道端鈴成

エッセイと書評など

Pigeon Watching:日本の科学技術を潰そうとする鳩山政権

2010年04月12日 | Pigeon Watching
研究系の38法人を統合へ、政府が仕分け方針

 政府は10日、現在104ある独立行政法人のうち、研究開発などを行う38法人を統廃合した上で、「国立研究開発法人(仮称)」に移行させる方針を固めた。
 23~28日に独立行政法人を対象に「事業仕分け」第2弾を実施するが、国家戦略として研究開発を主導するには研究開発関連の法人を一定程度、存続させる必要があると判断した。
 5月中旬にも決定する独立行政法人改革の基本方針にこうした方針を盛り込む。
 これに関連し、枝野行政刷新相は10日のさいたま市内での講演で、研究開発関連の38法人は「5から15くらいに整理できる」と述べた。
(2010年4月11日 読売新聞)

鳩山政権は、日本の科学技術開発を仕分けしたくてしかたないようだ。第一弾では科学界からの猛反発を受けて修正もしたが、第二弾でも研究開発系をターゲットにしている。「一定程度、存続させる必要がある」という文言には不気味なものを感じる。民主党による日本版ミニ文化大革命でも気取っているのだろうか。子供手当は外国人の子供にまで大盤振る舞いをする一方で、まだ残っている日本の科学技術の相対優位の部分まで取り返しのつかない形で潰したいのだろうか。Natureの記事の警告が現実味をおびてきた。現場に近いところからは、悲鳴とも嘆きともつかない声が上がっている。下に二つ例を示す。日本のマスコミや国民はこんな仕分けショーを喜ぶ愚民が多数なのだろうか?

(1)日本は営々と原研が高温ガス炉の研究をやってきた
熱効率の高いガスタービン複合発電で安全性も非常に向上する
ところが、中国人研究者がチームに混じりこんで、情報は駄々漏れ
2000年頃に日本は3万kw研究炉の運転に成功し、数年遅れで中国が追随していた
ところが、2010年に実証炉建設のつもりで、設計まで済んでいるのに
財務省がバカで研究の価値がわからないから30万kw実証炉の予算を20年先送りにしてしまって
そのあいだに、中国は今年実証炉・商用炉の建設を決定してしまった
このまま行けば、世界の原子力市場で、日本製の旧式湯沸し軽水炉は
中国製のガスタービン原子炉に軒並み商売を持って行かれてしまうだろう
それも、元は日本の原研が膨大な税金を投入して研究開発した原子炉なのに
あなたが途上国なら、安くて商用炉の運転実績データーをくれる中国と契約する?
それとも高くて、研究炉しか運転経験のない日本から買う?
バカみたいな話さ。それで大きなビジネスの油揚げを中国にさらわれてまで
実証炉をケチった金は、60代の団塊が働けるのに年金ニートする財源に
ばら撒かれるってわけで、クズみたいな国だよな

(2)誰でも彼でもこども手当という文教予算がばらまかれている中で、地道な基礎研究に明け暮れている研究費がどんどん削減され研究に支障を生じています。実は私の次女も研究者で生物系の基礎研究をしており、その分野ではNatureに論文を掲載していただいたり、そこそこ評価を受けているのですが、研究所の研究費削減で日本では研究を継続できなくなり、仕方なしにドイツの研究所に移動してしまいました。全くの基礎研究のため、素人にもわかりやすい業績をあげられないのですが、将来生命の起源や、難病の原因究明に役立つ研究であるにもかかわらず、政府(仕分け人)の無知無理解のために予算が削減されてしまうようです。億を超える計測機器を使うため予算を食うのは仕方がないことですが、業績がいろいろな分野の開発に貢献するはずなのに、金がかかるという理由で研究の中断を余儀なくされるのです。あまり偉そうに言えないのですが、これもささやかではありますが頭脳流失と言うことになるでしょう。ドイツへ行ってしまったら、日本の研究機関がよほど環境が整わない限り帰ってこないと言っています。そこそこの研究成果をあげている若手研究者が今のままでは娘と同じようにどんどん海外に流出してしまうでしょう。
 ひるがえって、利口もバカもしかも海外にいる外人の子弟にまで手当が支払われるような愚策は直ちに廃止し、高度な研究を継続できるような環境を整えていただきたいものです。もっとも、「どうして世界一にならなければならないのですか、世界二ではいけないのですか。」というような東アジア系日本籍議員続出している以上日本の研究機関の将来は暗いのは仕方ないかもしれません。

