YES娯楽 張鈞嘴硬:願去又圓婚禮 何潤東貼心護花:我陪妳去!
会場に入るやいなや、Peterと張鈞が並んで座り、インタビューを受けている姿が、わたしの目に飛びこんできた。
そこだけまるで別世界、非日常の美しさ、神々しく眩しい二人がいた。
大きなスクリーンに映っているよう、同じ場所にいる気がしなかった。
本当に、本当に、本当に、輝いていた。
チャンニンの顔、ちっちゃ~~~ぁい!!Peterより小さい!!
首から肩にかけてのラインが美しい!!
Peter、どんどんステキになってる!!
端然と座って、インタビューに耳を傾けている。
この二人が、わたしと一緒の世界に住んでいるとは思えない。
ほんのちょっと前まで仕事をしていたの。
髪振り乱して、汗をダラダラ流して、眉間にしわよせて仕事をしていたの。
ぎりぎりまで仕事をして、慌てて車に飛び乗ったの。
空港まで車で○○分、タッチ&ゴーでいけるから、保安検査場へ15分前までに着けばOK、よしなんとか間に合いそう。
あ~~それなのに、無情な天の神さまよ、豪雨に雷、これでは高速を飛ばすことはできない。
気をつけて気をつけて運転して、空港にたどり着いたのが20分前。
5分で保安検査場まで行かねばならない。
ちょっと待て、着替えなくちゃ!!
車の中で、一目なんぞ一切気にせず着替えて靴を履き、ボタンも留めぬまま、外へ飛び出し走り出す。
何かおかしい、どうしてだろ。
げげげ~~ぇっ!!靴を右と左、反対に履いているよ\(◎o◎)/!
ままよ、履き替えてる時間なんてない、飛行機に乗るまで我慢だ!!
右と左が逆の靴を履いて走るわたしは、人間の足をもらって初めて海から陸に上がった人魚姫。
一歩一歩足を運ぶたび足指が痛む。
なんとか15分前ぎりぎりに保安検査場に滑り込み、さあゲートへ…と走って行った先には真逆のゲート番号が!!
また正反対の端っこのゲートまで走る走る、そこへ最終搭乗案内を知らせるアナウンスが聞こえてきた。
でも、トイレ行きたいの、どうしても。
いいや、少しぐらい待ってくれるでしょ、とトイレへ行き、これはナイショだけれど、手も洗わず慌てて出て、ゲートへ突進したんだ。
最後の搭乗者となって、自分のシートに座り、ようやく靴を正しく履き替えた。
飛行機の中では、お化粧タイム。
ドロドロになっていた顔をちょっとは見苦しくない顔にしようと、他のお客さんたちのことなんかお構いなく、ひたすら塗り塗りを繰り返す。
羽田空港に着いてちょっと安心した。
これなら、何とか開演の午後2時に間に合いそう。
そうだ、も一回トイレ行っておこう。
そうだ、ランチのためのパンも買っておこう。
ぐずぐずしていると、なんと午後1時前になっている。
あわてて京急のホームへ行き、品川行き特快というのに乗った。
でも、その電車がちっとも出発しないのよ~どうして~と思っていたら、事故でダイヤが乱れているんだと。
仕方ないので、もぐもぐパンを食べ始めた。
禁忌を二つ犯している。
公共の交通機関の中でものを食べない、人前でお化粧しない、この非常時にそんなタブーなんかいくらでも破ってやる!!
電車が動き出して安心した後、はっと気づいた、羽田空港に傘を置き忘れた!!
