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トヨタ/マツダ/中国電力/自動車関連

2009-06-26 22:34:37 | Dニュース

トヨタ自動車-豊田章男・新社長が始動-
(2009/06/26  毎日新聞)

6月23日の株主総会後の取締役会で創業家から14年ぶりにトップに就いたトヨタ自動車の豊田章男・新社長(53)は25日、東京都内で就任後初の記者会見を開いた。2010年3月期も2期連続の巨額赤字を見込む「どん底からの船出」(豊田社長)に7月から1年間、自身の役員報酬を3割自主返上するなど、再生への意気込みを示した。「原点回帰」を掲げ、エコカー(環境対応車)強化や新興国での販売拡大、コスト削減で2011年3月期の黒字転換を目指すが、急成長で大きなひずみを抱えた巨艦・トヨタの構造改革は難作業。創業家の求心力が試される。
「いくら利益を出すかではなく、どんな車をいくらの価格で出せば、顧客に喜んでもらえるかが重要だ」
25日の会見で豊田章男社長は、収益優先の経営から顧客目線を重視した経営にかじを切る方針を強調した。
トヨタは米国など先進国での販売増加で03年以降、業績を急拡大。06、07年度には営業利益が2兆円を超え、08年には米ゼネラル・モーターズ(GM)を抜いて世界販売首位になった。しかし、利幅が大きい大型車・高級車に偏るひずみも生じ、世界不況での傷口を深くした。
豊田社長はこの経緯を「大変な勢いで成長したが、身の丈を超えた仕事となり、トヨタの強みが発揮できなかった」と指摘。原価低減による「良品廉価」という原点に戻ることで経営を立て直す考え。
自らの決断で最廉価モデルの価格を旧型より約30万円も下げた3代目プリウスはその実例。発売1カ月で18万台超の受注を集め、5月の国内新車販売(軽自動車を除く)トップとなった。しかし、プリウスがカローラなど主力車の需要を食いつぶしているのも事実で、5月のトヨタ車全体の販売は前年比2割超も減っている。「良品廉価」をプリウス以外の車種に広げることが課題となる。
また、再生のカギとなる中国など新興国戦略で、豊田社長は「総花的な商品構成を改め、地域ニーズに合った商品を開発・提供する」と説明。中間層向けファミリーカーの投入などで巻き返す戦略を描く。しかし、中国ではトヨタの販売シェアはGMの約半分の6%(08年)。インド、ブラジルでは3%しかなく、新興国シフトが収益に貢献するには時間がかかりそうだ。
さらに、国内外での過剰設備・人員体制も問題となる。トヨタの年間生産能力1000万台に対し、09年度の世界販売計画は650万台。豊田社長は雇用重視のトヨタウェイを意識し「需要回復時に備え、工場は閉鎖しない」とするが、景気動向次第では収益回復どころか赤字膨張の要因になりかねない。
「『産業報国の実を挙ぐべし(良いものを作り、社会に貢献する)』との(トヨタグループ創始者)豊田佐吉の遺訓に立ち返る」。豊田章男社長は25日の会見でアピールした。
トヨタ自動車の事実上の創業者、喜一郎氏を祖父に、1982~1992年に社長を務めた章一郎氏(現・名誉会長)を父に持つ章男氏は1984年の入社以来、「将来の社長候補」と言われてきた。しかし、53歳でのトップ就任には、2010年3月期に8500億円の営業赤字を見込まざるを得ない歴史的な経営悪化が影響している。
1995年以降の奥田碩氏(現・相談役)ら非豊田家トップによる拡大路線が世界不況で挫折。業績回復にはグループ一体の大胆な構造改革を進める求心力が必要。そこで「トヨタグループの旗」(奥田相談役)である豊田家の章男氏に社長を頼む“大政奉還”に動いたと見られている。
09年1月の社長内定時には「豊田の姓に生まれたのは自分の選択ではない」とはにかんでみせた章男氏も、今では求心力の必要性を痛感している様子。25日の会見では「豊田の姓のお陰で多くの人に会い、指導を受けた。社業を通じて恩返ししたい」とトヨタ再生に「豊田家の威光」の活用を辞さないしたたかさをのぞかせた。
豊田社長は、「懸命に原価改善の努力をし、固定費の削減を少しでも上積みしたい。3期連続の赤字を回避するため、できる限りの手を打つ。営業利益の大幅赤字は、じくじたる思い。嵐の中でスタートを切るが、私を含め株主総会前の代表取締役9人は、賞与ゼロに加え月額報酬の一部自主返納でけじめをつける」と、7月から1年間、3割を自主返納するとした。

マツダ-ミニバン「ビアンテ」にアイドリング停止機能を搭載-
(2009/06/26  日経)

マツダは25日、ミニバン「ビアンテ」を一部改良して発売した。エンジン排気量2000ccの主力グレード「20S」の前輪駆動タイプに、信号待ちなどの停車時に自動でアイドリングを止めて燃料を節約する機能「アイ・ストップ」を搭載した。これにより燃費は1リットルあたり13.6キロメートルと7%改善。「エコカー減税」による自動車取得税・重量税の軽減率が50%から75%に拡大したとしている。
「20S」の前輪駆動タイプには、ほかに横滑り防止機構も標準装備にしたが、価格は249万9000円に据え置いた。このほかのグレードも含めた価格帯は213万1500~278万8000円。
「アイ・ストップ」は停車から2秒程度でエンジンが停止し、再び発進する際に約0.35秒で再始動する仕組み。信号待ちなどの間にエンジンを止めることで、ガソリンを節約する。

中国電力-電気自動車用の急速充電器を7月中旬に発売-
(2009/06/26  日経)

中国電力は7月中旬、子会社のテンパール工業(広島市)を通じて電気自動車用の急速充電器の販売を始める。他社製品に比べて容積が1~2割小さいのが特徴。価格は350万円で、設置工事費用が別途必要。三菱自動車の「iMiEV」の場合、約30分で電池容量の80%分を充電できるという。今後発売されるすべての電気自動車に対応する。
車両の充電池と情報をやり取りし、充電状況などを画面で把握することができる。官公庁や工場、オフィスビルなどの事業所、大型スーパーなどに営業し、初年度50台の販売を目指す。充電器本体の購入者には最大175万円の国の補助が付く。
中国電力は06年10月に三菱自動車と電気自動車の共同研究を開始。今年度は電気自動車30台を営業用などに購入予定で、急速充電器も新たに9台配置する。


HOYA-水深5mで撮影できる防水デジカメ「PENTAX Optio W80」-

2009-06-26 22:33:28 | Dニュース
HOYA(PENTAX)は25日、水深5メートルで連続2時間の撮影が可能な、防水機能付きコンパクトデジタルカメラ「Optio W80」を、7月中旬に発売すると発表した。IP6X相当の防塵性能やマイナス10度の低温下でも動作する耐寒構造、約1メートルの高さから落としても大丈夫という耐衝撃性能も備える。有効1210万画素で光学式5倍のズームを搭載する。予想実勢価格は4万円前後の見込み。
08年6月に発売した防水機能付きコンパクトデジタルカメラ「Optio W60」の後継機種。W60では水深4メートルで連続2時間までの撮影が可能だったが、W80では防水性能を水深5メートルまでに向上させた。防塵機能もIP5X相当からIP6X相当に引き上げている。耐衝撃性能はW80で新たに加わった機能。
毎秒30フレーム、1280×720ドットのハイビジョン動画撮影、最適な撮影モードを8種類の設定から自動で選ぶ「オートピクチャー」、最大32人までを一度で認識して0.03秒で検出する「顔認識AF&AE」、笑顔を判別して自動でシャッターを切る「スマイルキャッチ」機能なども備える。
被写体の明るさに応じて自動的に感度を調整するといった静止画2種類、動画1種類の手ぶれ軽減機能を持つ。従来機種の2倍の毎秒30コマの動画が撮影でき、ビデオカメラ並みのなめらかな映像を楽しめる。
2.5型で23万ドット表示の液晶モニターを備え、内蔵メモリーは約33.7MB。記録メディアとしてSD/SDHCカードも利用できる。本体サイズは幅99.5×奥行き24.5×高さ56mmで、重さは150g。カラーはガンメタルグレー、アズールブルー、カーディナルレッドの3色を用意する。月産3万台を予定。