Pigeon Watching:無責任・居直りトリオ

2010年04月11日 | Pigeon Watching
普天間「5月決着」絶望的、実務協議断念へ

予想通りの結果だ。鳩山氏は今度はどんな言い訳をするのだろう。

(1)合理化:地元の皆様にできうるかぎりご負担をかけたくない、強引に負担させられないという思いでなどと遅延を合理化する。
(2)責任転嫁:命をまもる思いでご提案はしたのだが交渉に乗ってこなかった、これから理解を得るよう粘り強くやっていきたいなどと暗にアメリカに責任を転嫁する。
(3)うやむや化:東アジアの情勢変化などより大きなタイムスパンでとらえるべき問題で今後も全力を傾注するなどと自分の発言をうやむやにする。
(4)自ら責任を認める。

現時点でのオッズは、(1)2倍、(2)2倍、(3)2倍、(4)99倍




4月8日の参議院外交防衛委員会の質疑を聴いて、北沢防衛大臣のあまりの無知、無責任、居直りぶりに驚いた。普天間基地移設問題のポイントを全く理解していない。自分の無知、不勉強を棚にあげて質問が通告されてなかったと逆ギレしたり、公になっている情報についても交渉事だから言えないとごまかしたり。

しまいには副大臣が、大臣の無知が公にされるのは国益に反するからと言い出す始末。まさに本末転倒。無知で無責任な人間を大臣にするのが国益に反するのであって、それをあやふやにしないのは開かれた政策議論のためにも当然ではないか。こんな老害大臣はやめさせるべきだ。

この防衛大臣は首相や官房長官の出鱈目・居直りぶりと良い勝負だ。このトリオでは、まともな交渉は望めない。首相や防衛大臣があまりにひどいので、無知や空想を露骨には露呈しない岡田外務大臣が、対比効果でまともに見えてくるが、例によって自民党への責任転嫁を試みて軽くいなされている。


Pigeon Watching:自覚度ゼロ

2010年04月07日 | Pigeon Watching
「政治家がばかでは国もたぬ」=公務員研修の訓示で鳩山首相

  鳩山由紀夫首相は7日の国家公務員合同初任研修開講式で訓示し、入省したばかりの新人を鼓舞したが、その中で「政治家がばか者の集団では(国は)もたない」などと脱線気味に発言する場面があった。
  首相は弟である鳩山邦夫元総務相が政治家を志した際、大蔵事務次官を経て政界入りした父威一郎元外相が「政治家なんてものは物ごいをする情けないばか者だ」と反対した話を紹介。「父親は役人だったことに誇りを感じていた」と語る一方で、「トップの首相が大ばか者であれば、そんな国がもつわけがない」と繰り返した。
  首相としては、政治主導への決意を示しつつ鳩山内閣の優秀さを強調したかったようだが、指導力不足や自らの発言をめぐる迷走が指摘されているだけに、新人公務員も複雑な表情だった。

時事ドットコム 4月7日

恒例の鳩山ブーメランだが、野党の立場で気楽に投げたのが戻ってきたのではなく、あらたに投げている。自分にそれが戻ってくるかもしれないとは全く思っていないようなところが、そして、そういうメンタリティーの人が一国の最高責任者をしていることに恐怖を感じる。この人には自分が権力の立場にあることへの自覚や畏れはないのだろうか?思いだけで政治家の責任が果たせるとでも思っているのだろうか?普天間基地移設問題では、政府内からも「首相は白日夢のような政策ばかり唱える」と冷ややかな声が出る始末だ。