電車はダイヤの乱れのため遅れた電車を待つため、いくつかの駅でしばらくとまったままだ。
大門駅に着いた頃、遅刻を覚悟した。
そういえば、あのときのイベントでも、あのときのイベントでも、と遅刻の嫌な思い出が頭をかすめた。
大門から地下鉄大江戸線で六本木駅までは速かった。
よし、これなら、と思っていたら、地下鉄六本木駅から地上に出るまで、延々とエスカレーターに乗らなくちゃいけなかった。
シネマート六本木に着いたときはすでに午後2時を過ぎていた…とほほ。
それに、受付で、DVD買わなくちゃいけないし、整理券もらわなくちゃいけないし、で更に時間は過ぎていく。
これが中国でのイベントだったらなあ。
それなら、30分遅れくらい当たり前だから、悠々間に合ったんだけど。
しかし、ここは日本、時間には厳格なのよね、やっぱり始まっていたんだわ。
3階の受付で、もう席がないかも、と言われ、後ろで立ち見しますよ、と答えてほの暗い会場へ入っていった。
そこに光が射してした!!後光がさしたようなPeterの姿がパッと目の中に入ってきたんだ。
美しかった、俗人が触れてはいけないものに見えた。
どう表現していいのか言葉を見つけられないけれど、存在そのものが「純粋な美」という感じで、わたしは見とれて立ち尽くした。
わたしは、この人に会いたくて、こんなに無理してここまでやってきたんだな~と思った。
物覚えが悪いので、インタビューの内容などはうろ覚えではっきりと覚えていない。
別れた恋人とふたたび恋することができるか、という質問があったのは鮮明だ。
だって、このドラマで、Peterは元カノと共演しているから、Peterは何と答えるのか興味津々だったの。
いわゆる「やけぼっくいに火が付いた」となるかどうかだ。
Peterが最初質問がよくわからないような感じで繰り返し聞いていたのは、勘ぐると、何と答えようかと慎重に考える時間を稼いでいたのかしらと思ったりして。
台湾メディアがたくさんいたからね。
なるほどなるほど、Peterの回答は十分納得いくものだった。
サイン会でPeterを間近で見られてよかった。
ことばを交わすことができてよかった。
Peterの最初のことばは、あいかわらず「おひさしぶりです」だった。
この日本語はまだおぼえているのね~(笑)
チュンニンが光り輝く笑顔でこちらを見て、最後には手を差し出し握手してくれた。
いっぺんでファンになっちゃった。
チュンニンは、日本人好みの、清楚なタイプの美人だな~と思う。
ホントに久々にPeterに会えて、やっぱ嬉しいよ。
今回は行くかどうかずいぶん躊躇した。
だから、航空券も直前購入の高いのになって、またまた金欠病だ。
でも、行くことにしてよかった、生Peterは最高に素晴らしい。
どうしてPeter以外のスターを好きになれるのかわたしにはわからないよ。
Peterがナンバーワンであり、オンリーワンなのだ。
しかし、いくらナンバーワンでオンリーワンのPeterであっても、2時間立ちっぱなしで待ち続けるのはつらいぜ。
しかも、テープを前に張られて、この中で待ってくださいって、わたしらは牧場の羊かよ!
日本人について考察する時間が十分にあった。
2時間、じっと我慢して、その場で立ったままおとなしく待っている。だれも暴動を起こさない。写真はダメだと言われれば、カメラを取り出したりしない、ルール違反はしない。あれだけの人数が、一斉に指示を無視して勝手にあちこち居場所をかえたり制止をきかず写真を撮り始めたりしたら、もう主催者側もどうしようもなくなっただろう。でも誰もそんなことはしない。言われたとおり控えめにその場で待ち続けるのだ。Peterが出てきて車に乗り込むまで一分間もなかったろう。ちょっと手を振って笑顔を見せ、投げキッスを一回。それがために、みなおとなしく囲いの中で立ち尽くして2時間居続けたのだ。
日本の家庭教育、学校教育の賜物なのかなあ。日本人が集団になると強いのは、こういう団体精神を学んでいるからかしら。
あれくらい待っていたんだから、Peterももう少しその場で愛想を振りまいてくれてもいいじゃん。
それが武士の情けってやつよ。
だって、そのあと、新宿でショッピングしていたみたいだしぃ~それなら、もうちょびっとファンのために時間を割いてくれたってさぁ~ぶうぶう
わたしは飛行機の時間まで残り少なくなり、一年ぶりに東京に来たってのに、どこにも行ってないんだぞ~!!