台湾HTC-Android携帯電話の第3弾「HTC Hero」を発表-

2009-06-26 22:32:22 | Dニュース
台湾のHTCは24日、Android携帯電話の第3弾「HTC Hero」を発表した。欧州とアジアでは夏に、北米では年内に発売する。
Heroは握りやすく顔に当てやすいよう、下部が少し曲がった独自のデザインを採用している。3.2インチのタッチスクリーン、500万画素カメラを搭載し、物理的なキーボードはない。GPS、Wi-Fi、デジタルコンパス、重力センサー、検索専用ボタンも備える。ディスプレイには指紋が付きにくいコーティングを施し、さらに白モデルは業界初のテフロンコーティングで耐久性を高めている。Adobe Flashをサポートする初のAndroid携帯電話でもあるという。
HTCはまた、Heroの大きな特徴として同社独自の新しいユーザーインタフェース「HTC Sense」を挙げている。Heroで初採用された機能で、ユーザーニーズに合わせたカスタマイズが可能だ。例えば、Twitterフィード、天気予報などのコンテンツを配信するウィジェットを加えたり、電子メールなどのビジネス関連情報に手早くアクセスできるようにするといったようにカスタマイズできるという。友人との通話履歴、電子メール、SNSの更新などを1つの画面で見られる機能もある。

NTTドコモ-自販機などに組み込める通信モジュールの新製品-

2009-06-26 22:31:09 | Dニュース
NTTドコモは、自動販売機などの機器に組み込んでFOMAパケット通信が利用できる通信モジュール「FOMA UM02-KO」および「FOMA UM02-KO専用アダプターセット」の販売を6月26日に開始する。
主な特徴として、外部装置に組み込んだ状態でソフトウェアを更新できる機能を搭載した。故障時には、NTTドコモが遠隔地から機器の状態を確認する。また、DoPa mobile ArkシリーズおよびDoPaユビキタスモジュールを利用しているユーザーが移行しやすいよう、「DoPaエミュレート機能」を備えた。これにより、仕様変更が簡単になるという。
タクシーやバスなどの運行管理、ガス・電力などの遠隔検針、情報掲示システムへのコンテンツ配信、自動販売機の在庫管理やモバイル決済などの市場をターゲットとしている。
利用する周波数帯は2GHz帯および800MHz帯。通信速度は上り最大64kbps、下り最大384kbps。販売は、全国のNTTドコモ法人営業部門およびパートナー企業が担当する

myTouch・デジカメ市況・モバイルノートPC・New32ビットマイコン・電動アシスト自転車

2009-06-25 21:27:14 | Dニュース

T-Mobile-Android搭載スマートフォンの第2弾「myTouch」を発表-
(2009/06/24  CNET)

次から次へと新しいスマートフォンが発売されるに至って、今夏のスマートフォン市場における競争は、ますます激化してきている。その最新モデルは、T-Mobileが、次なるGoogleの「Android」搭載製品として発売する「myTouch」である。
T-Mobileは米国時間6月22日、myTouchを発表した。myTouchは、Googleがオープンソースで提供するモバイルOSのAndroidを搭載する、T-Mobileからは2台目のスマートフォンとなる。T-Mobileは08年秋、世界で初めて、GoogleのAndroidを搭載した携帯電話「G1」を発表した。同社は、これまでに100万台以上のG1を売り上げたと発表している。
myTouchは、HTCによって製造され、基本的には、「Google Ion」や「HTC Magic」として知られてるハードウェア設計と全く同じである。2月にバルセロナで開催のGSMA Mobile World Congress 2009において発表されたGoogle Ion/HTC Magicは、すでに現在、世界各国の市場で販売が開始されている。
Google Ion/HTC Magicは、G1よりも薄型でAppleの「iPhone」と比較しても、わずかに小型であるとされている。しかしながら、Google Ion/HTC Magicには、320×480ピクセルの解像度となる、3.2インチの大画面タッチスクリーンが搭載されている。また、物理的なキーボードは装備されておらず、3GおよびWi-Fiのネットワークがサポートされている。
米CNET Reviewsの編集者であるKent Germanは、Google Ion/HTC Magicに関して、「豪華なディスプレイ、良い手触りの操作感、使いやすいインターフェースなどを搭載した、スリムで魅力的なデザインに仕上がっている」との評価を出している。Germanは、これこそ真に期待されていたAndroidを採用する携帯電話にふさわしい製品だと述べている。
まだGermanは、新たなmyTouchのレビューまでは行っていない。myTouchは、新たな本体カラーや、T-Mobile向けに特別に開発された、ソフトウェア機能の向上などが特徴とされている。
myTouchには、512Mバイトの内蔵メモリーが装備されており、外部ストレージとしてはmicroSDがサポートされている。標準で4GBのmicroSDカードが付属するものの、ユーザーは自由に、より大容量のmicroSDカードへと変更が可能である。
「Palm Pre」やAppleの「iPhone 3G S」と同様に、myTouchは米国内では1つの携帯電話キャリアから、独占的に販売が開始される。販売奨励金により、2年間の契約を結ぶことで199ドルにて購入が可能である。

09年デジタルカメラ生産台数-前年比5.7%減・ソニー内製台数が急減-
(2009/06/24  日経エレエクトロニクス)

テクノ・システム・リサーチ(TSR)は,09年におけるデジタルカメラの生産台数を予測した。08年は1億2971万台,09年は前年比5.7%減の1億2230万台になると,TSRはみている(注1)
ブランド別や製造元別にTSRのデータを見ると,主な変化は3つある。
 (1)ソニーにおける内製台数が、09年に急減する。
 (2)台湾Altek(華晶)社が08年に急伸し,カメラ受託製造業で首位に立った。
 (3)韓国Samsung Digital Imaging社がカメラ業界で3位の地位を確実にしている。
目を引くのは,ソニーが09年に内製台数を一気に300万台減らすとTSRが予測したこと。この恩恵は,台湾Ability(佳能)社などに及ぶとみられる。さらに,Altek社が急伸したことも目を引く。Altek社の伸びは,カメラ業界で予想されていたとはいえ,08年に受託業で一気に首位に立ったことは驚きに値する。
TSRによると,Altek社は2008年に米Eastman Kodakに向けて,1085万台ものデジタルカメラを製造した。
前年は680万台だった。代わりにKodak社の注文を逃したのは,シンガポールFlextronics社や三洋電機である。
OEM/EMS企業への外注分を含めたブランド別の生産台数では,Samsung社がとりわけ堅調。同社は07年に世界3位に上り詰めたが,勢いは09年も続くとTSRはみる。09年には,大半のカメラメーカーが08年より生産台数を減らす。この中にあって,Samsung社の生産台数は前年比8.9%増,富士フイルムは6.8%増,リコーはプラスマイナス0%とTSRはみる。
一眼レフなどのレンズ交換機についてTSRは09年,パナソニックが伸び,HOYAが落ち込むと予測している。

工人舎-システム手帳サイズの小型軽量モバイルノートPC-
(2009/06/24  CNET)