Pigeon Watching:鳩山政権が推進する日本の国家社会主義化

2010年03月31日 | Pigeon Watching
郵政決着 民業圧迫、改革に逆行 「万策尽きた」肩落とす信金関係者

鳩山首相は例によって

郵政改革:限度500万円主張「5年前の話だ」--鳩山首相

数日で見解を変えても平気らしい人なので、5年前の党の主張と矛盾しようが鳩に豆なのでしょう。

60歳代以上の政治家による60歳代以上の国民のためのじじばば国家社会主義でしょうか。
辛酸をなめさせられるのは50歳代以下の日本人ということになるでしょう。

Pigeon Watching:普天間移設問題迷鳩入り

2010年03月31日 | Pigeon Watching
普天間の腹案は「おおっぴらにできない」首相
鳩山由紀夫首相は31日の党首討論で、米軍普天間飛行場の移設先について、「県外、県内と言われてもお答えできない。(自らの)腹案を国民におおっぴらにすることはできない」と述べた。

首相、普天間移設先「現地の了解とりつける」
鳩山由紀夫首相は31日の党首討論で、米軍普天間飛行場の移設先となる地元の合意に関し、「現地の了解なくして、案を進めるわけにはいかない。現地の了解を取り付けなければならない」と述べた。

(a)国民におおっぴらにすることはできない
(b)現地の了解を取り付けなければ案を進めるわけにはいかない

鳩山首相の言わんとしているのは次のうちどれでしょうか?
1:現地の国民一般に公開せずに、一部の関係者から秘密裏に了解を得て、これを現地の理解を得たと称する。
2:公表するや、交渉なしに現地の了解がすぐに得られるような夢の腹案を実はもっている。
3:腹案ではなく実は複案。(藪の中をさらに覗きたい人は4月1日の記事を参照)
4:腹案があるというとなんとなく指導者らしいし、とりあえずは追求を免れられる。地元の了解は、させていただくソフトな鳩山のイメージから外せない。その場しのぎに言っただけ。(その場しのぎの迷い鳩の発言を真剣に受け取って、真意が何かなどと忖度しても時間の無駄。)

Pigeon Watching:お笑い鳩山政権

2010年03月29日 | Pigeon Watching
首相、普天間の政府案とりまとめ「月内と法的に決まってない」  日本経済新聞 3月29日
 
鳩山由紀夫首相は29日夕、沖縄の米軍普天間基地移設先を巡る政府案とりまとめの時期について「今月でなければならないと法的に決まっている訳ではない」と述べた。 鳩山首相はこれまで、3月中に政府案をまとめる考えを繰り返し示していた。

嫁とのんびり海辺で過ごしてからの発言。あきれるのを通り越して脱力。常識的には退陣を覚悟してとなるだろうが、常識は通じないだろう。秘書が裁判で罪状を認めて有罪になりそうな件についても、国会では捜査中の事案についてはとか何とかいってたが、今度は別の方向から、しおらしくしかし責任が降りかかるのは極力回避する釈明に余念がない様子で、慎重で粘り強い言い訳は弟の邦夫氏が言うとおり天性だなと思うが、分析する気にもならない。

一方、平野官房長官は「一つの方向性はまとめたいが、首相はピンポイントで一つの案という考え方ではない。一つの案の中にも選択肢があるだろう」と、一貫して迷走する首相によりそうように開き直り気味の言い訳の二重唱を演じ、迷補佐役ぶりをいかんなく示した。

さらに例の子供手当は、予想通りの事態。

お金ください! 「子ども手当て」に外国人殺到で大混乱


Fiction watching: 鳩山首相が年頭所感 「お年玉、今年はもらいません」

2010年01月07日 | Pigeon Watching
 鳩山首相は1日付で年頭所感を発表した。この中で首相は、昨年の政権交代から100日が過ぎたことを踏まえ、「政権のハネムーン期間は終わりました」と、自ら批判を受け止める決意を示すとともに、昨年の不正献金疑惑について「反省の意を表すため、今年はお年玉を返納します」と宣言した。

