暁の広場

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ナイフメーキング

2014-12-05 17:19:33 | Weblog

 最初に。。。

 刃物だのナイフだのというと昨今はまるで変態級犯罪者扱いですが普段持ち歩いている訳ではありません。キャンプやら釣りやらBBQにバッグの奥底にしまって使ったあとはまた仕舞って帰ります。特にボート釣りには必需品で過去に雨で霧の霞ヶ浦でボートの船外機スクリューに捨て網が巻きつき立ち往生した際はナイフが無かったら網もロープも切ることが出来ませんでした。海上だったら遭難。。。 合理的要件を満たす必用な場所に行く以外持ち歩かない事が肝要です。特別に興味があるわけでもなく私にとってはハンダごて使って作る電子工作とあまり変りません。

 持ち歩いて街でおまわりさんに見つかると刃長6cm超えでは銃刀法違反で刑法犯。6cm未満では大丈夫と勘違いしてる方もいまだに見受けられますが軽犯罪法違反の疑い。。これは何も刃物に限った事ではなくドライバーや鋏、ワインオープナーなどでも状況によっては捕まります。誰か身元引受人が来るまで返してもらえません。。。どちらも運搬には合理的理由が必要です。

 

 久しぶりのナイフメーキング、電動工具を遠慮なく使える環境になったので10数年ぶりにトライしてみました。ブレードは知人から頂いたものですが結局いちから作るより手間の掛かることになりました。

    

 ブレードは焼きが入っていてヒルトピンも固定用穴も空けられません。どうやってハンドルに固定するんだろう。。。包丁のように打ち込むように作られているようです。それもまた大変。。。

 擬似フルタングとなるようスペーサーを製作する事にしました。これで普通のフルタングナイフのようにハンドルが付けられます。長すぎるタングは高速カッターで切断。。金鋸などでは無理

 現状の形状に合うよう同じ厚さの3mmアルミで外形を切り出し成形します。一部に勘合する凹凸を設けナイフが抜けないようにしました。

 ヒルトの作成 真鍮棒から切り出し成形します。手持ち材料では幅が足りず指掛けが作れませんでしたが。。ヒルトピンが打てませんのでロウ付けで固定しました。

ハンドル材 花梨材を取り付け真鍮ピンで固定し成形します。

ハンドル材の成形とブレードの研磨が終わったらシース作り。。ナイフメーキングではこのシース作りは一体となって行われるようです。

型紙にデザインを描き位置決め

大事なポイントはサドルレザーの厚さと中央の折り曲げしろの考慮です。薄い紙のようには簡単にいかないので多少ゆとりを持たせます。折り返す中心に線を引きそこからブレードに接するなかごの厚さ分を上下に補助線を引きます。

 これは厚いサドルレザーは簡単に鋭角に曲げられないので皮に切れ込み溝を彫りブレードの背に当たる部分を曲げやすくする処置。無理に曲げてしまうとひび割れなどの原因やフォルムを崩す原因となります。

シース本体となかごの2ピースの型を皮に薄い両面テープで貼り(ズレ防止)切り出す部分をケガキます。カッターで切り出し。。。

ベルトループを接着後縫い付け

なかごの接着

淵から5mmにノギスでケガキ線を入れます。皮革用道具は使わず同じくノギスで5mmでマーキング

2mmドリルで穴あけしますが厚さがあるので垂直を保たないと裏側の穴目が乱れるので慎重に

皮革用糸をろうでこすり毛羽立ちと防水対策をします。手持ち糸は細かったのでダブルにして八の字縫いをしました。

必用ならシースを水に浸しナイフを入れ型付けしますが製作したナイフはヒルトが小さいので省略しました。

 縫いが終わったらコバをベルトサンダーで研磨し#400 #800位までサンドペーパーを掛けエッジワックス等で最終仕上げを行います。画像はエッジ端未処理

 

在庫の材料で済ませたので掛かった費用はサドルレザーの切れ端いっぱい¥600のみ

最近のシース作りでは熱可塑性素材カイデックスシートでの製作が流行っているようです。皮革シースは高級感や手触りはいいのですが水に弱く耐久性もイマイチ。カイデックスは加熱して型取りし一気に仕上げる事ができるそうです。試してみたい。。。。


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