日、インテルの64ビットMPU普及のため、2010年までに計100億ドル(約1兆1600億円)を投資すると発表した。対応するサーバーやソフトの開発を促し、先行するサン・マイクロシステムズやIBMを追い上げる。成長が見込まれる高性能サーバー市場で主導権争いが激化しそうだ。
9社が普及を目指すのはインテルの「アイテニアム」。企業の基幹業務や科学技術計算などに使う高性能サーバー用で、01年に量産が始まった。インテルを除く8社はアイテニアム搭載機種をすでに製造・販売している。サーバーは累計で7万件以上の導入実績があり、対応ソフトは6000種類超という。
100億ドルの投資額は9社個別の開発費用などの合計で、内訳は明らかにしていない。各社は今後、アイテニアム搭載サーバーの研究開発を加速するほか、対応ソフトを開発する会社への技術支援を本格化する。インテルは今秋にもアイテニアムの次世代品を投入する。
シャープ-海外向け携帯電話の開発を3Gへ集中-
(2006/01/29 読売新聞)
シャープは28日、海外向け携帯電話の開発を、06年度から最新の通信規格である「第3世代(3G)」対応機種を絞り込む方針を明らかにした。
現在、欧米などで主流の「第2世代(2G)」の販売が不振のため、次世代機種の開発に集中し、事業の効率化を図る。
欧米で今年から来年にかけ、3Gへの切り替えが本格化するのをにらみ、06年度の海外販売台数を400万~500万台(05年度350万台)に増やす。
日本ビクター-鶴ヶ峰工場を閉鎖し大和工場に統合-
(2006/01/30 日刊工業新聞)
日本ビクターは2月末にデジタルビデオカメラなどの基幹部品を生産する鶴ヶ峰工場(横浜市旭区)を閉鎖し、大和工場(神奈川県大和市)に統合する。デジタル家電部品の生産技術の強化や間接部門のスリム化が狙い。内外で進めてきた生産拠点再編の一環で、当初計画に比べて1年前倒しする。主力の家庭用音響・映像(AV)事業の収益改善を加速する。鶴ヶ峰工場の閉鎖は拠点再編の総仕上げとなる。
鶴ヶ峰工場は人員数130人で、すでに全社で募集した早期退職優遇措置の応募者、他部門への配転者を除く80人が大和工場に移る。跡地利用は売却の有無を含めて未定。大和工場は生産技術本部の研究開発機能があり、鶴ヶ峰工場との統合により、技術開発を迅速、効率化できると判断した。
日本ビクターは06年度を最終年度とする3カ年中期計画の中で、内外23~24拠点体制を目指してきた。
収益の悪化したブラウン管(CRT)テレビの基幹部品である偏向ヨークの生産拠点を中国に集約するなど、デバイス事業の収益を改善してきた。
05年度は内外で1、2拠点の閉鎖を検討。すでに海外拠点の再編では欧州向けデジタルビデオカメラ、DVDレコーダーを手掛けるドイツ・生産子会社での生産を1月末に打ち切る。同工場はVTRの基幹部品であるドラムなどを加工してきた。しかし、VTR市場の世界的な縮小に伴い、マレーシアに生産を移管。
セイコーエプソン-電子デバイス事業赤字で工場統合・人員削減へ-
(2006/01/28 日刊工業新聞・朝日新聞)
セイコーエプソンは27日、06年3月期連結最終損益の予想を、昨年10月時点の220億円の黒字から140億円の赤字に大幅に下方修正すると発表した。国内グループ従業員2万8000人のうち派遣・契約社員ら外部人員3000人を今後3年間で削減する。花岡清二社長は記者会見で、今回の下方修正以外にも「約100億円の追加費用が見込まれる」と述べ、赤字幅が拡大する可能性を示唆した。
修正は、携帯電話向け液晶ディスプレーや半導体など電子デバイス事業が不振で、リストラ費用として388億円を計上するため。同社の業績下方修正は今期3回目。
電子デバイス事業の黒字化に向け、同事業の固定費に関する構造改革費として、2年間で総額約420億円(05年度内388億円、06年度30億円)の特別損失を計上する。厳しい価格競争による業績の悪化を踏まえ、収益基盤を抜本的に見直し、収益力を強化するのが狙い。工場の閉鎖も含め、拠点の統廃合やラインの再編を進める。
エプソンは拠点の統廃合や人員削減を盛り込んだ収益力強化改革プランを策定中。同プランにより情報関連機器事業を06年度に増益にし、電子デバイス事業は同年度に黒字化する。電子デバイス事業は価格下落や受注減による減益で05年度の営業赤字は100億円となる。そのため05年度第3四半期から拠点・ライン再編に101億円、生産技術の導入費用に71億円を一括償却し、収益回復を目指す。将来は高温ポリシリコン薄膜トランジスタ(TFT)液晶の生産を北海道・千歳事業所に集約することも検討。
同プランは3月中旬までに策定する08年度を最終年度とした中期経営計画と併せて実施する。改革プランで調達コストを年率20%削減するほか、物流コストなども08年度までに05年度比で50%の削減を達成し、中期計画では経常利益1000億円を目指す。