カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

海賊とよばれた男、その①。

2013年10月30日 21時15分59秒 | 日記 / DAIRY
海賊とよばれた男 上
百田 尚樹
講談社


インド人の友人の所へ行ったら、
これ持ってってと渡されたので、ありがたく頂いた。
読み終わって重い荷物となった旅人が置いていった物だろう。

私は何事にも「縁」を大切にする。
人との出会いもそうだし、
その日、その時、その場所へ行かなかったら、
出会えなかった物や状況に対してもそう思っている。

2013年度の本屋大賞を受賞した作品で、
作者は百田尚樹さんである。百田さんの作品は、
「ボックス」を読んだ事があるが、
・・・・・・・・こちらも引き込まれたっけ。

                         

で、何の先入観もなく読み始めたのだが、
出だしから胸を打たれた・・・。
エピソードの一つ一つがズッシリと胸に響く。

主人公の圧倒的な存在感と揺るぎない信念に、
久しぶりに魂を揺さぶられた。

主人公の国岡鐵造は明治18年福岡生まれ、
国岡商店の店主である。終戦を60歳で迎えた。

彼は出光佐三、会社は出光興産で、
その他の登場人物も実在する。

終戦を迎えて鐵造は一人の社員もクビにせず、
私財を投げ打ち路頭に迷おうとも面倒を見る事を誓う。
社員は家族、たとえどんな事があっても面倒を見るのが親の務め。
子も親の信念には信頼と成果で応える。

今では終身雇用制は減ってきているが、
昔の事だからとは言え、ここまでの信頼関係は奇跡であろう。
この店主にして、この社員・・・・。とても凄みがある。

こんな人物がいたとは知らなかった・・・。
日本人でありながら恥ずかしい。

私は日本を出て4年、インド人にもまれながら暮らしているが、
いろんな場面で自分に流れている日本人の血を感じる。
大和魂、武士道は古いかもしれないが、
今一度、日本人である事を自覚すべきではないだろうか。

この本を読んでそう思った。

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コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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何か月後になるか? (sachiko)
2013-10-31 15:32:08
「ボックス」も面白かったし、興味が湧いたので、公立図書館で貸出予約をしたところ763人待ちで、いつ順番が来るか検討もつきません。
人気もあるし、それだけ面白いのでしょうね!
お勧めです。 (サントーシー)
2013-10-31 23:55:45
 sachikoさん。

本当の日本人って、こうだよなぁ・・・
こうでなくっちゃ・・・と思いました。
私も大和魂を忘れずにインドで頑張ります。

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