工人舎は6月23日、タッチパネル機能付の7型ワイド液晶とGPSを内蔵し、約720gのモバイルノートPC「SKシリーズ」を発表した。
さくらや、上新電機、ソフマップ、ビックカメラ、ベスト電器、ヨドバシカメラの主要店および、工人舎ウェブサイトにおいて、同日より受注を、6月26日より販売を開始する。価格は6万9800円となる。
なお、初回限定500台に対し、本体を取り付けられるアタッチメント付属の専用システム手帳が付いてくる「発売記念キャンペーン」を展開するという。通常、専用システム手帳はオプションで価格は6800円となる。
SKシリーズは、工人舎のノートPCの中でモバイルユースに特化し、7型ワイド液晶を搭載した「SCシリーズ」の後継シリーズにあたる。高さ約21.6~30mm×幅約193mm×奥行き約132mmと、A5サイズだったSCシリーズをさらに小型化し、システム手帳サイズを実現した。
質量は約720gと、SCシリーズより約100g軽量化した。CPUには低消費電力型のIntel Atom Z520を採用し、OSにはMicrosoft Windows XP Home Edition SP3を搭載した。持ち運びのストレスを軽減し、外出先のさまざまなシーンで活用できるノートPCに仕上げたという。
コンパクトなきょう体には、LCD背面にオートフォーカス対応300万画素高解像度カメラ、LCD前面に30万画素のカメラを装備。液晶右側面にシャッターボタンを配置し、タブレット状態で少しスライドするとデジカメのように画面を確認しながら撮影できる。また対面だけでなく、旅行先での風景など自分が見ている景色を相手と共有しながらビデオチャットできるなど、2つのカメラをその場の状況にあわせて切り替えられる。
さらに、ワンセグやGPSも搭載した。ワンセグ対応テレビチューナーは、録画や字幕放送、データ放送にも対応。GPS機能は、ナビゲーションソフトウェアとして、GrandMap PC Navi for KOHJINSHAをプリインストールしており、自身の位置情報の確認に加えて、ウォークナビやサイクルナビ、カーナビとして使用することが可能。
液晶ディスプレイの標準解像度は1024×600ドットで、ホットキー操作により1024×768ドットの擬似表示も可能という。タッチパネル機能を搭載し、ディスプレイを180度回転したリバーススタイルでは、スペースに制限がある場所や屋外でブラウジングやファイルの確認が簡単に行えるなど、直感的な操作を可能にした。その一方で、タッチタイピングも可能なキーボードを搭載している。

NECエレクトロニクス-CPU動作周波数が従来比1.5倍の32ビットマイコン-
(2009/06/24  日刊工業新聞)

NECエレクトロニクスは23日、インバーター制御機能を内蔵した32ビットマイコン15品種を製品化し、サンプル出荷を始めたと発表した。CPUの動作周波数を従来比1.5倍の100MHzに、内蔵フラッシュメモリー容量を同約2倍の480KBにそれぞれ高めた。09年末に量産を始め、2011年度には年産300個を計画する。
リアルタイム基本ソフト(OS)に対応したきめ細かいインバーター制御を実現するほか、FA機器など大容量プログラムを使用するシステムにも応用できる。
エアコンや洗濯乾燥機、FA機器などのインバーター制御に適する。480KBのフラッシュメモリーと24KBのRAMを搭載した「V850E/IH4」のサンプル価格は1個1200円。

ヤマハ発動機-幼児2人乗り基準対応の電動アシスト自転車を発表-
(2009/06/24  日経)

ヤマハ発動機は23日、幼児を2人乗せられる電動アシスト自転車「パス ラフィーニ」と「パス リチウム」の2車種を7月1日に発売すると発表した。幼児2人を自転車の前後に乗せる「3人乗り」が、ほぼすべての都道府県で7月から解禁となるのに対応、必要な安全基準を満たした。小さな子どもを育てている人の利用を見込む。
2車種とも昨年12月に施行されたアシスト新基準に対応。リチウムイオンバッテリーの容量を増やし、1回の充電で走行距離98km程度を達成した。
「ラフィーニ」は、前方にかごが標準装備されており、チャイルドシートを後付けで装着できる。チャイルドシートを取り外せば普通の自転車として使用できる。「リトルモア リチウム」は、前方のかご部分がチャイルドシートとなっている。
別売りのチャイルドシートは、前側には体重15kg以下、後ろ側には22kg以下の子どもを乗せられる。前側にチャイルドシートを設置した状態でも大人が乗り降りしやすいよう、フレームの形状を工夫した。また幅が広く、駐輪時に倒れにくいスタンドをつけた。
価格はラフィーニが12万1800円で、リトルモアが13万4800円。後付け用のチャイルドシートは別売りで価格は約8000円。2車種合計で年間7000台の販売を目指す。


マックでDS・LED電球・社内カンパニー制・病気診断DNAチップ・新型プリウス・米地上デジ・韓国規制

2009-06-22 21:26:11 | Dニュース

日本マクドナルドと任天堂-「マックでDS」を19日から全国で展開-
(2009/06/15  フジサンケイビジネス)

日本マクドナルドは14日、任天堂の携帯型ゲーム機「ニンテンドーDSシリーズ」を利用した新サービス「マックでDS」を19日から、全国のマクドナルド約3200店舗に導入すると発表した。このサービスの導入により、子供連れ家族を中心とした幅広い顧客層のさらなる取り込みを狙う。
「マックでDS」は、マクドナルドの店舗内のみで通信可能なDS用無線装置を使った無料コンテンツ配信サービス。DSを持参してマクドナルドに来店すると、ポケットモンスターなどの人気キャラクターのダウンロードや、「脳を鍛える大人のDSトレーニング」などの市販ゲームソフトの体験版を利用できるほか、お得なクーポンなども入手できる。
この日の発表会で、日本マクドナルドの原田泳幸会長兼社長兼最高経営責任者(CEO)は、「『マックでDS』の導入で、外食産業の新しい歴史が始まる。お客さまにさらなる利便性と食事以上に楽しめる場を提供していきたい。中長期的には全店舗(約3750店舗)で展開したい」と抱負を語った。
同社は07年から、DSを利用した新サービスについて任天堂と交渉を進めてきた。今後は他のゲーム機を利用したサービスの開発も検討中だという。

東芝-シャープに対抗してLED電球の価格を大幅に引き下げ-
(2009/06/22  日経)

東芝は発光ダイオード(LED)電球の価格を従来の半額の5000円程度に引き下げる。40ワットや60ワットの白熱電球と同等の明るさで、白熱電球のソケットに付け替えられるタイプの新製品を今夏に投入する。
7月に4000円前後の新製品を投入するシャープに対抗する。消費電力が白熱電球の約8分の1になるLED電球は省エネルギー型の照明として注目されており、値下げで普及に弾みがつきそうだ。
東芝は照明子会社の東芝ライテックを通じて、3月に業界に先駆けてLED電球を発売。40ワットの白熱電球に相当する明るさの製品を1万500円で販売していた。しかし今月11日、家庭用照明事業を手掛けていないシャープが4000円程度の製品を7月に発売し、家庭用LED照明に参入すると発表。照明大手の東芝はこれに対抗する。
LED電球は消費電力を考慮すると2年以上使用すれば白熱電球より割安になる。しかし白熱電球や電球形蛍光灯に比べると価格が高く、家庭用では普及が遅れている。
パナソニックや三菱電機といった他の大手も低価格品を投入すれば、量産効果でLED素子の価格も下がり、LED電球の普及に弾みがつくとみられる。

日立製作所-09年度中にも社内カンパニー制へ-
(2009/06/21  日経)

日立製作所は09年度中にも社内カンパニー制を導入する。電力、情報通信など中核と位置づける4事業本部をより権限の大きいカンパニーとする。日立は本体の事業部門や主要子会社を対象に、重複分野の整理などを進める方針。カンパニーにした事業部門を子会社とほぼ並列に扱い、グループ再編を進める狙いがある。
社内カンパニーは「電力」「情報・通信」、鉄道車両などの「電機」、エレベーターなど「都市間発システム」の4事業部門。各事業本部のトップをカンパニーの「社長」として、投資権限などを大幅に委譲する。
日立は現在の6事業本部のうち、赤字の自動車機器とデジタル家電を7月1日付で分社化する。カンパニー化する残り4事業本部と、主要子会社を合わせた約40社が今後のグループ再編の対象となる。重複分野をなくしたうえ、各カンパニーの独立性を高めて意思決定を速め、リストラで黒字転換を目指す。
日立本体は研究開発や人事、集中購買など、グループ全体の管理業務が中心となる。

