人生の謎学

―― あるいは、瞑想と世界

死神について

2008-03-01 22:27:46 | 運命をめぐって
■「運命とか宿命とかという概念は、その底流に何か因果律的な時空間を包含しているものだが、悪霊や病魔としての死神には、そのような属性が希薄に感じられ、人間の側からは、そのぶんだけ無差別的に死神に〈憑かれる〉という、漠然とした恐怖がある。しかしこの無差別性は、運命や宿命の発現過程の抽象的な性質と比較するならば、はるかに具体的で具象的である。つまり死神は、運命や宿命よりも分かりやすい概念であり、人間の言動や意識の表層に取り憑く傾向がある、といえるかもしれない。ただし、運命や宿命に〈憑かれる〉ことがあっても、人はすぐには死なないが、死神に〈憑かれる〉ということは、間近の死を強く示唆するものであり、これが死神に対する恐怖を増大させる理由だろうと思われる。」――

死神というものについて、最低限の知見を、以下にまとめました。いずれ続篇を書きたいと思っています。

この3ページの他に、作者不詳の『死神は語る』なる超短篇を、別途添付しておきます。

《死神について》_1

《死神について》_2

《死神について》_3

・関連資料_0005

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« デルフォイのアポロン神殿 | トップ | 生命の誕生 »
最新の画像もっと見る

運命をめぐって」カテゴリの最新記事