サジッタ&清史郎の部屋

相棒3頭と暮らす馬日記

自分の言葉に、感覚の間違いを知る

2006-10-20 20:55:16 | コーチとして
夏前・・・くらいだったでしょうか、3課目2006Aのシンプルチェンジについて、シンプルチェンジを行なう際には、中央線上で手綱を引っ張って常歩に落とそうとするのではなく、波打ち際から海に向かって進み、大波にひっくり返されるような感覚でバランスバックしつつ減脚・・・的なことを記事にしました。

これはある部分では間違っていないのですが、その後の運動でシンプルチェンジの質が上がってくるにつれ、全く違った注意点が出てきました。

今現在私が4湾曲シンプルチェンジで意識しているのは、長蹄跡から直角に中央線に向かって回転した後、シンプルチェンジまでに正確に収縮駈歩を3歩入れて常歩に移行・・・です。
長蹄跡から中央線に向かって3歩走ってからシンプルチェンジではなく、中央線の手前までシンプルチェンジするまでに収縮駈歩を3歩ですから、似たような言葉ですが実際に行なってみると違いは歴然です。

充分に駈歩が収縮できていない馬にこれを要求しますと駈歩が維持できなくて、常歩に移行するまでに中間速歩が入ってしまいます。中間速歩が入ってしまっているということは、既にシンプルチェンジではなくなっていますので、完全に運動の失敗です。

馬の調教レベルが上がってきて、常時収縮駈歩が楽になってきますと、この3歩を数える時の注意点も変ってきます。
注意点のメインは、前肢で元気良く地面を叩かせること。前肢が地面を元気良く叩いていることこそ、紛れもなくバランスバックが出来ていて、正しい収縮駈歩が出来ている状態です。



ここまで記事を書いていて、自分で『はっ!!』としました。

実はこの記事、書き始めてから3時間近く掛かっているのです。シンプルチェンジの正しい感覚が、以前このブログに書いたことと違っているぞ、、、の思いがあり、いつか修正記事を書かねばならないと気にしていました。

食事を挟み、風呂を挟み、何度か推敲しながら文書を書き進めていたのですが、風呂の中で『はっ!!』っとしてしまいました。
美子の駈歩運動で、最も欠けている要素は・・・この【前肢で元気良く地面を叩く】だったんだ・・・、です。

『推進が足りないぞ!!』 『シートが悪くて、推進ポイントがずれているぞ!!』 果ては『集中力が足りないから失敗するんだ!!』と檄をとばし続ける指導だったのですが、実は何一つ具体的な指導になっていない。

そうだ、明日から本番までの2週間はこのことだけに神経を集中させよう。元気良く前肢が地面を叩く中間駈歩。元気良く前肢が地面を叩く踏歩変換。元気良く前肢が地面を叩く巻き乗り。そして横歩、反対駈歩。
私自身が目の前の霧が晴れた思いです。

明日の部内試合では、美子がどのくらい演技で表現できるか判りませんが、何だか私自身元気が出てきました。『よっしゃ~、後もう少し頑張るぞ~!!』
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