東レや東芝など-素早く病気診断できるDNAチップ実用化を加速-
(2009/06/18  日経)

微量の血液から病気の有無などを素早く診断できる「DNA(デオキシリボ核酸)チップ」という次世代遺伝子検査技術の実用化に向けた動きが加速している。
東レや東芝などが病院への普及を目指した検査法の標準規格をまとめたほか、三菱レイヨンなどは早ければ3年後の実用化を目指し厚生労働省に承認を申請する考え。実用化すれば遺伝子を手掛かりに個人の体質を簡単に調べられ、副作用が少ない治療が医療現場に広がると期待される。
DNAチップは手のひらサイズのガラス板などの上にDNAを張り付けた検査器具。素材や半導体の技術を応用して作る。患者の血液などを上から落とすと、がんや感染症など病気の有無などが早ければ10分程度で分かる。

トヨタ自動車-新型プリウスの受注が約18万台に-
(2009/06/20  日経)

トヨタ自動車は19日、5月18日に発売したハイブリッド車「プリウス」の新型車の受注が1カ月間で約18万台に達したと発表した。現時点で注文した場合、納車は来年1月下旬となり、約7カ月待つことになる。
ホンダが2月に発売した新型ハイブリッド車「インサイト」は1カ月の受注が約1万8000台だった。プリウスはその10倍で、販売店の間では「受注はまだ伸びる」(愛知トヨタ自動車)との声も出ている。
トヨタは生産している国内2工場をほぼフル稼働させて月5万台ペースで生産しているが、6月からは輸出も本格化し、受注に生産が追いついていない。
新型プリウスはガソリン1リットル当たりの燃費を38キロメートルと量産車で世界最高水準とする一方、価格は最も安い車種で約205万円に設定した。月間販売目標は1万台だったが、エコカー減税なども追い風になり異例の高水準の受注となった。
購入者の86%は個人で、14%が企業などの法人だった。個人客の約9割が男性で、年齢別では50歳代以上が大半を占めた。

米国-6月12日に地上デジタル放送へ不完全移行・CATVなどに追い風-
(2009/06/13  フジサンケイビジネス)

2011年7月24日にテレビの地上アナログ放送が終了する日本に先駆けて米国で12日、地上デジタル放送が完全移行期限を迎えた。しかし約300万弱世帯は対応が間に合わず、対応を終えた世帯でも思うように受信できないなど混乱も起きている。一方、地上デジタルへの完全移行でケーブルテレビ(CATV)事業者などは大きな恩恵を受けるとみられている。
12日、全米の974局のアナログ放送が終了し、地上デジタル放送に切り替わった。これに先駆け、ロック米商務長官は10日、「今行動しないと今週の金曜はテレビを見られなくなる」と警告。米連邦通信委員会(FCC)は4000人規模のコールセンターを設置し、視聴者の問い合わせに備えたほか、200人のスタッフがデジタル対応機器の屋内設置を手伝う無料設置サービスを全米で提供するなど政府を挙げて完全移行を呼びかけていた。
しかし、調査会社ニールセンの直前の発表では約280万世帯(テレビ保有世帯の2.5%)がデジタル移行に対応していない。黒人やヒスパニック(中南米系)世帯、若年層世帯で未対応のところが多いという。
有料放送のCATVや衛星放送でテレビ番組を視聴していた世帯は問題ないが、アンテナを介しアナログ放送を受信していた視聴者は新たに地上デジタル対応テレビを購入するかコンバーター(デジタル-アナログ変換器)の設置が必要となる。放送業界の団体、全米放送事業者協会(NAB)によると米国の約17%の世帯がアンテナでのテレビ視聴という。
地上デジタル対応を済ませた視聴者も万全ではない。FCCによると、デジタル信号は地形や樹木、天候で混信しやすく、携帯電話の電波も影響するからだ。
バーモント州のリンダ・シュガーマンさんは、「テレビを見ていると気がめいる」と訴える。米国では地上デジタルへの移行は当初2月に予定されていたためシュガーマンさんはコンバーターの購入・設置を国が定める移行期限の2月17日に済ませた。だが、以前なら少なくとも4局は受信できていたのに、コンバーターと屋内アンテナで受信できるデジタル放送は2局に半減してしまった。テレビの画面は時々動かなくなったり、真っ暗になってしまうといい、「私たちからアナログ放送を取り上げ、自分たちのしたことを正そうとしない」と米政府に不満をぶつけた。
NABの広報担当、シェルマゼ・イングラム氏は、放送各社が屋外アンテナの設置などの必要性を視聴者に説明するための人員をコール・センターに配置し理解を求めると説明した。
一方、調査会社ライヒトマン・リサーチ・グループのライヒトマン社長によると、多くの視聴者が地上デジタル移行に備えてCATVや衛星放送に加入したという。AT&Tやベライゾンなど通信各社は今年1~3月期にに前年同期の75万人を大きく上回る90万人以上の新規加入を獲得するなど地上デジタル移行が大きな追い風になった。
同氏はCATVは電話やインターネット接続回線と抱き合わせでのサービス提供になることもあり、視聴者が衛星放送よりもCATVに切り替える可能性が高いと指摘。「来週あたりには多くの反響があるだろう。テレビ画面が暗転すれば皆、意を決することになるだろう」との見方を示した。

韓国政府-リチウムイオン電池に新規制へ・日本製の締め出し?-
(2009/06/22  読売新聞)

韓国政府が、パソコンやデジタルカメラなどに使われるリチウムイオン電池について、7月1日から新たな規制を実施することが21日、明らかになった。
韓国内でリチウムイオン電池を組み込んだ製品を製造・販売する場合、同国内の機関の認証が必要になることが柱。
世界のリチウムイオン電池生産で、日本メーカーが全体で約6割のシェア(占有率)を占め、韓国メーカーと競っている。日本政府は、「認証の基準があいまいで、日本製品が韓国市場から締め出される恐れもある」として、規制内容の修正を求めるとともに、すべての国に平等な通商条件を与えるよう求めた世界貿易機関(WTO)ルールに違反する可能性が高いとして、WTOに問題提起する方針。
リチウムイオン電池は、携帯電話の使用中などに発熱や破裂爆発事故などが起きていることから、各国が安全基準を策定している。日本の場合は、メーカーや輸入業者が基準に基づいて自己検査を行えば販売できる。しかし、韓国の新規制では、指定された機関の認証が必要であるため、認証に時間がかかって製品の販売が大幅に遅れる可能性がある。
今回の規制に対し米国政府も見直しを求めたところ、韓国政府は10月以降、米国製品を例外扱いとし米国内の機関で認証を受ければ輸入を認める方針。一方、日本側にはこうした譲歩案などを示しておらず、「事実上の貿易障壁」(政府関係者)との声もある。


S400 HYBRIDの技術詳細・Intelブランド名整理

2009-06-19 22:07:19 | Dニュース

独Daimler-「S400 HYBRID」の技術詳細を発表-
(2009/06/18  ジャーナリスト・日経エレエクトロニクス)

