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今治山岳探検隊

自然の美しさや厳しさを体験し、生きている喜びを確認する探検隊です。

2014.1.21 真冬の表参道

2014年01月21日 | インポート

いやー  残念でした。 またやられました。  

今日も偉大な自然に挑みましたが、自然のちょっとしたいたずらの前では手も足も出ず、なすすべもなく、目標の天狗岳のはるか手前で途中撤退でした。

しかし、あまり経験できない自然の表情・雰囲気・造形物などの一部を写真に収めることが出来ました。  

Dsc03184

石鎚登山ロープウエイ手前2Km工事中につき、平日のみ時間帯通行止。
昨日は大寒でした。今治では昨日夜から雨が降り、今日も悪天候の予報です。

こんな日に、とも思いますが、こんな日にこそ経験できることもあるよね。  

多くの積雪が予想される為、単独行では 「初」 のロープウエイ利用です。
Dsc031908:24

下谷駅切符売り場、8:40の始発に乗ります。 外はすでに大雪やね。

「片道1枚下さい」。 料金表にはありませんが、1000円でした。

今日は最初から、下りロープウエイ最終の17:20(だったか?)を過ぎることを覚悟しています。

過ぎなくても原則歩きです。

人工物はできれば使いたくないよね。  

あっという間に標高1300m地点到達。 気温約マイナス5℃。

外を見るとやはり大雪と積雪、駅構内でアイゼン装着、9:05出発。

Dsc031969:11

出発から6分、この場所でこの積雪量は‥‥、大丈夫か?

不安もありますが、それよりもはるかに大きい期待感。  

Dsc032069:28

深雪のためペースが上がらず成就社到着。

降り続く 雪 雪

Dsc03209もう1枚。

Dsc032109:35

表参道入口の門から撮影。

本当に行くのか? なぜ行くのか? この先に何があるのか? 

行けばわかるよ。  
Dsc032159:44

積雪は少ない所でも60~70cm、多い所では2m前後、右からの強風と降雪により、吹き溜まりの所では雪が山のようになり登山道をふさいでいます。

ほとんどが新雪のため足を取られ、歩行にはかなり影響があります。

写真奥に向かってまっすぐ登山道が伸びていますが、腰まで、一部は胸まで雪に埋まりながら前進です。

これでは無理やね、目的地まではとてもたどり着けそうにありません。  

手前に写っているのは先日買ったストック。グリップ部分にカメラが取り付けれるやつです。

積雪量を測るため、先のバスケットは取り外しています。

Dsc032199:49

奥に鳥居が見えてきたよ。

Dsc032269:53

ここは登山道です。奥に向かって道は伸びていますが、まるで海の大波のように見える積雪、美しい姿ですね。

手前に写っているの自分の足跡で膝くらい埋まっています。奥の雪の壁は背丈以上の高さがあります。壁を壊しながら前進しましょう。
Dsc032279:58、八丁。

腰まで埋まりますよ。  強風は止みません。 気温約マイナス6℃。
Dsc0322910:01

なんだここは?こんな所あったか?

この下に平坦な登山道があるとは想像できないような光景。

ここは犬かきが有効です。 時々平泳ぎも混ぜましょう。

Dsc0323210:15

うーん ?  

ここは頭から体当たりだな。  

Dsc0323511:04

積雪はますます深くなります。

標高は約1530m、気温約マイナス8℃。

たまにある看板や標識でルートの確認ができますが、なければ判断に苦労します。1か所、方向が分からず引き返し、時間をロスしました。
Dsc0323811:11

ここは試しの鎖の上り口です。

どうせ途中までで引き返すんなら、この鎖に上がってみよう。  

しかし、いくら犬かきしても、いくら足を上げてみても現在地から変わることがありません。

足元の雪が崩れ、上から雪が落ちてきてどうにもならんね。  

しかたない、あきらめて迂回しよう。

Dsc0324011:14

う回路を撮影。

ほー  、ここもすごい積雪やね。 鎖が見えるけん間違いないね。

Dsc0324411:27
前社森の小屋。 雪かきせんと重さで壊れそう。
Dsc03241小屋から先のルート。

もうダメです。

11時半、この天候、帰りにはもう自分の足跡は残っていないかもしれません。
遅くなることは覚悟していましたが、単独行、気持ちが折れてしまいました。

せめて試しの鎖にだけは上ろう。  

Dsc03243

あの上までです。
その前に休憩、水分補給。  

Dsc0324911:38
お  こっちからなら登れるぞ。 凍っとるけど。  
Dsc0325311:42
途中での撮影は危ないですよ。
Dsc03258岩上の祠。
強風が吹き付け、通路は雪に埋まっています。
Dsc03260祠の上から下を撮影。

