ハナウタ うたこの「宝物がいっぱい」

自分にとっての「好き」や「嬉しい」を集めて綴る、ささやかなことのブログです。

親世代のトホホ

2016年03月22日 | ❸ ブラックハナちゃん

三相女神さま(義母)から手紙が来た。

ムスカ大佐(夫)の名で遠方の親戚に寿の祝電を打って欲しいそうだ。

大佐にではなく私に手紙をよこすところがなんともにくい。

私にとっては見知らぬ他人なので、内容について指示を仰ごうと大佐に電話をした。

「どの程度の距離感で打ったらいいの?」

「打つ必要なし。小さい頃に会ったきりで俺もほとんど交流ないからね。

 母ちゃんは昔から自分のメンツが大事なんだ。

 俺が打たなくていいと言ったから打ちませんって母ちゃんに伝えといてくれ」

「そうか、じゃあ断ろう。」

 

そういうわけで昨日断りの電話を入れたのだけど 三相女神さまはおっしゃった。

「あら~入れてくれないと困るわ。私も呼ばれてるけど行けないのよ。

 息子から入れて貰えると助かるし向こうも喜ぶと思うのよ。」

「・・・・喜びますかね(交流ないのに)?」

「喜ぶわよ。」

「いずれ会うことがあればその時におめでとうって言えば・・・・」

「会わないわよ」

「・・・・

 (今も昔も会わない親戚に祝電打つってどうなの?と思っている私)

 ・・・・。

 でも打つにしてもどんな文章にしたらいいか・・・・。エピソードとかあれば・・・」

エピソードなんかいらないのよ、一番普通の簡単なやつよ。

 打ってくれさえすればいいのよ。

 文例集の最初のやつ、電報の人に聞けばサンプル言ってくれるからそれでいいのよ。」

「・・・そんな他人行儀な感じで・・」

「いいのよ」

 

 

ところで三相女神さまはお習字の先生をしている。

このたび念願の個展を開くことになり関係者へそのご案内文を発送し、

そしてそれは私の両親にも届いた。

秀じいと母はさっそく相談し、会場にお祝いの花を贈りたいと言ってきた。

たまたま私の母も習字の先生をしているので、

個展を開く大変さとお祝いムードを知っているのだ。

大抵こういうことは所属会派?のお弟子さん一派が取り仕切るらしく

その方たちに花を頼んで手配して貰うらしい。

師匠やなんかのエライ人たちより大きな花を贈るわけにはいかず

出過ぎず足並みを整えなくてはならないとか色々あるそうな。

なので、花を贈りたい旨、三相女神さまに伝えて欲しいと。

それを伝えると速攻断られた。

ええっ!そこは断るんかい!

「そんな気を遣われると困っちゃうわ。気楽に見に来て頂ければそれが一番なの。」

 

この先もあまり関わりのなさそうな親戚に形だけの祝電打たせるくらいなら

嫁の親が花を贈るという気持ちだってわかるだろうに。

そしてそれがわかれば電報を受け取る先方の困惑もわかるだろうに。

つまり電報を打つのをやめるか花を受け取るかしないと

人としてのつじつまが合わないぞ。

まあ人としての一貫性などあってもなくてもどっちでもいいのだろうけど。

 

ちなみに私は形だけの電報など無駄だし、欲しくない。

打ちたい人には自分の言葉で打つ。

私の両親にしたって三相女神さまに花を贈る必要はないと思う。

だって・・・義理なんでしょう?

 

 

 

 


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