 首相は所感の冒頭で「寒さ厳しい中、みなさん、風邪など召されていませんでしょうか?」と国民に呼びかけた。このような形での所感は過去に例がなく、政権交代による変化を強調したかたちだ。

 受験生に向けては「体調に気をつけて、ベストを出せるように努力してください」と声をかけたほか、お年寄りには「お正月にはお孫さんの顔を見られますか? もう電話で声を聞かれましたか?」と独居老人の孤独に追い討ちをかけている。

虚構新聞 1月2日



 
    「私はブレない」と語る鳩山首相

Pigeon Watching:ワイドショーと鳩山首相・内閣のメンタリティー

2009年12月26日 | Pigeon Watching
【ワイドショー通信簿】民主公約違反「批判はおかしい!」 「柔軟に、と言ってたクセに」


子ども手当に現在の児童手当を活用するという政府方針に対して、地方自治体を中心に「話が違う」との声が続出。暫定税率問題に続いて、「まやかし」「公約・マニフェスト違反」ではないかと批判も強まっているが、スタジオでは逆にそうした風潮に異議を唱える者が続出した。

Livedoornニュース 12月24日


一見まともな事を言っているようだが、論点を間違えている。問題は、現時点でマニフェスト通りにすべきかどうかではなく。マニフェストを提示する段階で財政的に実現可能な内容か、まともな吟味をせずに、有権者を騙したことだ。現在野党の自民党は民主党のマニフェストの財政的裏付けについて批判したが、マスコミは政権交代への集合的期待にうかされ、客観的な事実の吟味に基づく批判をおろそかにした。その結果が今日の事態だ。財源がないのに危機的なまでに財政赤字を重ねマニフェスト通りにするのは愚かだ。しかし、マニフェストを変更すればすむ話しではない。なぜ、財政的裏付けのないようなマニフェストがまともなチェックと批判なしのままで通ってしまったのかの、検証と反省が必要だ。それが、マスコミのすべきことではないのか。たんなる翼賛発言ではなく、意味のあるコメントをしたいなら、次に同じ過ちを繰り返さないように明確な批判をし、同じ過ちの繰り返しを避けるようにしなくてはならない。

鳩山政権は、二酸化炭素削減についても同じ過ちを犯そうとしている。削減コストについて、公平な専門家の見積もりの公表をさせず、自分達に都合の良い願望的な見積もりで差し替えようとしている。計画をたてるにあたって、問題の冷静な把握をさけ、願望と思惑で甘い見積もりをしてしまうこと。これは、太平洋戦争の教訓ではなかったのか?鳩山内閣は、一見、戦時中の指導者とは対極のように見えるが、願望と思惑で甘い見積もりをし、国民を騙そうとする点では同じだ。鳩山首相お好みの情緒的空語も、冷静に現実に対処できない同じメンタリティーを示している。




産業に敵対的な鳩山政権(1):月例経済報告

2009年12月25日 | Pigeon Watching
12月の月例経済報告で設備投資が下方修正となった。設備投資は11月には上方修正したので、内閣府に読み間違えがあったらしい。エコノミストの吉崎氏は「こんな失敗は今世紀では初めてのことです。」と言っている。すこし長くなるが、吉崎氏の12月24日の記事から引用する。

○機械受注も建築工事費予定額も底入れした感じである。こういうときは、半年後には設備投資が上向くというのがこれまでの経験則だった。ところがその後、日銀短観や法人企業統計を見てみたら、企業がとっても慎重になっている(設備過剰感が強い)ことに気づいたので、「あー、こりゃいかん」と修正することになった。つくづく今回の局面は、過去の法則が当てにならないのです。

○簡単に言ってしまうと、企業マインドがむちゃくちゃ悪くなっていて、「たとえ輸出が改善するのであっても、もう国内に工場を作るべきではないかもしれない」というムードになっている。国内市場には夢がない。むしろ、「地産地消」で中国に出て行ったほうがよいのではないか。製造業がこんな調子では、他の産業も推して知るべしということになる。

