昨年末にアトリエでは『読書感想画中央コンクール』に出品するための作品作りに取りかかりました。
このコンクールは課題図書や自由図書の中から本を読んで、その本の内容の中で印象に残った場面だったり、描きたい要素を組み合わせたりして四つ切りの大きさの平面画面を作画し、出品します。
これまではひとり一人が読書するのは大変だったので、アトリエの時間内に“兵庫の民話”の中から2つの短編のお話を読み聞かせして、どちらかから選んで作画してもらっていました。
今回は応募した6名の内4名が課題図書から応募希望(やる気満々です!)とのことで、それぞれが課題図書から選んだ本を家庭で読んできてくれました。
全員が違う本を選んだので、描く内容も個性が出て楽しい制作になりました。
画材は水彩絵の具の他にクレパスを取り入れました。
クレパスは中学生になると使わなくなってしまうし、油分が水をはじいて面白い働きをしてくれます。
そして重ね塗りすることによって水彩絵の具には出せない厚みと鮮やかさが表現できます。
細かい作業を好む子にはクレパスの太さが使いにくかったりするのですが、そこは水彩絵の具との使い分けで工夫して仕上げてくれました。
嬉しいことに、出品した6作品の内5作品が市のコンクールで受賞し、県のコンクールへ出品されました
宍粟市コンクール 特選
3年 田中美陽ちゃん
3年 久内涼鈴ちゃん
4年 中村和瑚ちゃん
おめでとう
そして、蒔優介くんの作品は県のコンクールのベスト8に残り、“優良賞”を受賞しました
5年 秋本蒔優介くん 「大事な山の仕事」
描くのが難しいチェンソーや刈払機などを自分なりに工夫して丁寧に描きました。そして均一化しがちな森の中に光のたまり場を作り、たくさんの種類の緑を表現しました。
彼は一通り仕上げた後の描き込みを「これでもか!」というくらい筆入れして色に深みや陰影をつけていったのが良かったと思います。
蒔優介くんおめでとう
そしてそして、同じ5年生の雄飛くんの作品は県のコンクールベスト4に残り、“優秀賞”を受賞し、全国コンクールに出品されました
そしてなんと、『全国読書感想画中央コンクール』の小学校高学年規定図書の部で3番目の栄誉に輝く“優良賞”を受賞しました
5年 小倉雄飛くん 「友達にささげる花火」
画面構成とクレパス&絵の具の配色が色とりどりで美しいです。今回は苦手だった人物に、変化と表情をつけて描けました。
花火の輝きと夜の風景の陰影をうまく表現できたのも良かったです。
何よりもこの作品を楽しみながら乗って取り組んでいたので、その気持ちが審査員の先生方にも伝わったのではないかと思います。
ヤッタネ雄飛くんおめでとう
雄飛くんのお母さんから受賞のお知らせの電話を頂いた時は鳥肌が立ちました
教えていてこんなに嬉しいことはありません
雄飛くんは明後日23日(金)に東京で開かれる授賞式に招待されて行きます
そこで雄飛くんにひとつ宿題を出しました。授賞式で展示されている他の作品をしっかりと見てきて欲しいと。そして何を感じたか(どんなところがスゴイと思ったか、自分と違っているところ、共感したところ、取り入れたいなぁと思ったところなど)を帰ってきてアトリエのみんなに話して欲しいと。(楽しみにしてるヨ)
今回、アトリエの中に同じ小学校の5年生の生徒さんもとても良い作品を作っていました。でも同じ小学校の同じ学年から3つも選ぶことは難しいのです。(今回の2つも異例です)アトリエのみんなに受賞のお知らせと共に、喜ぶ人の影に必ず悔しい思いをする人がいることを話しました。今まで自分もそうだったかもしれないし、少しそんなことも思い合える人であって欲しいということも。
切磋琢磨して競え合える仲間がいることはとても幸せなことです。
この近くには美術館や百貨店もないし、なかなか芸術作品を目の前で学ぶことが難しいです。
なんとかモチベーションを上げるため、励みになるため、と思い年に数回コンクールに出品していますが、決してそれがすべてではありません。
私の目的はものを作ることを楽しいと思い、好きになってくれること。
人は作る段階で想像し、考え、工夫します。
AIの発達で、10年後には今の仕事の90%をAIが担うことになるだろうと言われています。
そんな時代に勝ち残っていくのは“想像力”と“表現力”です。
自分にしか出来ないものを持っている人が強いと思います。
あなたにしか出来ないもの、「あなたが作ったものが欲しい」と言われるような作り手になって欲しいというのが私の願いです。