気温マイナス8℃
Dsc0326511:54

試しの鎖成就社側の積雪は大量です。鎖を使わずこのまま滑って下りれそうです。
Dsc0327212:36
復路。 すでに自分の足跡は消え、壊したはずの壁も再生しています。
Dsc03277_212:54

Dsc0328913:09
13:53、成就社到着。
Dsc0330714:15
ここから右折して西之川(3.7キロ)を下ります。
Dsc0330914:31
若干のくぼみとテープをを目印に進みます。
Dsc0331214:46
積雪量(50cm)が多いので判断に迷う所もあります。

Dsc0332315:40
気持ちの弱さが出てしまいましたが、いい経験になりました。
これで良かったんですよね。  

コメント (2)
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2014.1.5 面河渓谷~愛大小屋

2014年01月05日 | インポート

本当は御来光の滝まで行くつもりでしたが、失敗しました。  

冬の御来光の滝挑戦は今回で3回目です。

1回目は2012.2.4、時期が悪く、深雪にやられ、愛大小屋手前で撤退。

2回目は2013.1.6、積雪量が少なく、多くのトレースもあった為、難なく滝まで行けました。

今回で3年連続、1勝2敗になりましたが、以下報告します。  

6:50、自宅出発。

Dsc029297:59、黒森峠、985m。 唐岬の滝以降黒森峠過ぎまでは道路上ほぼ全面雪。
Dsc029328:43、面河渓谷。

標高約700m到着。自分の車1台だけやね。 ちょっと不安。  

気温約マイナス2℃、天候  、8:57出発。

9:11、登山口標高約770m通過。

標高1000m辺りからルート上には全面雪、しかし数人のトレースがあります。

愛大小屋まで行ったのか?

Dsc0294310:15

標高約1250m、積雪約40センチ、意外と積雪が多いですが、トレースのおかげで影響は少ないですね。

Dsc0295210:57

標高約1460m、積雪約60cm、気温約マイナス1℃、天候ほぼ快晴。

暖かいので、上服は最初からシャツ1枚でしたが、それでも大汗をかきます。

Dsc0295911:06

斜面の向きが変わり、北斜面になると積雪量が増します。約80cm。

トレースがまだありますが、おそらく1名です。
Dsc0296111:07

ついに石鎚南壁が現れましたね。

積雪があり、こんなに天気の良いこの方向からの南壁はなかなか見れんよね。  

写真もいいけど、実物は‥‥  。

ここは 45’05”N 06’43”E 標高約1500m。

Dsc0297411:13の南壁。

Dsc02978_211:26

トレースは矢印のように向きを変え、谷側に向かっていますがGPSの現在地情報からすると、ここはほぼ尾根伝いのはずです。谷側ではなく尾根に上がるほうが良さそうですね。

ここからはトレースをはずれ、自分で道を作っていきます。

積雪は1m以上あるものと思われ、本来のルートなどは全く分からず、1枚の平面の斜面にしか見えません。以前私が付けていたテープなども、途中から全く発見できなかったね。
Dsc0298211:49

45’16”N 06’30”E 標高約1550m、尾根の北東側に白く輝く山が見えました。二ノ森ですね。左はクラセですかね?

12:25、 45’24”N 06’27”E

Dsc0299012:35

標高約1600m、積雪は1.5mかそれ以上あるものと思われます。

写真矢印のように中央に向かって歩きますが、本来のルートは全くわかりません。約15分おきにGPSで現在地を確認しながら前進ですが、実際のルートより標高差で約20~30m上を歩いています。歩けるうちはなるべくこの高度を維持して行きます。

雪質はここ数日の暖かさにより、日中表面の雪が解け、夜凍るので硬めなのがまだ幸いしています。しかし、急斜面・障害物越えなどもあったけど予想以上に時間がかかり過ぎです。御来光の滝など問題外やね、無事に愛大小屋までたどり着けるかどうかすら不安になって来たよ。

Dsc0036112:55

振り返って自分の足跡を撮影。 45’31”N 06’21”E 標高約1630m

ゆっくりですが確実に愛大小屋に近づいています。

GPS情報は本当に役に立つね。

Dsc0300813:27

一段と見晴らしの良い尾根に出ました。

Dsc00365以下、高倍率カメラにて撮影。

Dsc00368中央からわずかに右、天狗岳の祠が見えます。

Dsc00367南尖峰。

以上、45’40”N 06’21”E 標高約1620mから撮影ですが、地図ではすぐ眼下に愛大小屋があるはずだが‥‥  

  あれ? あれ! あれか?

