サジッタ&清史郎の部屋

相棒3頭と暮らす馬日記

清兎のビデオを見て、

2005-07-26 14:58:03 | 清兎
Fさんからのメールです。

・・・・
背中のトップラインの柔軟が不十分なのではないか?過服従の要求に反抗するのはそういう苦しさがあるのかも。
馬のズルなのか体が苦しいからなのか、映像では判断できないから鞭での懲戒の是非はわからない。
体の不具合から発生しているのであれば強い要求をしてもあまり意味がない。

体全体の柔軟が不足している? あるいは片側脚(単独脚)の扶助への反応が鈍い?
いずれにしても一度レベルを落として基礎を確認、おさらいをしてみてはいかが?

その上で Long And Deep (L.A.D.前下方)を当面の目標にしてみるのは効果があるかも知れない。
LAD状態になったら今感じる不具合はおおかた消滅してくれるのではないかと期待したい。
元来が口に難しい玄人向きの馬のようだが、それだからこそ下手が乗っても安心して乗れる馬になって欲しい。
M笠君が乗ったら馬が伸びて弾発が不足するというのは馬がLAD状態になっていないからではないのか?
手脚の小手先の技術でLAD状態に導くのではなく、誰が乗っても(学生であっても)馬が常に銜を求めて前に突っ込んでくる状態になっていれば、後は壁を作って前躯を起こしにかかればよい。
調教はできるだけシンプルな手法で行うべきだと思う。

一人30分づつの騎乗のなかで、二人とも伸長運動と休憩が少ない(無い)ということが少し気がかり。
伸長運動はM笠君が速歩、駈歩で各一回、貴君には見られなかった。休憩は交代するときの一回のみ。
伸長と収縮は尋常運動を支点にして天秤の両端にあるという。つまり伸長と収縮は相互を刺激しながら成長していくといわれる。
収縮が良くなりさえすれば伸長は自然と良くなる、という考えは間違いではないが、片方ばかり集中してやるというのは全体のバランスを壊すもととなる。
休憩は頻繁にとるべきだ。肉体的にきついからというわけではなく、むしろ精神的緊張にもっと配慮すべきだと思う。
貴君の過服従要求に抗して長時間の反抗を続けた。
これは肉体の苦しさが精神的な嫌気を誘発した結果なのだろうが、精神的緊張は百害があるだけで何の利益もない。
わざとズルを決め込んでいるときは懲戒も必要だが、多くは緊張を解いてやる方がセオリーだろう。
リラクゼーションというのは主として精神的な分野なのだから、極力精神的緊張は避けて通るべきではないだろうか?
そのようなときには要求を一段落とそう。

M笠君は久しぶりに見た。将来伸びるだろう素質を改めて感じた。
まず下半身がしっかりしていて脚がふらつかない。
次に拳が起きていて手首のスナップが有効に働いている。将来伸びる人はすべて基本を大事にする。
ただ拳によって作られる前方の壁が不徹底だ。全体に貴君に比べて馬に自由を与えているのは経験不足であってこれは欠点とは言えない。
しかし自分で“これ以上は譲らない”と決めた壁は絶対守らねばならない。
そうすることによって馬は銜を受け取ることを学び、LAD 状態となる。
後は考え方次第だ。考え方さえ本物であれば現在できる、できないは大した問題ではない。時間が解決してくれるからだ。
・・・・・・


じっくり読み返して、運動に反映するよう考えるところです。


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