○ところが政府は、「製造業への派遣労働の原則禁止」にむけて動いている。ますます製造業の国内への投資意欲は削がれる理屈である。設備投資が増えない国で、雇用が増えるはずがない。この簡単な理屈が、今の政府は理解できていない。成長戦略がどうのこうのという以前の問題である。

○極論すれば、月例報告が設備投資の状況を読み違えた理由は、政府自身が「自分たちがいかに産業界に信用されていないか」に気づいていないからであろう。景気を二番底に誘導しているのはいったい誰なのか。せっかく輸出や住宅建設が上向いているのに、実に悩ましい状況であります。

産業に敵対的な鳩山政権(2):Green Harakiri

2009年12月25日 | Pigeon Watching
ジャイアンこと中国様のご活躍のおかげでCOP15で合意がなされなかったにも関わらず、産業界の悲鳴をよそに、鳩山政権は90年度比二酸化炭素排出25%減を変更する様子はない。90年はソ連邦崩壊の年で、日本はすでに省エネが進んでいたのに対し、旧共産圏をかかえる地域はエネルギー効率が悪く、二酸化炭素排出減が容易だ。イギリスでの石炭産業からの転換も起きた。だからEUは90年度比にこだわる。なぜ2005年比や2007年比ではなく、1990年比なのか、アジェンダの設定自体、国益をふまえ交渉する姿勢がうかがえない。

鳩山政権は二酸化炭素排出減にともなうコストの公平で客観的な試算の公表すら拒否し思いこみの政策を強行しようとする。このままでは、GNPあたりの二酸化炭素排出量の少なさとこれと対応した削減コストの多さから言って、かなりの部分を産業の国外移転と規模縮小や排出権の購入に充てることになる可能性が高い。排出権を購入しても地球全体の排出量は変わらないし、産業が国外に移転してそこで排出すれば地球全体では結局同じ事で、中国やアメリカが削減しなければ意味がないが(2006年度の日本の二酸化炭素排出量は世界の4.5%)、確実に日本の産業を縮小させることは出来る。

鳩山政権がやろうとしている事は、Green Harakiri*が目的のようにすら見えてくる。そうではなくて、赤祖父博士が言うように、より長期的なエネルギー対策になるような技術革新、総合的な環境対策を目指してリソースを利用するという発想は出てこないのか?(仕分けショーで科学技術予算を切りまくり満足げな今の民主党政権には無理かもしれないが。)

EUが設定した環境問題解決=二酸化炭素削減というアジェンダを唯々諾々といただいて、優等生として頭をなでてもらおうとするのではなく、中国のように自国の利益に利用してやろうとなどと悪辣にならなくても良いが、与えられたアジェンダを別の文脈においたり展開して、より魅力的なアジェンダにしようとすこしは頭を使えないのか?そういうのが本当のイニシアティブではないのか?人のアジェンダに乗っかってというか乗せられて、国民の金を使ってばらまきを約束しても、イニシアティブなどとは言えないだろう。

COP15では援助の大盤振る舞いと90年比25%削減の方針にもかかわらず、日本は某環境NGOから交渉の進展を妨げたとして化石賞を頂戴した。それに対し、小沢鋭仁環境大臣は、納得できないなどとコメントした。この御仁には、化石賞自体が化石化している程度のジョークは言えないのか?優等生として頭をなでてもらえず残念でしたねと言いたくなる。

民主党政権は、新しい雇用分野として、農業や介護を言うかもしれない。しかし、吉崎氏が指摘するように、それでは日本の経済は立ちゆかない。

○「製造業の雇用が減っても、農業や介護で増やすからいい」というのは、とっても筋の悪いアイデアである。農業や介護ビジネスを振興するには、補助金なり社会保障費を増やさなければならない。しかもこれらは、他への波及効果が少ない産業である。あまりお得な作戦ではない。