独Daimler社は、米国カリフォルニア州で開催された自動車用蓄電池に関する世界会議「AABC(Advanced Automobile Battery Conference、6月10~12日)」において、09年6月に欧州で発売した大型ハイブリッドセダン「S400 HYBRID」の技術説明を行った。
S400 HYBRIDは、同社の大型セダン「S350」をベースに、パラレルハイブリッドシステムを採用した。S350と同じ排気量3.5LのV型6気筒「M272 KE」エンジンを搭載する。変速機とエンジンの間に配置したモータは、直径325mm、厚み32mmで、重さは20kg。最高出力は15kW、最大トルクが160N・mとした。パワートレーン全体は、S350のガソリン車のものに比べて45mm長くなっている。
Liイオン2次電池の電池パックは、エンジンルーム内の進行方向に向かって右側の後部に配置した。ここは同社の通常車両では、エンジン始動用鉛電池の搭載場所。
米国とフランスの合弁企業Johnson Controls-Saft Advanced Power Solutions(JCS)社製の35個のセルで電池パックを構成する。定格電圧は126V(最大電圧144V、最低電圧87.5V)、定格容量は6.5Ah、出力は10秒間あたり19kWで、耐用年数を10年間とした。
Liイオン2次電池の作動温度を50度C以下に管理するため、エアコン用コンプレッサーを活用した冷却方式をとり、車内冷却用配管に分岐用バブルを設けた。Liイオン2次電池とモータの間には、制御システムを一体化したインバータを配置。また、Liイオン2次電池からDC/DCコンバータ、12V電池を介して、電動パワーステアリングを駆動している。
S400 HYBRIDはS350と比べて総重量が75kg増えたものの、停止状態から100km/hまでの加速時間は7.2秒で、0.1秒速くなった。燃費は12.7km/Lで20%向上した。CO2排出量は190g/kmで大型高級セダンとしては世界最良値を記録した。ちなみにトヨタ自動車「Lexus LS600h」の場合、欧州仕様では219g/kmとなる。
技術説明をしたDaimler社Mercedes-Benz Cars Development/ Hybrid System and Componets Energy ManagementのUwe Wiedemann氏は、「今回JCS車の電池を採用したが、近い将来は、Daimler社が資本参加しているLiイオン2次電池の開発会社であるLi-Tec社に集約する方向で調整している」と述べた。09年3月にDaimler社がドイツEvonik社と合弁で設立したDeutsche Accumotive社は自動車用蓄電池全般に渡るマネージメントを手掛ける。


米Intel-「Centrino」ブランドを廃止しブランド名を整理-
(2009/06/19  PC Online・日経BP)

米Intelは17日、Coreブランドを中心とし、Centrinoブランドを廃止する計画を明らかにした。これまでの複雑なブランド構造を分かりやすくすることが目的という。
同社は今後、「Intel Core」を“ヒーロー”クライアントブランドをして戦略の中心に据える。現在のCoreブランドはCore 2 Duo、Core 2 Quadなど幾つか種類があるが、それらの派生ブランドを廃止して、「Core i3」「Core i5」「Core i7」というシンプルな構成にする。
i3はエントリーレベル、i5はミッドレンジ、i7はハイエンドのプロセッサに付けられる。これらの記号はブランドではなく、あくまでもCoreブランドに付く「修飾語」だとIntelは述べている。例えば、Lynnfieldプロセッサは「Intel Core」ブランドを冠するが、機能などによってi5またはi7が付くという。
Coreブランドの傘下に3つのサブブランドを展開する理由について同社は、「CPUのブランド名が異なると製品の評価・比較時に混乱が生じる可能性がある。そうした懸念をなくすため、当社は自社製の大半のCPUを、単一のCoreブランドの傘下に集約することにした」と説明している。
Celeron、Pentium、Atomのブランドは今後も継続する。引き続き、Celeronは低価格CPUとして、Pentiumは基本的なコンピューティング向けの製品として、Atomはモバイル向けとして提供する。
09年後半に量産出荷予定のクアッドコアCPU「Lynnfield」(開発コード名)は、モデルによりCore i7またはCore i5としてラインアップに加わる。ノートパソコン向けの「Clarksfield」(開発コード名)はCore i7のモデルとして出荷される。
プラットフォームブランドについても変更を行う。企業向けプラットフォーム「vPro」ブランドは継続し、「Intel Core i7 vPro」といったようにIntel Coreブランドと組み合わせた名称にする。この変更は来年から実施する。モバイルプラットフォームのブランドとして使用してきた「Centrino」は来年から廃止し、Intel Coreにフォーカスする。


薄さ99mmの85V型PDP・ソフト交換式の新型ゲーム機・携帯表面一体型アンテナ

2009-06-19 22:06:13 | Dニュース

パナソニック-薄さ99mmの85V型の業務用プラズマディスプレイを開発-
(2009/06/18  CNET)

パナソニックは17日、高発光効率と薄さ99mmを実現した85V型プラズマテレビを開発したと発表した。09年秋に業務用ディスプレイとして発売する予定。
85V型プラズマテレビは、1920×1080ドットのフルハイビジョンモデル。民生用モデルにも搭載されている「NeoPDP」技術を採用し、フル動画解像度1080本と4万対1のコントラスト比を実現しているとのこと。
パナソニックでは、すでに103V型の大画面プラズマテレビを製品化しており、85V型は103V型の技術を基に生産された。本体サイズは高さ1195×幅2015×奥行き99mm、重量は約130kg。103V型に比べ、重量で約30%削減したという。
大きさが42型パネル4枚分に相当し、縦置きにした場合、人物を等身大で映し出すことが可能。離れた場所からでも人物画像を鮮明に映す電子看板などでの利用を想定している。駅や空港の室内掲示板、管理施設用モニターなどに向ける。

セガ-施設向けゲーム機でソフト交換式の新型機を今秋投入へ-
(2009/06/17  日経)

セガは、アミューズメント施設向けゲーム機事業を強化する。タイトルごとにゲーム機を交換しなくても済む新型機を今冬にも投入、施設側は従来に比べ約5倍となる10年間同じゲーム機を使用できる。家庭用ゲーム機の普及などで業務用の利用者数が低迷する中、新型機の投入で09年度の業務用ゲーム機の出荷台数を前年度比3倍の1万台に引き上げる。
新たに投入するのは子供用カードゲーム機の新機種「ダブル・タッチ・スクリーン」。従来のゲーム機は機種ごとにソフトやデザインが固定されており、ほかのゲームに切り替える場合には機種本体を取り換える必要があった。家庭用ゲーム機のようにソフトを交換できる施設向けゲーム機は珍しい。

サムスン電機-携帯電話向けの表面一体型アンテナを開発-
(韓国  2009/06/17  聨合ニュース)

サムスン電機が17日、携帯電話端末の本体表面カバーと一体型にした新概念のアンテナを世界で初めて開発したと明らかにした。
このアンテナは、厚さ1mmほどの表面カバーの内部に金属物を精密に挿入する仕組みになっている。同社によると、性能は内部アンテナ式よりも3割ほど良い。世界の有名端末メーカーの戦略製品に用いられ、今月から大量生産を始める予定だが、反応は上々だという。サムスン電機は、製品の基本概念と生産関連の10の主要特許を韓国や米国、中国、欧州などに出願した。
また、このアンテナをノートPCにも用いる案をPCメーカーと協議するなど、さまざまなモバイルアクセサリー製品に取り入れる方策を研究中。


