シャープ-業界初の22V型と26V型のフルHD対応の液晶テレビ-
(2007/10/30 Itmedia・日経)
シャープは29日、業界初の22V型と26V型でフルHDパネルを採用した液晶テレビ「AQUOS Pシリーズ」を11月22日に発売する。PC用ディスプレイ端子も備え、デスクトップ環境で高画質な映像を楽しめるとしている。
22V型「LC-22P1-W」、26V型「LC-26P1-W」と、32V型「LC-32P1-W」を加えた3機種を発売する。実売予想価格は、22V型が18万円前後、26V型が20万円前後、32V型が24万円前後。合計で月産1万7000台を目指す。
3機種とも1920×1080ピクセルのフルHDパネルを搭載。22V型と26V型のフルHD液晶テレビは業界初。
22V型の精細度は102ppi。PC用入力端子をデジタル(DVI-D)/アナログ(D-Sub15ピン)各1系統ずつ備え、PC用ディスプレイとして間近で使用した場合も精細感の高い映像を表示できるとしている。PC画面中にテレビ画面を表示するピクチャーインピクチャー機能も備えた。
AV機器用にはHDMI×2系統(AQUOSファミリンク対応)、D5端子×1系統、i.LINK(TS)×2系統などを装備している。
パソコン画面表示中に小さなテレビ画面を表示できる2画面機能や、キーボードを収納できるスタンドデザインなどパソコンと組み合わせて使いやすいように設計したという。
寝室や個室などで使う2台目需要の高まりや、液晶テレビをPCモニターのように使うユーザーが増えているのに対応した。
米scanR-携帯電話のカメラが手軽なスキャナになる「スキャンR」-
(2007/10/30 BCN)
米scanR(ルディ・ルアノCEO)は、携帯電話のカメラ機能を使って撮影した画像をスキャンし、JPEGやPDFに変換するサービス「スキャンR」の提供を開始した。07年1月30日から試験運用をスタート。10月4日からau(KDDI)の公式コンテンツとして、「EZweb」向けにサービスを開始した。
「スキャンR」は、携帯電話のカメラ機能を使って文書やホワイトボードを撮影し、専用アドレスにその画像データを送信することで、元の画像の歪みや明度を自動的に補正して見やすいPDFやJPEGに加工するサービス。同時にOCR(文字読取)機能で画像データ内のテキストを抽出し、キーワードでタグ化するため、変換した画像内の文字情報を検索することができる。
専用アドレスは用途別に文書ドキュメント用、ホワイトボード用、名刺用の3つを用意。それぞれに合う解析ソリューションでデータを読み取ることで、より鮮明で正確な情報としてPDF化、JPEG化する。送信したデータは、ユーザー専用フォルダに保存され、パソコンや携帯電話からフォルダ内を確認することが可能。名刺の場合は、vCard形式のデータに変換してサーバーに保存し、PCや携帯電話のアドレス帳に追加することもできる。サーバーの利用容量は無制限。
さらに、データを専用アドレスに送信する際、件名にFAX番号やメールアドレスを入力しておけば、画像の保管と同時に、変換後のデータを指定したFAXやメールに自動的に転送する。ただし、FAXへの送信は文書ドキュメントのみ。
対応端末は、有効200万画素以上のオートフォーカス機能付きカメラを搭載したすべてのau端末。なお、「ホワイトボード」の場合は、有効100万画素以上のカメラを搭載していれば利用できる。また、月5回までは無料で利用でき、月額315円の有料登録を行えば、回数制限なく利用できる。
米サンディスク-8GBのマイクロSDとメモリースティックを発売-
(2007/10/30 毎日新聞)
米サンディスクは26日(米国時間)、メモリーカードの「マイクロSDカード」で、記憶容量が8GBの製品を発売した。これまでの最大は6GBで、一段と大容量化した。ソニーの製品などで利用されるメモリーカード「メモリースティック・マイクロ」(M2)の8GB版も同時発売した。
マイクロSDの新製品の「マイクロSD・ハイ・キャパシティ」(マイクロSDHC)と呼ばれるカードで、サイズはこれまで通り(縦15mm、横11mm、厚さ1mm)。マイクロSDHCに対応する携帯電話やデジタルカメラで利用できる。世界各国で発売され、米国での価格は139.99ドル。
マイクロSDは最近、急速に大容量化が進んでおり、今春から4GB版が登場、夏には6GBの製品も現れていた。将来的には32GBも実現できるとされている。M2は149.99ドルで売り出された。
トヨタ-07年上半期の世界生産台数が前年比4.3%増の699万台-
(2007/10/30 日経・毎日新聞)
