KDDI(au)-WIN対応機で最薄携帯電話「W44K」-
(2006/11/22 日経)
KDDI(au)は22日、「W-CDMA 1X WIN」対応機で最薄となる第3世代(3G)携帯電話「W44K」(京セラ製)を11月23日以降順次発売すると発表した。
北海道エリア、北陸エリア、関西エリア、中国エリア、四国エリア、九州エリアでは11月23日。沖縄エリアでは11月24日。東北エリア、関東エリア、中部エリアでは11月25日に発売する。オープン価格だが、店頭では約1万5000円を見込む。
特長は厚さは15mmと「W-CDMA 1X WIN」対応では最も薄型化した。薄型携帯電話ではSoftBankが発表した「XS -SoftBank 707SC-」(韓国サムスン電子製)の11.9mmが現時点では最も薄い。携帯端末の薄型化端末について、KDDIの小野寺正社長は「強度も配慮する必要がある。W44Kは強化ガラスを使っている」としている。
薄型でも操作性を損なわないよう、それぞれのキーの下部にに段差を設け押し間違いが置きにくいようにした。サブディスプレーの横に時刻や新着メール、着信を確認できるボタン「インフォメーションキー」を搭載している。大きさは51×103×15.3mm、重さは約118g、ディスプレーは2.4インチ。
ターボリナックス-パソコン設定情報を持ち運べる携帯端末「Wizpy」-
(2006/11/22 日経・BCN・Itmedia)
基本ソフト(OS)「Linux」を販売するターボリナックスは21日、個人のパソコンの設定情報やメールなどのデータを持ち運ぶことのできる携帯型端末を07年2月に発売すると発表した。端末をパソコンにUSB接続接続した状態で起動すると、通常のパソコンOSに変わって専用のLinuxが起動し、設定情報なども読み込まれて個人の設定を他人のパソコンでも再現できるという。また、単体としては、携帯メディアプレーヤーとしても利用できる。3万円を切る価格に設定する予定。
製品名の「Wizpy(ウイズピー)」には「Personal Computer」「Privacy」「Portability」「Player」の4つのPを提供するもの、つまり「With P」という意味が込められている。
パソコンは通常、ハードディスクに保存されたOSが読み込まれて起動するが、同端末をUSB接続しておくとWizpyに保存されているLinux OSや設定情報が先に読み込まれるという。変更した設定情報や受信したメールなどはWizpyに保存されるので、別のパソコンで起動した場合も同じ環境が利用できる。
インターネット閲覧のためのブラウザーやメールソフト、文書やプレゼンテーション資料を作成するためのオフィスソフトが付属する。
端末は1.7型のディスプレーを搭載し、音楽や映像を再生するための携帯プレーヤーとしても利用することができる。音声の録音やFMラジオの視聴、アドレス帳の閲覧ができるという。
4GBのフラッシュメモリーを搭載。1.5GBはOSやソフトウエアの領域になっているが、個人で使用するデータや音楽を2.5GB分保存できる。大きさは縦84×幅42×厚さ12mmで、重量は60g。外部接続はUSBで行われ、本体単体で通信はできない。バッテリーは音楽再生時で10時間程度。
総務省-可視光通信の5年以内実用化を目指す -
(2006/11/22 日経)
総務省はNTTの研究所や沖電気工業、NECなどと共同で、照明器具の光を無線電波のように利用する「可視光通信」の開発に着手する。光の届く範囲にパソコンを置けば、配線コードがなくても高速インターネットが楽しめるようになる。世界で初の試みで、次世代ブロードバンド(高速大容量)技術として普及させる方針。5年以内の実用化を目指す。
「可視光通信」は蛍光灯から発する光や、表示灯に使われる発光ダイオードを目に見えない速さで点滅させて情報を送る仕組み。電源コンセントに差し込んで高速インターネットを利用できる電力線通信(PLC)に照明器具をつないで接続できるようにする。
PED-携帯端末向け業界最小面積・業界最薄のライトタッチスイッチ-
(2006/11/22 電波新聞)
パナソニックエレクトロニックデバイス(PED)は、携帯端末向けに業界最小レベルの実装面積と、業界最薄(高さ0.65mm)を実現した「3.0×2.6mm形ライトタッチスイッチ」(EVPAFタイプ)を製品化した。
12月にサンプル対応を、07年4月に量産を開始する予定。07年4月時点の月産数量は、300万個を計画。
新製品は、独自のプレス技術を駆使した材料の最適化により、両立が難しかった長寿命化と可動接点の小型化に成功した。独自の成形金型の開発により、取り付け台の小型化にも成功。業界最小レベルの実装面積(同社従来比約20%減)を実現した。
樹脂成形品のプッシュ板(アクチュエータ)をカバーで保持する従来構造は、スイッチの薄型化が難しかったが、新製品は、独自のプッシュ板(アクチュエータ)取り付け工法を確立。同時に高さ0.65mmと業界最薄(同社従来比約60%減)を実現した。
