ハナウタ うたこの「宝物がいっぱい」

自分にとっての「好き」や「嬉しい」を集めて綴る、ささやかなことのブログです。

拾ってもいいじゃん

2016年01月25日 | 🐤 日記

小さい頃

私は外を歩くとき下ばかり向いて歩いていた。

性格が内向的だったので周りの人はそのせいだと思っていたかもしれないがそうではない。

ぼーっとしていたわけでもないし、自信がなくてうつむいていたわけでもない。

実は

何かいいものが落ちていないかと常に目を光らせていたのだ。

そう、中身はギラギラですから

おかげで形のいいどんぐりやしいのみ、木の葉やコンビーフの鍵やビー玉やタイルのかけらを

たくさん拾うことができた。

 

きっかけは保育園の散歩だと思うな。

多分誰かが拾ったビンの蓋かなにかが 何も持たない保育園児には宝物のように思えて

羨ましかったのね。

芋ほりなんかの行事も多かったし。

でも元をたどれば本能かもね。

 

少し大きくなってくるとよくお金を拾った。

本当によく拾った。

どういう所によく落ちているかも分かるようになってきて

面白いように拾った。

1万円以上の時は警察に届けたし それ以下の時は拾ったお金を缶に貯めておいて 

24時間テレビなんかに寄付していた。

私は1年でいくら拾うのか!?ってのに興味があったの。

 

この私の習性を ムスカ大佐はとても嫌がります。

みっともないのだそうです。

そして窃盗なのだそうです。

そうか、みっともなく映るのか。

ヘタしたら犯罪なのか。

残念ながら私の言い分は通用せず、この面白さは共有されず

大佐と一緒の時にお金が落ちていても拾うことは許されません。

何度も元の位置に戻させられました。

猫がネズミを捕るのは本能なのに。

それでもって息子も大佐に習って同じ反応をします。

かわいそうに、母親が拾おうとするたびにヘンな罪悪感が彼に沸き起こるのか。

「ラッキー」って思える方が 人生ラクだと思うけどね。

でも大佐の美学も侍みたいで面白いところがある。

窮屈だけど見ていてなるほどと思う事がある。

 

そういうわけで

本能ベースの習性(じゃないかもだけど)はそうそう変わらないので

私は今、猫や猫のフンを探したりしながら歩くことにその発露を見出しています。

そしてとても満たされています。

 

 

 


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