Dsc0301213:37

屋根らしき物が一部見え、降りてみると、やはりそうでした。

ついにここまで来たね。

やはり最近は誰の足跡もありません。入口のドアは半分埋まり開けられません。

雪がなければ何でもない所ですが、深雪の中苦労してたどり着いたことは、高い達成感があります。  

しかし、本来の目的地は御来光の滝だったよね。

まあいい。  

美しい石鎚とその周辺の景色が楽しめ、自然と十分遊び感じることができました。また多くの写真と動画が撮れたことは非常に満足です。

気温マイナス2℃くらいか?暖かいね。
 

愛大小屋には約5分滞在、帰りが心配なので急いで帰りましょう。

Dsc0302214:30の二ノ森。

Dsc0303214:55の石鎚。

Dsc0303616:05、登山口到着。

Dsc03047面河自然観察路もいいかもね。
16:26、 到着。

今日の写真148枚、動画6本。   今日も楽しい登山でした。

コメント (3)
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2014.1.1 保井野~堂ヶ森

2014年01月01日 | インポート

あまり関係ないけど、元旦やね。

冬の堂ヶ森は3年連続で行っていますが、今回で4年です。

比較的登山口から近く、ルートも難しくなく、山頂からの景色がいいよね。

しかし積雪量や雪の状態によっては途中で断念の可能性もあります。

道路上および登山口までは積雪はなく、自宅からちょうど1時間、8:33に保井野駐車場に到着。自分以外の車はありません。

Dsc02835

気温約2℃、天候くもり、標高約560m、8:41出発です。

出発して約20分、標高約680mの青滝山との分岐辺りから雪が現れました。

ルートには雪に数人のトレースがあるね、頂上まで行ったんかな?

Dsc028449:45、から池。

標高約1110m、積雪は約50cm、気温約マイナス1℃。トレースがあり、雪の影響は少なく、少し残念な気がしますね。
Dsc0285910:27、水呑場。

積雪は約80cm、ストックは雪が深くて役に立たないのでここに置いて行こう。

Dsc0286410:40、いい雰囲気。

Dsc0287310:55、保井野、梅ヶ市の合流地点。トレースがあったはずですが、ここからは消えています。

強風が吹きつけているので消えたんですね。  
Dsc0287611:04、部分的に太陽の光が当たり、幻想的な雰囲気がします。
Dsc0287711:12、山頂の反射板が見えてきました。トレースは消えて見えませんが、ルート上を踏むと明らかにトレースがあったことが分かる感触があります。

積雪は1mを超えているはずです。
Dsc0288811:56、堂ヶ森の尾根。

Dsc0289112:02、登頂。

標高1689m、気温約マイナス5℃。時折強風で舞い上がった雪にたたかれ顔が痛いね。  
クラセ、石鎚の山の上部はガスがかかり見えんけど、時間があるのでちょっと待ってみよう。

Dsc0292012:42、一時的にガスが晴れ、クラセの頂上が見えました。奥には石鎚もわずかにみえます。
Dsc02907雪、深そうやね。

Dsc02919

これ以上晴れる気配も無さそうなので、そろそろ帰りましょうかね。
12:50、下山開始。

14:17、駐車場到着。

今日も冬山の雰囲気が十分味わえた登山でした。

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2013.12.22 伊予富士

2013年12月22日 | インポート

今週も行きましたよ。

3連休やけんね、1日くらい行っとかんとね  

メジャールートなので、FさんとI君も誘いました。

8:10、新寒風山トンネルを高知県側に抜けると、道にはかなりの積雪があり、旧寒風山トンネルに向けて左折をすると道には全面約10センチの雪、一部は圧雪があります。2WDの私の車は一の谷やかた前でチェーンを装着。

途中、大型ワンボックスカーが脱輪していましたが、どうすることも出来ず通過。場所によってはハンドルをとられますよね。  

Dsc026929:05寒風茶屋到着。

標高約1110m、隣の駐車場の車を入れると30台くらいおるよー。すごいね  

9:22、天候  気温約マイナス2℃ 出発。

Dsc02694記念撮影。

10:18、桑瀬峠到着。標高約1451m、気温約マイナス5℃。

尾根では風が当たり、体感温度はさらに下がります。

Dsc0271410:25、伊予富士方向を撮影。前方には5人程度、先行しているのが見えます。

積雪は50センチ以上あると思われます。多くのトレースがあり、歩行には大きな支障はありませんが、トレースを外すと腰まで落ち込みます。
Dsc0271910:30、歩いてきた方向を撮影。