スイッチ上面にアクチュエータを配置した構造により、アクチュエータを押圧することで、スイッチの中心を確実にON/OFFでき、良好な操作性を実現する。
動作力:1.6N/2.4N、ストローク:0.15mm、動作寿命:10万回以上、接触抵抗:500mΩ以下。
トヨタの技術者が語る-パワーエレクトロニクスの課題は発熱-
(2006/11/23 日経エレクトロニクス)
パワーエレクトロニクス関連の技術フォーラム「PEAF(Power Electronics Application Forum) 2006」が22日に横浜で開催され,トヨタ自動車 車両技術本部 第2電子技術部 主査の寺谷達夫氏が「自動車の将来とパワーエレクトロニクス技術」と題して基調講演を行った。この講演の中で寺谷氏は,ハイブリッド車などのパワー・トレーン系で用いるパワーエレクトロニクスを低コスト化するために苦慮していると語った。パワー・トレーン系では産業機器分野で使ってきたパワーエレクトロニクスを利用しているが,産業機器分野で使っているパワーエレクトロニクスの技術やコストは自動車分野で求めるものとの「ギャップが大きく,どうやってそのギャップを埋めるかが至難の業」(同氏)という。
寺谷氏によれば,自動車の電子化を進めるには技術的な課題と普及への課題の大きく2つを解決する必要がある。パワーエレクトロニクス関連では,技術的な課題を解決する手段はおおよそ見えているという。
しかし,普及への課題については,低コスト化や小型軽量化,世界標準にできるかどうかなど,今後解決に向けた努力が一層必要であるとした。
今後の自動車市場で必要とされるパワーエレクトロニクスの数量は産業機器市場に比べてケタ違いに多く,低コスト化を進めるには「産業機器向けとは異なるパワーエレクトロニクスの設計思想が必要になる」(同氏)とみる。そのためにも,パワー・エレクトロニクス関連メーカーの「知恵をお借りしたい」(同氏)とする。
パワーエレクトロニクスを低コスト化するカギについて,寺谷氏はハイブリッド車に用いるインバータモジュールの部品コストの内訳を紹介した。部品コストのうち冷却系の部品コストが全体の約50%を占め,パワー半導体のチップコストの約20%,マイコン系の約30%よりも大きい。パワー半導体やマイコンが良好に動作するように,ヒートシンクなどに高価な部品を使ってモジュール内を冷却しなければならないからだ。
熱の発生が少ないパワー半導体や制御方法がモジュールのコスト削減につながるとする。「このようなイメージを持って,開発に協力して欲しい」(同氏)と主張した。
米国でも高まる飲酒運転防止装置-装着義務付けか?-
(2006/11/23 サンケイビジネス)
日本と同様、飲酒運転による事故が社会問題化している米国で、飲酒運転防止装置の普及を目指す動きが本格化してきた。非営利組織や自動車業界などが、飲酒運転の累犯者に限られている装置の装着義務づけを初犯者にも適用するよう政府に求める運動を開始。将来的にはすべての車にハイテク監視装置をつける構想が検討され、関連業界は新市場への対応を急いでいる。
飲酒運転根絶を目指す非営利組織「飲酒運転に反対する母の会(MADD)」は20日、新たな飲酒運転防止キャンペーンを始めた。自動車製造者連盟(AAM)、保険業界で組織する道路安全保険協会(IIHS)、道路交通安全局(NHTSA)などと共同で「アルコール・イグニッション・インターロック」と呼ばれる装置の取り付け対象の拡大を連邦政府や州などに働きかける。
装置は呼気を吹き込み、一定以上の酒気を検出するとエンジン始動のためのイグニッションキーがロックされる仕組み。
現在、米主要州では飲酒運転の累犯者に限定して装着を義務づけているが、今回のキャンペーンでは一度でも飲酒運転で摘発されれば装着を義務づけるという厳しい制度の導入を目指している。米紙ニューヨーク・タイムズによると、MADDは、飲酒運転で摘発されたドライバーから免許を取り上げ、装置の装着に同意した場合、免許を返すというカナダの方式を想定しているという。
実は、飲酒運転の初犯者を対象にした装着義務づけ制度は、すでにニューメキシコ州が先行導入している。同紙によると同州での05年の飲酒運転による死者は前年比で11.3%減と、めざましい成果を挙げた。
AP通信によると、MADDのバーチ代表は「酔っぱらいが車に近づくことは防げなくても、車を停止させることはできる」と語り、法規制強化と装置の装着義務づけ拡大を併せて行うことで飲酒運転を根絶できるとの見通しを示した。
しかし、こうした規制強化が、飲料業界やアルコール類を提供しているレストランなどの外食産業に打撃を与えるのは避けられない。報道によると、全米飲料協会は「装着対象の拡大は飲酒運転ではなく、節度と責任ある飲酒を根絶させてしまう」と猛反発している。
これに対し、装着対象の拡大がビジネスチャンスに結びつく業界もある。ニューヨーク・タイムズによると、米ゼネラル・モーターズ(GM)傘下の自動車メーカー、サーブは呼気を吹き込まなくても、キーチェーンに取り付けた酒気検知器機で自動的に検知し、運転できなくする機器を開発中で、タクシー業界などに売り込む計画。
