この試合が記憶に残っているのは、
畑山選手のこの言葉があったからかもしれない。
試合前、チャンピオン畑山選手はこう語った。
「坂本選手はパンチがあって、アゴが強い。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_do.gif)
僕はパンチがなくて、アゴが弱い。
だからこそ僕が勝てるんです。」
これを聞いた時、「
」と思った。
普通に考えれば、パンチがあって、アゴが強い方が勝つに決まってる。
なぜ畑山選手は、試合前に自分の勝利を確信していたのか?
その② ![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/goo.gif)
畑山隆則
坂本博之
2000年10月11日、WBA世界ライト級タイトルマッチ
その答えはこうだ。
パンチがあると思っていると、一発のKOパンチを狙うために、
手数が減り大振りになる。捨てパンチがないと、
なかなか大きいパンチは当たらない。
パンチが当たらないと、焦ってくるしリズムもつかめない。
空振りは、スタミナを消耗する。
それにパンチの強弱がないと、打たれていてもパンチに慣れてくる。
アゴが強いと思っていると、
多少打たれても倒れないと言う過信があるために、
ガードが甘くなる。弱いパンチでも数多くもらっているうちに、
だんだんダメージが蓄積されて効いてくる。
逆にパンチがない事を知っていると、
一発を狙わずコツコツと細かいパンチを当てにいくために、手数が増える。
パンチが当たれば、気分がよくなるし、ボクシングにリズムが出てくる。
そして自分のペースに持ち込みやすい。
自分のアゴが弱い事を知っていると、
パンチをもらわないようにガードが固くなる。
深いな・・・。畑山選手は自分をパンチがないと言っていたが、
私はパンチがないとは思っていなかった。
それは戦績からもわかるが、
たぶん畑山選手が謙遜していたのだろう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaminari.gif)
日本人同士の世界戦を観る時には、複雑な気持になる。
どちらも負けて欲しくない、どちらも勝たせたい。
坂本選手のハングリーさは本物だ。
この人の前では、誰もが恵まれていると思わざるを得ない。
自らも孤児院で育ち、飢えた時にはトカゲまで食べたと言う。
そしてその孤児院の子供達に、
夢を与え続けなければならない。
強いお兄ちゃんで、いなければなられない。
まるで、ボクシング版タイガーマスクのようだ。
しかし・・・試合開始から畑山選手の言葉を裏付けるように、
坂本選手が大きなパンチを振りながら突進。
それを畑山選手が上手くかわしながら、自分のパンチを当て続ける。
坂本選手の必殺パンチは、連続しては当たらない。
迎えた10ラウンド、畑山選手のパンチをもらい続けた坂本選手は、
まるでスローモーションのように、リングに倒れていった。
畑山選手の戦績は、29戦24勝(19KO)2敗3分。
畑山選手のこの言葉があったからかもしれない。
試合前、チャンピオン畑山選手はこう語った。
「坂本選手はパンチがあって、アゴが強い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_do.gif)
僕はパンチがなくて、アゴが弱い。
だからこそ僕が勝てるんです。」
これを聞いた時、「
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/eq_2.gif)
普通に考えれば、パンチがあって、アゴが強い方が勝つに決まってる。
なぜ畑山選手は、試合前に自分の勝利を確信していたのか?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/goo.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/goo.gif)
畑山隆則
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/v.gif)
2000年10月11日、WBA世界ライト級タイトルマッチ
その答えはこうだ。
パンチがあると思っていると、一発のKOパンチを狙うために、
手数が減り大振りになる。捨てパンチがないと、
なかなか大きいパンチは当たらない。
パンチが当たらないと、焦ってくるしリズムもつかめない。
空振りは、スタミナを消耗する。
それにパンチの強弱がないと、打たれていてもパンチに慣れてくる。
アゴが強いと思っていると、
多少打たれても倒れないと言う過信があるために、
ガードが甘くなる。弱いパンチでも数多くもらっているうちに、
だんだんダメージが蓄積されて効いてくる。
逆にパンチがない事を知っていると、
一発を狙わずコツコツと細かいパンチを当てにいくために、手数が増える。
パンチが当たれば、気分がよくなるし、ボクシングにリズムが出てくる。
そして自分のペースに持ち込みやすい。
自分のアゴが弱い事を知っていると、
パンチをもらわないようにガードが固くなる。
深いな・・・。畑山選手は自分をパンチがないと言っていたが、
私はパンチがないとは思っていなかった。
それは戦績からもわかるが、
たぶん畑山選手が謙遜していたのだろう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaminari.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaminari.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaminari.gif)
日本人同士の世界戦を観る時には、複雑な気持になる。
どちらも負けて欲しくない、どちらも勝たせたい。
坂本選手のハングリーさは本物だ。
この人の前では、誰もが恵まれていると思わざるを得ない。
自らも孤児院で育ち、飢えた時にはトカゲまで食べたと言う。
そしてその孤児院の子供達に、
夢を与え続けなければならない。
強いお兄ちゃんで、いなければなられない。
まるで、ボクシング版タイガーマスクのようだ。
しかし・・・試合開始から畑山選手の言葉を裏付けるように、
坂本選手が大きなパンチを振りながら突進。
それを畑山選手が上手くかわしながら、自分のパンチを当て続ける。
坂本選手の必殺パンチは、連続しては当たらない。
迎えた10ラウンド、畑山選手のパンチをもらい続けた坂本選手は、
まるでスローモーションのように、リングに倒れていった。
畑山選手の戦績は、29戦24勝(19KO)2敗3分。
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