オレンジ色の紫陽花

携帯から軽快に綴るおいらの日々。
…だったのだが、ツイッターのまとめブログに変更。極稀にこっち単独の記事もある、かも。

「逃亡くそたわけ」

2007年08月26日 13時53分46秒 | ほぼ、文庫本
逃亡くそたわけ/いと山秋子/講談社文庫

1組の若い男女による、宛てのないロードムービー。
とでも言おうか。
まあ、小説にも映画にもしやすいかもしれないな、ありがちと言えばありがちだし。
ただし、彼女も彼も精神病院に入院中で、事の発端が病院から逃げ出した事、でなければね。

正直、タイトル買い失敗だと思った。
映画化にひかれたか、オレ様!?
それでも読んどけ!とりあえず読んどけ!ええから読んどけ!
と自分に叱咤激励しいしい、読みました。あーしんど。
主人公の強烈な博多弁、そらもう、知らん人(=おいら)からしたらネイティブな博多弁と
九州への愛に溢れた風景描写に救われました。
そう、その描写を読んで、死ぬまでにこの目で耶馬溪と阿蘇山と開聞岳は見ておこう、と思った。
ストーリー的にどうだとか、設定がどうだとか、そんなことはどうでもいい。
終わり方がなんとも尻切れ蜻蛉で、え、だからその先は?
と、思ったけど、まあそれでもいいか。とりあえず読み終わったし。
解説に救いを求めてみたけど、これがまた、専門書やないねん!そんなこと知りたないねん!的な有り様。
あーあ、結局なんかよう分からん話やったなあ。
耶馬溪と阿蘇山と開聞岳の描写以外は。(それしかないんかい)