ちなみに環境大臣の小沢鋭仁氏は、パチンコ・チェーンストア協会の政治アドバイザーで、パチンコ業界と強い繋がりを持つことで知られている。小沢鋭仁氏の地元、山梨県は果樹がさかんな地域で、地方農村の風景のなかに立派なパチンコ店がやけに多い。小沢大臣の産業構想には、製造業はないのかもしれないが、農業や介護ビジネスだけでなく、パチンコ業はしっかりあるのだろう。


Green Harakiri*
祖国日本を離れて見ていてつくづく感ずることは、国際情報については日本はまだまだ極東の島国であるということである。政治家、官僚、科学者、報道もIPCCや欧米代表の建前を聞き、鵜呑みにしてまじめに信ずるばかりではないか。したがって、一般市民は何も知らされず、温暖化問題こそ世界の一大事と思っている。日本は経済大国とおだてられ、たかられるだけの金持ち坊々(財産つぶし)のようである。2008年3月19日のアソシエイテッド・プレス(AP)は「Green Harakiri(緑の切腹)」という題で、日本政府の意向として日本は炭酸ガス削減だけで、これから10年の間に50兆円を使わなければならないと報じている。笑われているのである。(「正しく知る地球温暖化」赤祖父俊一から)

実際に、今の日本の首相は、億をこす自分のお金の出入りがなんだかわからないと言う金持ち坊々(財産つぶし)がやっていて、国外に国民の税金(これもなんだかわからないのだろう)をばらまき続けている。

Pigeon Watching:首相官邸を避けホテルで謝罪会見

2009年12月24日 | Pigeon Watching
首相、元秘書らに刑事処分なら夕方にも会見

 鳩山首相は「検察の捜査中」の一点張りで説明を避けてきたが、元秘書らに刑事処分が下れば、なるべく早く国民に謝罪して理解を求める考え。また、記者会見は、首相としての問題ではないとのイメージを強調するため、官邸以外の場所で行うことで調整している。

日テレニュース 12月24日


鳩山首相、午後6時から記者会見…偽装献金
鳩山首相は、24日午後6時から、東京都千代田区のホテルで記者会見する。
偽装献金問題で、元秘書らが政治資金規正法違反で起訴などされたことを受け、説明する。

読売新聞 12月24日


首相官邸で説明できないようなら首相なんてやめた方が良い。自らが舌鋒鋭く議員辞職をせまった加藤紘一議員は責任をとって議員辞職をした。あれだけ言ったんだから自分もそうするのが筋ではないのか。首相官邸を逃げ、こそくに会見をホテルでやるなら、いっそ動物園で会見したらどうか。





Pigeon Watching:鳩山語外交の無惨

2009年12月23日 | Pigeon Watching
クリントン長官からは『よし、分かった』という思いをいただいた」

鳩山由紀夫首相は18日夜(日本時間19日未明)、17日夜のデンマーク女王主催の夕食会でクリントン米国務長官と約1時間半、会談したと語った。米軍普天間基地移設問題について「選挙で民主党が勝ち、沖縄県民の期待が高まっているので、日米同盟が重要なのは確かだが、強行すると大変危険だ」と述べた。
 そのうえで「新たな選択肢の努力をしている。しばらく待ってほしいとお願いし、十分理解してもらった。クリントン長官からは『よし、分かった』という思いをいただいた」と説明した。

日経ネット 12月19日


クリントン長官、駐米大使を異例の呼び出し 普天間問題で米国の立場は不変
クリントン米国務長官は21日昼(日本時間22日未明)、藤崎一郎駐米大使を国務省に呼び、日米関係の現状についての米政府の見解を伝えた。焦点の米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題をめぐり、キャンプ・シュワブ沿岸部(同県名護市)への移設という日米合意の早期履行を求める米政府の立場を伝えたとみられる。日本の駐米大使が国務長官から急遽(きゆうきよ)会談を求められるのは異例だ。