超薄型テレビ-設計・製造手法を分析-

2009-06-19 00:42:55 | Dニュース

薄型テレビのトレンドの一つになった,“壁張り”を見据えた「超薄型化」。その先鞭を付けたのが,日立製作所が07年12月に発売した液晶テレビ「Wooo UTシリーズ」。表示部の厚さは35mm(最薄部)。それまで最も薄かったシャープの「AQUOS Gシリーズ」の81mmに比べて,半分以下に薄くした。液晶テレビの超薄型化競争の起爆剤となったこの製品を分解すると,技術者の薄型化へのこだわりが見えてくる。
表示部の厚さが35mm(最薄部)である日立の液晶テレビ「Wooo UTシリーズ」。薄型化のために,チューナー部をテレビ本体から分離するデザインを採用する。表示部の薄型化のカギとなる部分は,電源基板とバックライトの2つ。32型品を実際に分解すると,細部にわたって薄型化へのこだわりが垣間見える。
Wooo UTシリーズは,バックライトの光源に蛍光管の一種であるEEFL(外部電極蛍光管)を採用する。一般的な液晶テレビには,CCFL(冷陰極蛍光管)が用いられることが多いため,インバータ回路基板も異なった仕様になっている。
(バックライト)
バックライトを含めた液晶パネル・モジュールの厚さは約20mm。同社の従来品に比べて,厚さは約1/2になった。バックライトの薄型化により実現した。
(信号処理用基板)
信号処理用のLSIなどを実装するプリント基板にも,薄型化の取り組みが見られる。プリント基板の上下に配置するコネクターはすべて横側から差し込むタイプを採用する。加えて,搭載する電解コンデンサは配線を折り曲げることで,すべて横配置となっている。表示部とチューナー部はHDMIケーブルで接続するため,プリント基板上にHDMI受信用LSIを備える。プリント基板に実装している部品の多くは,「一般的な部品を採用している」(あるテレビ・メーカーの技術者)。部品のメーカーと用途は日経エレクトロニクスの推定。
(タイミング・コントローラ回路基板)
タイミング・コントローラLSIは,他の信号処理用の基板とは別基板で構成する。2本のフレキシブル基板(FPC)を用いて,液晶パネル・モジュールに電源や映像信号を伝送する。表示部の上部に配置するのはこのプリント基板のみ。あるテレビ・メーカーの技術者は,「強度対策のために,表示部の上側に配置する基板を極力少なくしたのではないか」と推測する。
(電源基板)
最薄35mmという表示部の厚さを実現するためのカギとなるのが電源基板。日立は電源基板を新規開発することで,従来品と比べて約1/3に薄型化した。電源基板のみ金属製のシールドではなく,クリーム色の紙状の物体で覆われている。
(放熱機構)
表示部は,冷却ファンなどを搭載しない独自の放熱技術を盛り込んでいる。表示部の背面の上部と下部にそれぞれ排気口と吸気口を設けている。日立によると,排気口と吸気口の間には幅が約10mmの熱の通り道を設けているという。ただし実際に分解すると,プリント基板と裏側の筐体の間には明確な熱の通り道は存在しない。バックライト用のインバータ回路基板の脇に,熱の通り道とみられる個所が2本確認できる。「放熱対策は本当に万全なのか」,分解に立ち会った技術者たちは頭を抱える。
(スピーカー)
液晶パネル・モジュールの外側部分に2つのスピーカーを搭載する。厚さは約30mmであり,テレビ用のスピーカーとしては薄い。最低限の強度を確保するためか,表示部表側のきょう体に開けられた穴はスピーカーの大きさに対して小さい。「一般的なテレビと比べて,音質は見劣りするかもしれない。高音質を求める薄型化を優先させたのだろう」(あるテレビ・メーカーの技術者)
(チューナー部)
表示部と分離するチューナー部には,画像処理用のLSIや入出力端子,リムーバルHDD「iVDR」を格納するスロットなどを搭載する。表示部の信号処理基板と同様に,一般的な液晶テレビで採用している部品を採用しているようだ。表示部とHDMIケーブルで接続するため,基板上にHDMI送信用LSIを備える。あるテレビ・メーカーの技術者は,「表示部とチューナー部を分離することで,部品点数は増加する。薄型化を優先させたため,コスト増にはこだわらなかったのだろう」と推測する。チューナー部の大きさは297×222×60mm。「無理に小型化しているという印象はない」(前述の技術者)。チューナー部の薄型化には手を着けず,表示部の薄型化に注力したとみられる。部品のメーカーと用途は日経エレクトロニクスの推定。
(表示部全体の基板配置)
表示部背面のきょう体を取り外すと,液晶パネル・モジュールの背面に基板類が整然と配置されていることが分かる。真横から見ると,すべての基板類の高さはそろっている。土台となるパネル・モジュールの面を基準にすると約13.6mmの高さ。取り付けられている基板の中で,最も厚くなる部品を実装しなければならない電源基板に合わせて,ほかの基板類の高さも決めたものと推測できる。
まずは,液晶テレビの超薄型化のポイントの一つである,電源基板の薄型化の秘密を探る。

電源基板を横から見たところ。液晶パネル・モジュール上にトランス,ヒートシンク,電解コンデンサなどを実装した電源基板を配置する。電源基板は実装されている部品類の高さがほぼそろっている。薄型化がが難しい雑音除去用のフィルターのみ別基板で構成しており,液晶パネル・モジュール上に配置していない。
電源の新規開発といっても,薄型化を実現するために革新的な部品を採用したわけではない。コストは多少高くなってでも,部品の数量や配置など,現行の技術で考えられる薄型化の手法を徹底的に取り入れることで電源基板を薄くしたようだ。「やられたという感じだ」・・・電源基板の開発に従事する技術者ははため息交じりにつぶやく。テレビ・メーカーの技術者も同様に,「部品点数や作業工程の増加によるコストアップは承知の上で,薄型化に注力したのだろう」と推測する。
液晶パネル・モジュール上に配置する電源基板には,トランス,ヒートシンク,電解コンデンサ,高周波リレーなどの部品を配置する。横から見ると,これら部品類の高さがそろっているのが確認できる。強いて言えば,トランス,ヒートシンクなどの部品が最も背が高い部品のようだ。高さを測定すると,いずれも基板表面からの高さが約9mmである。
ここで,技術者があることに気付く。雑音除去用のフィルターとみられる部分のみ別基板で構成しており,液晶パネル・モジュールの外側部分に配置している。フィルターを搭載する基板の厚さは約22.5mm。メインの電源基板に対して約2倍の厚さだ。「雑音除去用のフィルターを9mm以下に薄型化するのは難しい。別基板で構成するのは仕方ない」(ある部品メーカーの技術者)
電源基板に用いた薄型化の取り組みを詳細に確認するため,Wooo UTシリーズのメインの電源基板と,UTシリーズ発売まで業界最薄だった「AQUOS Gシリーズ(LC-32GH3)」に搭載する電源基板を比較してみる。電源基板の厚さはWooo UTシリーズは約12.3mmで,AQUOS Gシリーズの約26mmと比べて約1/2だった。
これら2つの電源基板を実際に並べて一目瞭然なことが,基板に実装されている部品点数である。WoooUTシリーズの電源基板に実装されているトランスや電解コンデンサは,AQUOS Gシリーズと比べて,小型品を採用する代わりに数量が多い。これらの部品は,それぞれ複数個を並列使いすることにより,薄型化を実現しているようだ。
一方,電源基板の実装面積はWooo UTシリーズが約290×約160mm。これに対してAQUOS Gシリーズは約246×約162mmであり,雑音除去用フィルターの基板を別体にしているにもかかわらずWooo UTシリーズの方が大きい。部品類を並列使いした結果として実装面積が大きくなったようだ。Wooo UTシリーズの表示部の消費電力は117W。チューナー一体型であるAQUOS Gシリーズの消費電力152Wと比べてかなり低い。「117Wという消費電力だから,この面積で収まったのだろう」(部品メーカーの技術者)。チューナー回路を内蔵すると消費電力は高くなり,基板面積は大きくなる。前述の技術者は,「チューナーを内蔵するならば,液晶パネル背面に実装することは難しかったのではないか」と指摘する。
電源基板の薄型化に対する取り組みは,部品類の小型化による並列使いだけではない。携帯機器で見られるような一般的な薄型化の手法を数多く取り入れている。その一つがコネクター類の配置である。
Wooo UTシリーズに実装されているコネクター類はすべて,横から差し込むタイプを採用する。「携帯電話機など,薄型化が求められる基板でよく施される手法だ」(部品メーカーの技術者)。一方,AQUOS Gシリーズのコネクター類は,ほとんどが接続部に対して上側から差し込むタイプだ。シャープがこのタイプのコネクターを採用するのは,液晶テレビの組立工程での作業性を高めるためと考えられる。日立は作業性を向上させてコストダウンを図るより,薄型化を優先させた可能性が高い。
プリント基板上に配置する部品の実装方法にも,徹底した薄型化のこだわりが存在する。電解コンデンサやヒューズといった背の高い部品は配線を折り曲げることによって,横配置にしている。横配置が難しい高周波リレーは一度,別のプリント基板に実装した後,横置きにし実装するという手法を施している。「ヒューズや高周波リレーの実装方法は強引だ。信頼性面で多少の不安は残る」(部品メーカーの技術者)
電源基板の表側に続き,電源基板の裏側部分も確認してみる。プリント基板の裏側に部品は実装されていないが,薄型化の取り組みが随所に見られる。
すぐに分かるのが,高さをそろえて電源基板を水平に配置するために数多くの樹脂製のスペーサを取り付けていることだ。今回は基板自体が厚さ約1mmしかない。「ここまで薄型化すると,基板の歪みやたわみによって基板が下のフレームに接触し,配線が短絡する危険性がある。平坦化することは必須だったのだろう」(部品メーカーの技術者)
スペーサには,円状と帯状の2種類がある。円状のスペーサは基板に均等に配置しているのに対して,
帯状のスペーサは,電源基板の下側部分に多数取り付けている。「強度面に不安があったのだろう。帯状のスペーサは,補強のために後で取り付けられた可能性が高い」(テレビ・メーカーの技術者)
スペーサの高さは共に約2mm。この高さに合わせて,電源基板の裏側に主に2つの薄型化対策が施されている。1つが電解コンデンサの実装方法である。プリント基板を切り抜いて電解コンデンサを沈み込むように実装することで,薄型化を図っている。もう1つが,はんだ付け後に部品の不要な配線を切り取ることでスペーサの高さにそろえていることだ。配線を切り取る作業により多少のコストアップはやむを得ないが,細部にわたる薄型化のこだわりが垣間見える。


