オレンジ色の紫陽花

携帯から軽快に綴るおいらの日々。
…だったのだが、ツイッターのまとめブログに変更。極稀にこっち単独の記事もある、かも。

「あそこの席」

2006年04月24日 23時34分29秒 | ほぼ、文庫本
あそこの席/山田悠介/幻冬舎文庫

しまった。やっちまった。見事な衝動買いだ。天晴れ、オレサマ!(自棄糞)
この人の本はもういい、と思ってたんではなかったか、オレ!!…こういうところが文庫本の怖いとこだよね(いやいや、すべてはおいらの意思の脆弱さに端を発するのさ、分かってるよ)。
以前読んだ2作も、1回読んだらもういいや、と思ったけど、今回もその通りでした。こういうのはさ、だから図書館で借りる本なんだってば!(んでもさ、おいらが行きたいデカい方の市の図書館は、交通事情がよろしくない。自転車では、おいらにゃ無理!な距離だし、公共の交通機関だと恐ろしく連絡が悪いときたもんだ。…どうやって行けと!?ちなみにおいらの自宅から歩いてでも行ける距離にある、図書館の分室みたいなところは、どうもこう、おいてある本の対象年齢がすごーく若いような気が、するのでまだ行ってない。)
まあそんなわけで、これもまた、元同僚のMさんに貸してあげよう。で、返ってきたら即ブックオフ行きだってばよう!

えーと。
基本的な質問してもいいですか?
そもそもこの山田悠介て人の書く話はホラーなの?サスペンスなの?推理モノなの?
ちなみにこの本の帯コピーは
   3列3番は、
   死の指定席。

うーむ。で、改めて文庫本の解説(長澤まさみ:筆)を見ると「山田さんのホラー小説は」というくだりがあるので、やはりホラーなのだそうだ。
ま、んなこたどうでもいいんだけどな。

読んでみて、どうもこう、入り込めない。話の展開がどうだとか、ストーリー性がどうだとか、そんな理屈はさておき(ていうかよく分からないので)、なんとなく、置いてけぼり感がずーーーっとつきまとってました。それも、ついていけないから、ていうわけではなく、おいらそっちのけでがんがん話進めていく、みたいな(ってそれじゃついていけてないってことか?)。んー、なんだろ、「もう、あんたはいいから、何も考えなくても。黙って見てろ」的な排他的な空気が、そこはかとなく全編に。
それから、いかにも、これから何かが起こりますよー、的な、文末に「……」が多用してあるのも、あざとい感じがして厭だったな。普通に「。」打っとけよ!わざわざ3点リーダーで「ここ、余韻感じるポイントですよー、いいですかー、キますよキますよー」て言うなよ!
ホラーには謎解き要素は期待しちゃイカンのか?
犯人はすぐ分かるよ。ちゅーか、ありがちだよ。え、こういう事に新鮮さを求めてはイカンのか?使い古された手、よくある手でいいのか?それならそれで、もうちょっとヒネってくれよ、もうちょっと読む楽しみを残してくれよ!と思うのは我侭?贅沢?
ラストシーンに至っては、言葉もありませんでした。
これはー、あれだな、2時間モノのドラマで、キャスティングに今を時めく若手を多用すれば数字は摂れるんじゃないですか?フジ系列の「金曜エンターテイメント」だっけな、そういう枠でどうでしょう?(って誰に聞いてるんだか)(いや聞いてない)