人生の謎学

―― あるいは、瞑想と世界

首と頭について

2008-08-23 00:41:06 | 随想
■首は頭とほぼ同義ですが、脳を含むかどうかによって、微妙に意味合いがちがってきます。「首狩り」という習俗行為において、人間の頭に宿る霊力を無視して考えることができないように、頭蓋崇拝の根底には、頭蓋に霊力を認める考え方が歴然と存在します。

頭は脳を含み、文化史的にも宇宙との関係で位置づけられてきましたが、とくに心や知性、宇宙や太陽や権力などを表徴することになります。
また頭は身体の他の部位から独立していると考えられ、男性の頭がとくに死後も口をきく話が多く残っています。「首を切られても小一時間、チャールズ1世は歩いてしゃべった」とイギリスの子守歌にはあるそうです。


〈首と頭について〉_1

〈首と頭について〉_2


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