後からも10人近く来ています。

Dsc0273210:40、美しい自然の姿。

Dsc0273810:42

Dsc0274510:52

Dsc0275610:58

Dsc0276111:05

Dsc0276511:14、気温約マイナス6℃、強風が吹きつけます。  
Dsc0277411:25、正面に伊予富士が見えるはずですが、ガスがかかって全く見えんね  
Dsc0277711:27

Dsc0278511:46、今日のトップグループの2人。ルートを切り開いてくれています。

山頂はもう目の前です。

Dsc0278711:46、後からも多くのグループが必死で上がってきていますね。
Dsc0279111:58、山頂1756m到着。50m先は真っ白、展望はないね。気温約マイナス7℃、強風が吹き付けさらに寒く感じます。  

山頂も混雑してきたので、12:05下山です。

Dsc0280012:40

Dsc0280813:11

13:21 桑瀬峠通過。

Dsc0281613:50  到着
今日も楽しい登山でした。

雪道の運転、慎重に下りましょう。

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2013.12.15 寒風茶屋~寒風山~笹ヶ峰

2013年12月15日 | インポート

メジャールートですが、冬は事情が違うよね。  

同じコースを2011.12.25にも挑戦したけど、この時は深雪で大変な目に合いました。

ここ数日、冬型の天気が続いていますが、今日の積雪量はどれくらいあるのか?

まあ、行けるところまで行きましょう。  

今日は早めに6:40、自宅出発。(早いか?)

7:37、新寒風山トンネル高知県側 一の谷やかた前通過。

Dsc025727:54、寒風茶屋到着。すでに10台近く来ています。2年前の時は国道から雪があり、寒風茶屋への道はチェーンが必要でした。

今日はここまで積雪はあるものの、チェーンは必要なかったね。
標高約1110m、天候、気温約1℃、8:01探検開始。

Dsc025788:14、10人近くのグループに出会いました。皆さん私よりだいぶ年上のようですが、元気ですね。

Dsc025848:37、桑瀬峠、標高1451m、気温約マイナス4℃。

写真右側に写っている2人組(夫婦でしょうか?)にもお会いしました。
Dsc025938:53、最初の金属はしご。

Dsc025969:11、美しい自然を楽しみながらの登山です。

Dsc025999:16、振り返って伊予富士方面を撮影。この時寒風山からの帰りだと言う単独者男性(写真右)に出会いました。
Dsc026039:21、寒風山はもうすぐです。しかし、山頂付近はガスがかかり展望は望めません。  

これも自然の魅力です。

自然にはルールなどなく、すべての物に平等なのです。  
Dsc026079:29、寒風山1763m、気温約マイナス8℃、北斜面から強風が吹き付けてきます。一時的にガスが晴れ、西条市内が見渡せます。
Dsc026099:31、今日の本番はこれからです。2年前の時はここから笹ヶ峰まで2時間半かかりましたが、今日の積雪は当時と比べて半分程度でしょうかねー?踏み跡はやはりありません。
Dsc026149:41、寒風山以降は雰囲気が全然違うね。自分が自然の一部になり、自然の掟を身近に感じられるような気がします。
Dsc026159:43、この辺りで積雪は30~50センチ、ひざ上まで埋まる所もあります。

ペースは落ちますが、確実に前進できます。  

Dsc026199:55、進行方向を撮影。

Dsc0262110:03、木が重そうですね。

Dsc0262310:12、寒風山からここまで約40分。このペースだと、笹ヶ峰には12時前には着きそうやね。  ここは 49’07”N 15’56”E 。

Dsc0262810:36、これはなんという花かね?
Dsc0263810:54、表示はあと25分ですが、約2倍の時間がかかるよ。
Dsc0264011:02、方向はわかりますよ。

Dsc0264211:13、強風で時折バランスを崩します。  

Dsc0264611:22、枝をかき分け、雪をかき分け前進です。

山頂はもうすぐ。
Dsc0264911:38、ここは丸山荘からの道との合流地点、山頂は目の前です。

Dsc0265411:40、山頂も雪と氷の世界やね。  
Dsc0265611:43、確か‥‥看板やったような?
Dsc0266011:45、標高1859m。

相変わらずの強風。  気温マイナス8℃、展望もほとんどないね。  

Dsc02663心配していたほど雪の影響がなく、寒風山から約2時間14分で到着です。

前回と今回の経験により、新雪の降る時期にはアイゼン・ピッケルは必要ないようです。

頂上で休憩できるような状況にはなく、写真撮影だけして12:00、帰りましょう。

途中で  、13:51寒風山通過、14:21桑瀬峠通過。

14:43マイカー 到着。

積雪時の貴重な経験と、美しくまた厳しい自然を堪能出来て満足でした。

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