道端鈴成

エッセイと書評など

Tube's Dilemma:次の予算はばっさり、だけど快挙の福はちゃっかりいただき

2010年06月14日 | Tube's dilemma
はやぶさ帰還で首相が祝意 「日本の技術アピール」 
  菅直人首相は14日、小惑星探査機「はやぶさ」の地球帰還を受け、プロジェクトを率いた宇宙航空研究開発機構の川口淳一郎教授に電話し「帰還は奇跡的で、日本の技術の高さを世界に強くアピールした」と祝意を伝えた。(共同通信 6月14日)
 
はやぶさ、後継機の予算3000万に縮小…着手できず 
  宇宙航空研究開発機構は後継機「はやぶさ2」の計画を進めている。文部科学省は昨夏、今年度予算の概算要求に17億円を盛り込んだが、政権交代を受けた予算削減で3000万円に縮小。製造に着手できなかった。(読売新聞 6月14日)

ぼんぼんで穀潰しだった鳩山氏と違って、菅氏には目聡さ、狡猾さが備わっている。目聡さ、狡猾さは政治家として必要な資質だ。ただしそれは、背骨に健全な政治哲学があり、その目聡さ、狡猾さが国益の確保を目的とし、国際社会での駆け引きにも生かされた場合のことだ。目聡く支持を得られるようなネタには食いつき、狡猾に選挙を急いで、権力の維持を図りながら、二酸化炭素削減や技術開発の冷遇を初めとして長期的な国益を平気で損なう、国際会議では通訳のヘッドフォンを聴いているだけでまともなやりとりもできないでは、かえってマイナスだ。


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