はっぴぃ すろ~らいふ

小学校入学と同時に家族で田舎にやって来たはっぴぃさん。古民家を改装。無農薬の野菜作り。手作りや田舎暮らしをご紹介♪♪♪

森林(もり)の感謝祭

2013年09月29日 | 田舎暮らし
今日は地元での初めての催し、“森林の感謝祭”に行ってきました。
「先人の想いを次代に引き継ぐ森林づくり」をテーマに、数十年前に植林された杉林の木々が大きく育って、実際にどのようにして間伐していくのかを見学させてもらいました。(アホな私は大慌てで出かけて、カメラを持って行くのを忘れてしまいました…わかりにくくてごめんなさい!!)
今日のおさらいです。

まず、高性能の林業機械を使ってのデモンストレーション。
最初に木を切るのは人の手で、倒す方向に合わせて微妙な角度を調整しながらチェンソーで切り倒します。
その倒れた木をショベルカーのような挟み込める機械で引き寄せ、指定の場所にきれいに並べます。
あの狭い空間を引っかからずにスムースに平行移動できる技術に拍手!この間10数秒くらい。

そして、もっと驚いたのが、木を太い方から細い方へスライドさせながら、木の皮を剥ぎ、指定した長さに(3mとか)カットして綺麗に置き場に置くという工程を一台の機械で同時に進行するのです。スゴ過ぎです!この間30秒くらい。
後でこの機械の中を見せてもらったのですが、あんなに色んな動きを一度にするので、いろんなボタンや複雑な作りになっているかと思いきや、すごくシンプルな車内空間にビックリ!!
高性能に機械化されて、林業の3Kのイメージが大きく変わります!
何人かの男の子が操縦席に乗って記念撮影してました。
この子たちがさらに新しい林業を担ってこの地元の山を守ってくれる存在になってくれたらいいなぁ。

そして間伐施工地の見学をしました。
きれいに間伐が行われている山は光が地面まで届いて下草が生え、その下草が根を張り山崩れを防いでくれるそうです。
暗い山は間伐がされていないか、足りていないようです。

林道の舗装地には鉄鋼スラグと言って、鉄鉱石から鉄鋼を抽出する際に生成されるスラグを簡易舗装材として使用していました。
固める時に水が必要で、現地で水を調達するのは難しく、何トンもの水をいかに運搬するかが今後の課題のようです。

そして輪掛け(りんかけ)による自然乾燥材の見学をしました。
輪掛け乾燥とは、杉の丸太を伐採し(含水率200%)、井桁状に干し、1年間天然乾燥(含水率40~60%)させ、製材して更に3か月ほど日陰で自然乾燥し、含水率25%まで落とす作業です。
2週間ほどで出来る人工乾燥の木材と比較展示してありました。
人工乾燥のものは色がくすんだ灰色がかっていますが、輪掛けの自然乾燥のものは木肌が赤みを帯びて美しく、とても良い香りがします。
木の油分がじわじわと出てきているせいか、手触りもしっとりとすいつくような感じがありました。
この東河内(ひがしごうち)の杉をブランド化して広めていきたいとのこと。
宍粟市(しそうし)の名前と共に少しづつ世に広まるといいなぁ!

メイン会場には木工品の展示や体験コーナー、屋台などが並び、チェンソーアートのデモンストレーションが行われました。

実行委員会の皆さんをはじめ、中心になって動いて下さったグリーン興産の社員さんは、このイベントのために本業を置いて、一か月もかかってご用意くださったそうです。
地元の発展のために、そして日本の林業の先駆けとして頑張って下さっている方たちがこんな近くにいて下さることは心強く、また誇りに思いました。
そしてその裏方で表に見えない努力を重ねて今回のイベントを大成功に導いて下さった皆さんに心より感謝いたします!!!