道端鈴成

エッセイと書評など

鳩流無責任弁論術

2009年11月14日 | Pigeon Watching
鳩流弁論術(1):やさしさ、真摯さ、謙虚さを印象づける無意味伴奏語
・国民のみなさまの
・地方のみなさまの
・○○のかたがたの
・おもいを
・させていただく
・しようでは、ありませんか~っ

鳩流弁論術(2):断固として責任をあいまいにした言い回し
・というおもいであ~りますっ (おもいは良いけど、具体的にどうするの?)
・44兆円は極力超えないように (国債発行の増加に関して。まず基準を緊急財政出動があった昨年度の水準にあげて、その上で、極力って、つよいようだけど結局、できたらいいかなーっ、でも結果は知らないもんねって感じのトーク。)
・25パーセント削減できる、そういう国民だと信じております (二酸化炭素排出に関しては、背景の事情を知ってか知らずか1990年を基準にハードルを上げて、その上で責を国民に断固として押しつけて、ああすっきり。)
・お約束しようでは、ありませんか~っ(約束は相手に対して自分がある責務を負うことの宣言。しかしその宣言の主体を「しようでは、ありませんか~っ」と相手にまでなんとなく広げてしまっている。一見すると、謙虚な感じを与えるかもしれないが、自分の責任をぼかす効果のあるトークである。一方、より簡明な「お約束いたします」では自分を主体とした明確なコミットが生じてしまう。)

鳩流弁論術(3):必殺宇宙人ボケ
・ポカでした (約2億円の脱税疑惑に対して)
・私は地球はまさに生きとし生ける者、人間のみならずすべての生命体、ある意味では生命がないものに 対しても存在しているものだ と思っております(外国人地方参政権に関する質問に際して)

Appendix: Repeatable Pigeon Talk
であるからこそ、ワタクシは、
ある意味におきまして、そのようなことも
必要ではないかということも、
承知をしており、また確信もしておりますが、
しかしながら、一方におきまして、
国民のみなさまがどのように思われているのか、
ということに対しても、
十分に議論を重ねていくべきではないか、
という御意見も頂戴しておりますので、
ワタクシとしましては、
現時点で、また今後の推移を見守りながら、
改めてご説明させて頂くことも
可能なのではないか、という思いで、
全力を挙げて努力しているところでございますから、
であるからこそ、ワタクシは、
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