MADDの発表によると、関連業界では車内の空気やハンドルを握った手のひらからドライバーのアルコール血中濃度を測定したり、目の動きで酔いの度合いを判定するハイテク技術の開発が進められているという。将来的に飲酒運転の摘発歴の有無にかかわらず、すべての車に検知器を装備したい考え。
日本の自動車業界は「飲酒をしない人の車にまで検知機を装備するのは議論があるが、(法規制強化など)情勢の変化に備え、万全の準備を整えておく必要がある」(日本自動車工業会)として、年内にも米国に調査団を派遣する予定。
一方、MADDの日本拠点であるMADDジャパンの飯田和代代表は「日本でも政府や運輸業界などでインターロックの導入機運が高まっている。法制化に向けた取り組みに全力を挙げたい」と話している。
電気通信大学と松下電工など-採血なしの血糖値測定を共同開発-
(2006/11/24 日経)
電気通信大学、松下電工などの共同研究チームは、針を刺して採血する負担なしに、血糖値を測定できる新技術を開発した。近赤外光を腕に当てる手法なので、1日に何度でも簡単にチェックできる。課題だった誤差を抑える手法を考案してメドをつけた。糖尿病や救急の患者の血糖値管理に便利とみており、今後改良を進めて実用化を検討する。
研究チームは電通大の山田幸生教授、北海道大学、関西学院大学など。近赤外光は波長1300~1700ナノメートルの光。糖分のグルコースはこの波長の光を吸収する性質があるため、前腕部に光を当て、体内から戻ってくる反射を検出し吸収度合いを調べることでグルコース量を割り出す。計測時間は約10秒。
NEC-携帯電話の中国生産を停止へ -
(2006/11/23 サンケイビジネス・日経)
NECは23日、中国での携帯電話端末の生産を来年初めに停止する方針を明らかにした。同社は、国内外の携帯電話の不振で06年9月期の連結最終損益が74億円の赤字となるなど、業績が悪化しており、競争が激化している中国での携帯事業の見直しを進めていた。
今後は国内の携帯事業の建て直しを優先する一方、中国では導入が予定されている第3世代(3G)携帯準備を進める。
現在は、武漢(湖北省)工場で生産を行っているが、部材などの在庫がなくなる07年初めに生産を停止する。ただ、既存の携帯端末のメンテナンス業務などは継続する方針。
NECは、21日に発表した中間決算で、最終赤字が前年の15億円からさらに拡大した。中国では、販売機種の絞り込みをすでに進めており、出荷台数は前年同期の約4割にまで縮小。欧州でも新機種投入を中止することを決めており、松下電器産業と開発で提携している国内の携帯事業の立て直しを優先する。
中国の携帯電話市場はノキアなど欧米勢が優勢で、松下電器や三菱電機などの日本メーカーは、すでに中国生産から事実上、手を引いている。
三洋電機-携帯電話と半導体を売却・家庭エアコン撤退・デジカメ再編-
(2006/11/23 日経・毎日新聞)
経営再建中の三洋電機は08年3月期までの現行の中期経営計画を見直す。中核事業と位置付けてきた主力の携帯電話の分社・売却が柱。デジタルカメラの工場再編や広告宣伝費の圧縮など消費者向け事業全般の改革に着手する。今期の連結業績が3期連続の最終赤字になることが確実。収益構造の抜本改革で、電池や業務用空調機器などを中核とする電機メーカーとして生き残りをはかる。
中期計画の見直し案について大株主の米ゴールドマン・サックスや大和証券SMBC、三井住友銀行の3社と基本合意した。数値目標などを加え年内にも正式に決める。
携帯電話は大東工場(大阪府大東市)での国内生産から撤退したうえで来期にも分社し、新会社の株式の大半を同業他社に売却する方針。携帯電話事業は06年3月期には売上高が3769億円と、三洋の連結売上高の約16%を占める主力事業。営業利益も100億円を超えていた。今期に入って主力市場の北米で販売不振に陥り、見切りをつけた。
今年7月に分社した半導体事業(06年3月期の売上高1935億円)も売却する方針。デジタルカメラ事業は国内や韓国の生産をベトナムやインドネシア、中国の子会社に移す方向で再編する。不採算の国内のエアコン販売からは撤退する。
事業のリストラと並行し、年間約40億円かかっている本社部門の管理費や広告宣伝費も圧縮する。一環としてラグビーやバドミントンなどのスポーツ活動、プロ野球オールスターゲームのスポンサーについて撤退も含め見直しを検討する。
約300あるグループ会社のうち損益改善が見込めない会社の清算や統廃合も進める。インドでブラウン管テレビを製造・販売する三洋BPLなど主に海外の子会社が対象。今後3年で約80社減らす。
三洋はリストラ費用を計上したことなどで06年3月期に2056億円の最終赤字となった。08年3月期に営業利益970億円、最終黒字620億円の達成などを柱とする3カ年の中期経営計画を立て、経営再建に取り組んでいた。しかし、今期の最終損益は当初予想の200億円の黒字から500億円前後の赤字に、営業利益も当初予想から大幅に下方修正する見通し。変化の激しい消費者向け事業を見直し、安定収益を生める体質への転換を急ぐ。