オレンジ色の紫陽花

携帯から軽快に綴るおいらの日々。
…だったのだが、ツイッターのまとめブログに変更。極稀にこっち単独の記事もある、かも。

「月が100回沈めば」

2008年06月15日 21時12分08秒 | ほぼ、文庫本 2008
月が100回沈めば/式田ティエン/宝島社文庫

タイトル買い。
…失敗、の巻。

例えば石田衣良の池袋ウエストゲートパークは、ブクロを舞台にした若者たちの、だけとは限らないな、若者たちの周りの大人も含めた日常の話。
の、渋谷バージョン、だとおいらは思ったの。
だが。
渋谷とブクロが違うことは想像できても、この作者がブクロではなく、んー、新宿でもなく、青山でもなく、原宿でもなく、銀座でも六本木でも
…そろそろ限界か(爆)
まあとにかく、渋谷に舞台を設定した。その意図が分からない。
いやまあ、分かる人には分かるんだろう、おいらには分からないだけだ。
で、そのことがずーっと気になってしまうことも、気に入らねえ。
多分渋谷も込みの話なんだろう。いやそれすらもうどうでもいいや…

ざっくり言えば、高校生が渋谷で、突然いなくなった友達を捜す(本当は彼が持ったままの自分の手帳が目的)話。
それぞれにキャラの立った(←)メンバーと知り合い、友達になり、事件を追う。
その過程で、結局は自分の、えー、こっ恥ずかしいんだけど生き様だ生き方だ信念だなんだかんだ、を捜す。
っていう、平たく言ってそういう話。

ここまでわざと書かずにきたけど、もう別にいいや書いちゃえ、
この話でキーなのは「普通」。
まあよくあるパターンで、彼等の普通ってなんだ?とか普通は作られた虚像か?とかまあそんなとこ。


んー、ミステリーなんだっけこういうの、なりの話の面白さ(あら、そうくるのか、的な)はあるけど
中には登場人物に語らせた、ちょっと面白い解釈とかもあったけど

…うわなんだこいつら。面白くねえ!


もちろん小説であるわけで、これがデフォルトだとは思ってないよ。
ないけど、
こんな書かれ方をするのが今の若者たち社会なんかなあ、
そういうふうに仕向けられてんのかなあ、
とか思わないでもなく、

あーだめだ。

とにかく、いろんなところでムカついたから
この本はとっととブックオ〇行き決定だ。


あ、
断っておきますが
あくまでおいらの感覚で、の話だから
これをすんごい面白いっていう人もいるの当たり前です。
ちゅうかむしろ、そっちの方が「普通」なんじゃないかな。



て書いた、その
「普通」
って、何?

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