デジカメ・携帯関連・空気清浄機・電気給湯機・超薄型TV&太陽電池電・急速充電器

2009-06-19 00:41:02 | Dニュース

オリンパス-マイクロフォーサーズ規格の第一弾デジカメ「ペン E-P1」-
(2009/06/17  日経)

オリンパスは16日、「マイクロフォーサーズ」規格のレンズ交換式デジタルカメラ「オリンパス・ペン EP-1」を、7月3日に発売すると発表した。同規格のデジタルカメラは、パナソニックの「DMC-G1」「DMC-GH1」に続き3機種目で、オリンパスとしては第1弾となる。デザインはクラシック調で、レンズ交換が可能なデジカメとしては世界最小・最軽量という。
予想実勢価格はボディーのみが9万円前後、標準レンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 14~42mm F3.5-5.6」を同梱するレンズキットが10万円前後、単焦点のパンケーキレンズ「M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8」を同梱するパンケーキキットが11万円、標準レンズとパンケーキレンズの両方を同梱するツインレンズキットが13万円前後の見込み。
マイクロフォーサーズ規格は、一般的なデジタル一眼レフカメラとは異なり、ファインダー用のレフミラーを搭載しない構造を採用する。レンズマウント部分も小型で、カメラ本体を小型化できるという特徴がある。
E-P1は幅120.5×高さ70×奥行き35.0mm、重さは本体のみで335g。同じくマイクロフォーサーズ規格のパナソニックのDMC-G1(幅124×高さ83.6×奥行45.2mm、重さ385g)よりさらに小型・軽量化した。
イメージセンサーは、3月発売のデジタル一眼レフカメラ「E-620」などにも採用している4/3型ハイスピードLive MOSセンサーで、有効約1230万画素。新開発の画像処理エンジン「TruePic V」を搭載し、コンパクトなきょう体ながらデジタル一眼レフと同等な画質で撮影できるという。 
解像度1280×720ドット、秒間30フレームのモーションJPEG形式によるハイビジョン動画を撮影する機能、色を強調するなどの写真効果を加える「アートフィルター」、最適な撮影モードを自動設定する「iAUTO」などの機能も備える。
製品名として、1959年10月に発売され世界で17機種1700万台を販売したハーフサイズカメラのブランド「オリンパス・ペン」を復活させた。丸みを帯びた金属製のシャーシや小型のレンズ、フラッシュを取り付けるアクセサリーシューの台座の形状なども、オリンパス・ペンシリーズを彷彿とさせるデザインとなっている。
ボディ内手ブレ補正機構を搭載し、最大4段の補正効果があるとしている。同社製デジカメでは初めて、記録メディアにSDHC/SDメモリーカードを採用した。
フラッシュは内蔵せず、オプションの外付け型「FL14」(2万1000円)を同時発売する。ビューファインダー「VF-1」(1万8375円)のほか、レンズマウント変換アダプターとして、フォーサーズアダプター(2万1000円)、OMアダプター(同)も発売する。

Nokia-タッチスクリーン音楽携帯やスマートフォンなど新モデルを発表-
(2009/06/16  Itmedia)

Nokiaは15日、タッチスクリーン音楽携帯「Nokia 5530 XpressMusic」を発表した。5530 XpressMusicは2.9インチのタッチスクリーンを備えた199ユーロの低価格タッチケータイ。音楽機能に重点を置いており、連続再生時間は27時間で、4Gバイトメモリカードに対応、Nokia Music Storeから直接音楽を購入することもできる。
タッチスクリーンを生かしたインタフェースを採用しており、最大20人の友人のサムネイル画像を「回転木馬」のようにスクロールして選択し、電話をかけたりメールを送ったりできる機能や、写真やビデオ、ネットアプリケーションなどにワンタッチでアクセスできるMedia Barも備える。
通信方式はGSM/EDGEに対応し、無線LAN機能も備える。NokiaはホットスポットネットワークのBoingoと共同で、5530 XpressMusic向けに一部地域で3カ月間無料アクセスを提供する。発売は第3四半期の予定。
また、同日、スマートフォン「E72」、折りたたみモデル「Nokia 3710 fold」も発表した。E72はE71の後継となるQWERTYキーボード搭載のスマートフォン。パフォーマンスを強化したほか、ナビゲーションキーを新しくし、カメラを500万画素にアップグレードし、標準的な3.5ミリのオーディオジャックを加えたという。NokiaMessagingからYahoo!、GoogleなどのIMアカウントやWebメールを利用することもでき、Microsoft Office2007と互換性のある新バージョンの「Quickoffice」も搭載する。E72は第3四半期に350ユーロで発売の予定。
Nokia 3710 foldはデザイン重視の折りたたみモデル。320万画素のカメラ、GPS機能を搭載し、シンプルなインタフェースを採用。Nokiaの各種Oviサービスに対応し、Ovi StoreやNokia Mapsのさまざまな位置情報サービスを利用する。3710 foldは第4四半期に140ユーロで発売の予定。

Samsung-タッチスクリーンのスマートフォンと携帯の新モデルを発表-
(2009/06/16  Itmedia)