産経新聞 12月22日


普天間問題で首相「米国の基本的姿勢は理解

首相は、コペンハーゲンでクリントン長官に移設問題の経緯を説明した翌日の18日夜(日本時間19日未明)、記者団に「基本的に理解してもらった」と語った。だが、首相は22日、同長官の「理解」に関し、「お互いに日米同盟が大事だから頑張ろうという意味での『理解』だ」と説明した。

産経新聞 12月22日



単純明快な言語スタイルではないという点では同じだとしても、鳩山首相の二枚舌鳩山語は外交につきものの社交辞令や多義的発言とは次元を異にしている。雪齋氏はこう評している。「紛れもなく政治家の資質は、「獅子の威厳に狐の狡知」である。だが、現宰相の対応には、間違っても、「狡猾の感性」を観ることはできまい。あるのは、「無定見」、「不見識」、「夜郎自大」の風景である。」(鳩山首相は国益に関しては狡猾さはかけらもないというか国益を投げ出して平然としているが、脱税疑惑への対処にみられるように自己の保身にかけては狡猾といえるかもしれない。)鳩山語がアピールするのは日本のある層の人々(残念ながら団塊の世代から上では多数を占めているようだが)に対してだけだろう。国や権力についてつきつめて考えることもなく、国というのもがなんだかわからない、権力はなんとなくわるいというような、外の現実に向き合い合理的な戦略をたてそれにもとづく明確なコミットを示すのではなく、自閉的な願望のおためごかしを垂れ流すのをよしとするような戦後日本の阿Q達に対してなら鳩山語は琴線にふれるのかもしれない。

Pigeon Watching:脱税総理と黄昏番頭

2009年12月19日 | Pigeon Watching
子ども手当所得制限「目安は1億円」財務相

「(子ども手当の所得制限について)世間の一部の人が800万円とか言っているが、基本的な(マニフェストの)修正になるので、あってはならない。1億円になった時にどうかという話です」-藤井財務相は17日の閣議後会見で、民主党が要望した子ども手当の所得制限について、1億円という所得の目安を示し、一部の富裕層に限定して実施すべきとの考えを述べた。

日テレニュース 12月17日


中学生以下の子供がいる年収1億円以上の世帯ってどの程度あるんだ。ほとんど財政的に意味のない制限ではないのか?それより、鳩山ファミリーのような巨額の脱税をしっかり取り締まったらどうか。鳩山ファミリー3人(姉・兄・弟)の脱税を12億円として、子供手当を年30万とすれば、4000人分の子供手当1年分になる。年収1億円以上の世帯の中学生以下の子供って何万人もいるのか?鳩山ファミリーは、ばれなきゃ税金払わないつもりだったんだろう。首相がそれでおとがめ無しで、ばれたら払えばいいっていうんだったら、他だってそうするだろう。ばれなきゃOKの脱税総理を戴くことによるモラルハザードだ。藤井財務相の発言はジョークでありうるが、これまでの発言からすると、実際、頭が黄昏れているようで怖い。



Pigeon Watching:ある家族の会話、民意の鑑

2009年12月18日 | Pigeon Watching
ある家族の会話

父「来月からママにもお小遣いあげるよ」
母「やったー!嬉しい!お給料上がったの?」
父「いや、むしろ下がった」
母「…?」
父「家計費の無駄を省くから大丈夫だ。」
母「そんなに無駄使いしてたかなー?」
父「なんとかするから大丈夫。家の修繕費積立とかいらんだろ。
  セコムもいらんな。あと子供の科学クラブとか辞めろ。」
母「え…」
父「あ、定期も解約するから。借金もまだ出来るし。」
母「…」
父「そうそう。近所の環境整備にどーんと寄付してきたから。いつもの寄付とは別に」
母「…離婚したい」



民意の鑑

というか、鳩山ってもう「民意の鑑」だろ
国がどういうものか分からない、可哀想な人には優しくしろ、
官僚は悪い気がする、日米安保は悪い気がする、
自民が日本をダメにした気がする、政権交代すれば良くなる気がする、
――誰かがなんとかしてくれる
こんな感じの、日本人の幼稚な政治観が乗り移った、概念上の存在に見えてきた


2ちゃんねるから