トヨタ自動車が29日発表した07年1~9月の世界生産台数(ダイハツ工業、日野自動車含む)は前年同期比4.3%増の699万791台だった。販売台数ではトヨタと米ゼネラル・モーターズ(GM)が世界一の座を目指して大接戦を続けているが、生産についてはトヨタが07年通期で初めてGMを抜き首位に立つ可能性が高い。
GMは1~9月の生産台数を前年同期とほぼ横ばいの690万6000台と見込む。同期の世界販売はアジアや中南米などが好調だったGMがトヨタを約1万台上回ったが、米国を中心に在庫調整を進めており、生産を抑制しているようだ。
GMの07年通期の生産計画は前年比0.8%増の925万7000台。海外生産の高い伸びが続くトヨタは同4.5%増の942万台を計画している。GMが10~12月で逆転するのは難しい情勢。
トヨタの1~9月の世界販売台数は705万台で、GMを約1万台下回ったことがすでに明らかになっている。
トヨタ単独の1~9月の海外生産台数は、今年5月に天津で新工場を稼働させた中国が前年同期比61.3%増の約30万5000台。06年11月にテキサス工場が開業した米が同10.6%増と大きく伸ばした。
一方、1~9月の国内生産は、国内販売の低迷や新潟県中越沖地震による操業停止の影響で、0.4%減の約309万台にとどまった。
松下電器-在宅勤務利用者が半年で800人超へ-
(2007/10/30 フジサンケイビジネス)
松下電器産業が今年度に本格導入した在宅勤務制度の利用者が、半年間で800人を超えたことが29日、明らかになった。申請は現在も続いているといい、試行期間の年間約1000人を上回るペース。政府は、2010年までに時間や場所にとらわれない在宅勤務などの「テレワーク」を、就業人口の20%以上にする目標を掲げており、国内企業では最大規模である松下電器の制度が試金石になりそうだ。
福島伸一常務は「今はまだ普及途上。今後、いろんな働き方を認める組織風土と職場環境が整えばまだ増える」としている。
この制度は、松下電器本体と給与・人事制度を共有する国内のグループ会社の従業員計7万6000人のうち、製造業以外のホワイトカラー約3万人が対象。通勤時間の疲労を軽減するとともに、家事や育児など生活と仕事の両立を図るのが目的で、従業員とその家庭の事情に応じて上司に申請すると、1カ月の半分までの在宅勤務を認めている。
昨年度の1年間の試行期間を経て今年4月から本格的に導入したところ、半年間の利用者が800人を超えた。週1~2日のペースで在宅勤務に取り組むケースが最も多いが、月1~3日程度まで各自の事情に応じて利用している。
育児や介護などで出社が難しい女性従業員に、仕事が継続できるといった効果も想定していたが、実際の利用者の男女比はほぼ同程度。「家族と過ごす時間が増えた」「子供の勉強を見てやることができた」との声も寄せられ、育児への参加を望む男性従業員が多い実態も浮き彫りになった。
昨年度の試行期間は、制度の課題抽出や環境整備のため情報システムや技術、デザイン、企画、人事などホワイトカラーの幅広い職種で期間限定で実施。本格導入後は試行からの継続利用する社員も多く、新規申請も相次いでおり、「少なくとも今年度中に2倍以上に増えるとみている」(福島常務)という。
松下電器は2010年までに、対象となる従業員全員が、必要時にいつでも制度を利用できる職場環境を整えることにしている。
内閣府の調査報告によると、在宅勤務制度を01年に開始した日本アイ・ビー・エムでは、利用者は6年間で社員の12%にあたる約2000人になっている。日産自動車は育児と介護の必要な従業員を対象にした在宅勤務制度を昨年7月にスタート。利用者は少しずつ増えて約20人にのぼっている。
JR九州-09年春導入のICカード乗車券は「SUGOCA」-
(2007/10/30 朝日新聞・日経)
九州旅客鉄道(JR九州)は29日、09年春に導入予定の前払い式ICカード型乗車券の名称を「SUGOCA(スゴカ)」に決めたと発表した。「スマート・アーバン・ゴーイングカード」を略し、九州弁の「すごか(すごい)」にちなんで新たなサービスの利便性を表現したという。
カードは09年春以降、福岡県を中心とする北部九州の計144駅で順次導入し、初年度33万枚の発行を見込む。電子マネー機能も付け、売店などでの利用も促す。
福岡県内に路線を持つ西日本鉄道、福岡市交通局(地下鉄)との相互利用に向けた準備も進める。
ICカード乗車券は大都市圏のJRや私鉄で導入されており、JR東日本「Suica」、JR西日本「ICOCA」、JR東海「TOICA」と、「CA」で終わる名称が多い。
記者会見したJR九州の石原進社長は「うちもCAで終わる形にこだわったが、九州らしさを考えると『すごか』しかありませんね」と笑った。