ランチだって電車の中でパンもぐもぐだぞ~!!
それにさ、マスコミ用のフォトセッションがあるなら、会場に来ていたファンにもホンの少しでいいから写真を撮らせてくれたっていいじゃんか!!
あ、これはPeterに言ってもどうしようもないけれどね。
それに、わたしって、カメラを持っていきながら、メモリーカードを入れ忘れてきていたんだわ。
もし写真OKだったら、会場で号泣する破目になっていたと思うな。
どれだけ忘れっぽいのか、傘にメモリーカード、我ながら情けない。
しかし、もっと恐ろしいことは最後の最後に起こったんだ。
天国から一気に地獄へと引きずり落とされた感覚を、その夜、家に帰って感じることになったんだ。
それはさておき、
帰りもまたまた時間との戦いで、どこでも慌てふためき、あわや飛行機乗り遅れか、と肝を冷やしてしまった。
ちょっと友だちと食事を、と駅中のレストランに入ったら、suicaでは入場券は買えず羽田行の電車を逃しそうになった。
にしても、ビンボーなわたしは、いつもワンコインランチを狙っているので、1000円を超す食事代は高すぎて怖気づく。
結局自分はジュースだけ飲むというしみったれぶり、しかも、時間に追われ友だちを置き去りにして羽田へ向かった。
一年ぶりに会ったから、食事しながらゆっくりおしゃべりしたかったんだけど…。
羽田で30分ほど時間があったため、余裕ぶっこいて、何か食べようと店に入ってまたもや最終のチェックインを逃しそうになった。
わずか3分で料理を口にほおりこんだ姿は、けっして人さまには見せられない。
3分なんて、ウルトラマンが怪獣と戦える時間であり、カップラーメンにお湯を入れて出来上がるまでの時間だ。
ギネスかもね、とうそぶきながらゲートに向かい、そうだ!東京土産を買わなくちゃと思いだし、東京バナナにしようかな、スカイツリーのお菓子にしようかなと思っていたら、またまた最終搭乗案内で最後に乗り込むお客になった。
トイレに行く暇なし…。
まあ一日中ばたばたと走り回って、朝職場にいた自分が十年くらい前のように思える。
Peterに会ったときが三年前の出来事のように思える。
長い一日でした。
でも、Peterに会えて本当にうれしかった。Peterを大好きなことを再確認できただけでもう十分。
午後11時くらいに家にたどりつき、靴を脱いだら両足の薬指に豆ができてつぶれていた。
右と左を反対にして無理やり足を入れていたからこうなるのか~。
片付けものをしてちょっとネットでもみるかと思っていたとき、ふと気づいた。
「携帯がないッ!!」
何もかも探しまくり、飛行機の中で落としたに違いないと結論が出た。
でも、もし違うところで落としていたら、妙な人に拾われてしまっていたら、ど、ど、どうしよう…。
長い一日のオチがこれか…携帯は電源が切れていて、どこにあるのか行方を突き止められない、いったん利用停止することになった。
自分のうっかり具合を情けなく思い、悪いことばかり考えて落ち込みまくり、もう何もする気になれず、眠る気にもなれず、長い一日の終わりに、長い夜がわたしを待っていたのだった。
地獄の底で罪人カンダタが蜘蛛の糸に救いを求めるように、天国を見上げるように、陽光のように眩しいPeterの笑顔をただひたすら思い出して、人生はプラスマイナスゼロなんだな~と思うのみ…。
とりあえず携帯は戻ったけれど、昨日はホントにジェットコースターに乗ったような一日でありました。
ホッとして、君子 esquire taiwan 2012年7月号を予約してしまった…反省がないわたしです。
Peterはもう松山空港に着いたんだろうなあ…。
バイバイ、Peter、また会えるといいな