何もないところから何かを生み出す事ほど尊いことはないと思うからです。
このコンクールは課題図書や自由図書の中から本を読んで、その本の内容の中で印象に残った場面だったり、描きたい要素を組み合わせたりして四つ切りの大きさの平面画面を作画し、出品します。
これまではひとり一人が読書するのは大変だったので、アトリエの時間内に“兵庫の民話”の中から2つの短編のお話を読み聞かせして、どちらかから選んで作画してもらっていました。
今回は応募した6名の内4名が課題図書から応募希望(やる気満々です!)とのことで、それぞれが課題図書から選んだ本を家庭で読んできてくれました。
全員が違う本を選んだので、描く内容も個性が出て楽しい制作になりました。
画材は水彩絵の具の他にクレパスを取り入れました。
クレパスは中学生になると使わなくなってしまうし、油分が水をはじいて面白い働きをしてくれます。
そして重ね塗りすることによって水彩絵の具には出せない厚みと鮮やかさが表現できます。
細かい作業を好む子にはクレパスの太さが使いにくかったりするのですが、そこは水彩絵の具との使い分けで工夫して仕上げてくれました。
嬉しいことに、出品した6作品の内5作品が市のコンクールで受賞し、県のコンクールへ出品されました
宍粟市コンクール 特選
3年 田中美陽ちゃん
3年 久内涼鈴ちゃん
4年 中村和瑚ちゃん
おめでとう
そして、蒔優介くんの作品は県のコンクールのベスト8に残り、“優良賞”を受賞しました
5年 秋本蒔優介くん 「大事な山の仕事」
描くのが難しいチェンソーや刈払機などを自分なりに工夫して丁寧に描きました。そして均一化しがちな森の中に光のたまり場を作り、たくさんの種類の緑を表現しました。
彼は一通り仕上げた後の描き込みを「これでもか!」というくらい筆入れして色に深みや陰影をつけていったのが良かったと思います。
蒔優介くんおめでとう
そしてそして、同じ5年生の雄飛くんの作品は県のコンクールベスト4に残り、“優秀賞”を受賞し、全国コンクールに出品されました
そしてなんと、『全国読書感想画中央コンクール』の小学校高学年規定図書の部で3番目の栄誉に輝く“優良賞”を受賞しました
5年 小倉雄飛くん 「友達にささげる花火」
画面構成とクレパス&絵の具の配色が色とりどりで美しいです。今回は苦手だった人物に、変化と表情をつけて描けました。
花火の輝きと夜の風景の陰影をうまく表現できたのも良かったです。
何よりもこの作品を楽しみながら乗って取り組んでいたので、その気持ちが審査員の先生方にも伝わったのではないかと思います。
ヤッタネ雄飛くんおめでとう
雄飛くんのお母さんから受賞のお知らせの電話を頂いた時は鳥肌が立ちました
教えていてこんなに嬉しいことはありません
雄飛くんは明後日23日(金)に東京で開かれる授賞式に招待されて行きます
そこで雄飛くんにひとつ宿題を出しました。授賞式で展示されている他の作品をしっかりと見てきて欲しいと。そして何を感じたか(どんなところがスゴイと思ったか、自分と違っているところ、共感したところ、取り入れたいなぁと思ったところなど)を帰ってきてアトリエのみんなに話して欲しいと。(楽しみにしてるヨ)
今回、アトリエの中に同じ小学校の5年生の生徒さんもとても良い作品を作っていました。でも同じ小学校の同じ学年から3つも選ぶことは難しいのです。(今回の2つも異例です)アトリエのみんなに受賞のお知らせと共に、喜ぶ人の影に必ず悔しい思いをする人がいることを話しました。今まで自分もそうだったかもしれないし、少しそんなことも思い合える人であって欲しいということも。
切磋琢磨して競え合える仲間がいることはとても幸せなことです。
この近くには美術館や百貨店もないし、なかなか芸術作品を目の前で学ぶことが難しいです。
なんとかモチベーションを上げるため、励みになるため、と思い年に数回コンクールに出品していますが、決してそれがすべてではありません。
私の目的はものを作ることを楽しいと思い、好きになってくれること。
人は作る段階で想像し、考え、工夫します。
AIの発達で、10年後には今の仕事の90%をAIが担うことになるだろうと言われています。
そんな時代に勝ち残っていくのは“想像力”と“表現力”です。
自分にしか出来ないものを持っている人が強いと思います。
あなたにしか出来ないもの、「あなたが作ったものが欲しい」と言われるような作り手になって欲しいというのが私の願いです。
何もないところから何かを生み出す事ほど尊いことはないと思うからです。