Samsung Electronicsは16日、新端末「Samsung Jet」を発表した。スマートフォンの高度な機能と、従来の携帯電話の使いやすいインタフェースを併せ持つ「スマートフォンよりスマートな端末」だとしている。
Samsung JetはAMOLED(アクティブマトリックス有機EL)3.1インチフルタッチスクリーン、500万画素カメラ、GPSを搭載する。インターネットブラウザは独自ブラウザの「Dolfin」を採用。同ブラウザは5ページ同時閲覧、お気に入りのサイトをウィジェットとしてホーム画面に登録、広告ブロック、片手でズームができるワンフィンガーズームなどの機能を持つ。
このほかマルチタスクマネージャやMicrosoft Exchange ActiveSync、タッチ対応インタフェース「TouchWiz2.0」、画面上に指で文字を書くことで端末のロックを解除したり、メニューを実行する「スマートアンロック」などの機能も備える。通信方式はEDGE/GPRS Class 12、HSDPAに対応、Bluetooth 2.1、Wi-Fiもサポートする。サイズは108.8×53.5×11.9mm。
また、Samsung Electronicsは同日、タッチスクリーン携帯「OMNIA」シリーズの新機種をCommunicAsia 2009イベントで発表した。初代OMNIAの後継となる機種とQWERTYキーボード付きのビジネス向け「PRO」2機種、「LITE」の合計4機種。
「OMNIA II(I8000)」は、3.7インチAMOLED(アクティブマトリックス有機EL)ディスプレイとWindows Mobile 6.1 Professionalを搭載したオールインワンモデル。「R Touch(抵抗性タッチスクリーン)」で、タッチ操作により正確に反応するという。DVD並(480p)の動画再生が可能で、通信規格はHSUPA 5.76Mbps、HSDPA7.2Mbps、Wi-Fiに対応。ストレージ容量は最大で48Gバイト。
「OmniaPRO B7610」は、タッチスクリーンとQWERTYキーボードを搭載。「Work」モードと「Life」モードがあり、仕事にもプライベートにも対応したモデルという。複数の企業向け電子メールソリューション、Microsoft Officeをサポートし、HSDPAおよびWi-Fiで高速にネットサーフィンができるとしている。500万画素カメラ、A-GPS機能も搭載する。
「OmniaPRO B7320」は、QWERTYキーボード搭載の小型モデル。FacebookやMySpaceなどのSNSや、Microsoft、Google、Yahoo!のIMをサポートし、300万画素カメラ、FMラジオ、Wi-Fi機能も搭載。
「OmniaLITE(B7300)」は、マルチメディア、インターネット、ビジネス向け機能を備えたオールラウンドモデル。プッシュ型電子メール、Microsoft Office、マルチコーデックサポート、300万画素カメラ、A-GPS機能などを備える。

三洋電機とシャープ-空気清浄機の販売が好調-
(2009/06/17  毎日新聞)

新型インフルエンザ対策で、空気清浄機への関心が高まっている。家庭用の販売が好調で、メーカー各社は商機到来とみて業務用の販路拡大を活発化させている。
三洋電機は16日、業務用空間清浄機を今秋以降に北米で発売すると発表した。新型インフルエンザの拡大で北米では空気中のウイルス抑制に関心が高まっており、5月からニューヨークの空港や学校、国連本部の医務室待合室などに約30台を順次寄贈して試験運用している。成果をもとに販売する。欧州や中国でも試験導入しているが本格参入は北米が初。
清浄機はウイルスや花粉などの働きを99%以上抑える「ウイルスウォッシャー機能」を搭載。国内では新型インフルエンザの影響もあり、5月の売上高が家庭用で前年同月比50%増、業務用で25%増と好調。
一方、シャープは16日、空気中のウイルスなどを分解して除去する独自の除菌イオン発生装置を、帝国ホテル東京(東京都千代田区)の一部客室(70室)とレストランの空調ダクト吹き出し口に導入すると発表した。全客室(約1000室)と、帝国ホテル大阪(大阪市北区)などへも順次導入する予定。
発生装置(幅24×奥行き6×高さ10cm程度)は既存の空調システムに後付けでき、除菌イオン「プラズマクラスターイオン」を放出。ウイルスのほか、服に付着したたばこや汗などのにおいも除去する。約30平方メートルの部屋で24時間稼働した場合の年間電気代は約270円で、同社は今後、ホテルのほか総合病院などへの展開も図る考え。

テクノ・プロジェクトと農林菌類-IH方式の電気給湯機を共同開発-
(2009/06/17  日経)

ボイラー開発のテクノ・プロジェクト(新潟県長岡市)と県内のきのこ栽培大手の農林菌類(新潟県長岡市)は、寒冷地でも高い省エネ性能が得られる電気給湯機を共同開発した。調理器具などに使われている電磁誘導加熱(IH)方式を採用。同市内の公衆浴場で約1年間実証実験し、普及し始めた「ヒートポンプ式」と同等の性能が得られたことから、外販を目指す。
新型の給湯機はコイルに交流電流(周波数130Hz程度)を流すと、内部に強い磁力が発生する電磁誘導現象を利用している。鉄粉、ニッケルなどを焼結させた金属の棒を真ん中に入れると、電気抵抗により発熱。ステンレス容器で覆われたコイルと真ん中の棒の間を通り抜けるうちに水が温められる仕組み。

韓国LG Display-「薄膜型」太陽電池を本格開発へ-
(2009/06/17  日経)

液晶パネル世界2位の韓国LG Displayは16日、太陽電池事業に参入すると発表した。ソウル市郊外の坡州市にあるパネルの主力工場に今年末までに500億ウォン(約40億円)を投じて、太陽電池の試験生産ラインを設置。パネル技術を転用して原料のシリコンを節約できる「薄膜型」の開発に取り組む。2012年の量産開始を目指す。
事業化に向けて年末までに太陽電池の研究開発人員を50人規模に増員する。親会社のLG電子は現在の主流方式である「結晶型」太陽電池の技術開発を続けており2010年1~3月期に量産を開始する予定。
グループ内で結晶型と薄膜型の両方式を手掛けることで、先行する日本、中国、台湾や欧州勢を追撃する。
薄膜型は結晶型に比べ光エネルギーを電力に変える変換効率に劣るが、原料となるシリコンの使用量は少ない。シリコン需給はひっ迫しているうえ薄膜型を実用化しているメーカーはシャープなど少数に限られており、LG Displayは変換効率の改善を急ぐ。

九州電力-米EnerDel社と急速充電器を共同開発-
(2009/06/17  日経エレエクトロニクス)

九州電力は自動車用蓄電池に関する世界会議AABC(Advanced Automobile Battery Conference:6月10日~12日)で、米国のLiイオン2次電池ベンチャーEnerDel社と共同開発したEV(電気自動車)用急速充電器を公開した。
急速充電器の基本性能は、最大電圧が直流450V、最大電流が135A、電力損失が60kWであり、電池容量の80%を20分で急速充電できる。九州電力では現在、同様の充電器を北九州、福岡、宮崎にそれぞれ1基設置し、同社が利用している三菱自動車「i-MiEV」の充電に活用している。
急速充電器の特徴は、AC/DCコンバータを備える母機(最大電圧直流500V、最大電流150A)に最大4基の子機を連結できること。これによって子機を小型化することが可能になった。子機は同時に2基での充電が可能で、1基目の充電が高電圧での充電から低電圧に切り替わった段階で、2基目の高電圧充電が始まる。
急速充電の対象EVはノルウェーThink社の「TH!NK city」で、開発は米インディアナ州のEnerDel社R&D部門で行った。九州電力は昨年のAABCに、急速充電器を参考出展し、その後EnerDel社の事業パートナーである伊藤忠商事が交渉窓口となり共同開発を進めてきた。なお、Think社は現在、ノルウェーでの民事再生法の下で再建中であり、09年夏以降に車両生産を再開する見込みだ。Think社は現在EVにナトリウム-ニッケル(Na-Ni)塩化物2次電池を搭載しているが、将来はEnerDel社だけでなく、米A123Systems社からもLiイオン2次電池の供給を受ける見込み。
使用したEnerDel社のセルは、正極にLiNiCoMnO2(3元系)、負極にカーボンを使ったラミネート型で、定格容量は18.5Ah、定格電圧は3.7V(最大電圧4.1V、最低電圧2.7V)、質量あたりのエネルギー密度が150Wh/kg以上。電池サイズは幅192×長さ248×厚さ5.8mm、作動温度をマイナス20~プラス52度Cとした。1つのモジュールは24セルで構成し、2つのモジュールをサブパックとし、これを8個使って電池パック(セルの総数384個)を作る。電池パックは空冷式で、定格容量は74Ah、定格電圧は350V、全体容積は222L、重量は283kgとなる。
急速充電器の海外戦略について、九州電力の総合研究所・リチウム電池・EV推進グループの藤田寛文氏は「アメリカでの今後のEVインフラの発展と、DOE(米エネルギー省)が主導するEV充電機器の仕様標準化を見据えながら、販売の機会を探っていきたい」と語った。